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2016年10月16日 (日)

ソニーがプレステVRに託す思い!

1994年に据え置き型ゲーム機「プレイステーション」を発売して以降、ソニーの製品が世界の注目を集めることはほとんどなかったといえます。同社は赤字部門を最適化したことで経営黒字化には成功しているが、伝説となっている革新性を再び見せることができるのか、疑問が持たれているのも事実です。

 

 そのような状況の中でソニーが仮想現実(VR)ヘッドセット「プレイステーションVRPSVR)」を13日に発売し、同社が失った輝きを取り戻すきっかけとなるのか注目が集まっています。

 

 PSVRは勤続30年のベテラン社員2人を中心に数千人が開発に関わり、過去4年間にわたって取り組まれてきたプロジェクトです。399ドル(米国内価格)で販売されるPSVRはゲーム機のプレイステーション4本体と合わせて利用する必要がありますが、ソニーはその用途をゲームだけに限定するつもりはありません。VR技術を利用して旅行の目的地を一足先に疑似体験したり、生徒たちは授業中に恐竜が生きていた時代にタイムトラベルしたりすることすら可能と、想像力はかきたてられるばかりです。

 

 PSVRの開発に携わったベテラン社員の1人であり、ソニーにおけるVRの顔となった吉田修平氏(52)は、「VRは今まで夢見たあらゆる世界に入れるもの」だと話します。

 

 ソニーにとってまず重要なのは、PSVRが購入するに値する商品だと消費者を納得させることでしょう。中にはヘッドセットを取り付けることが面倒だと感じる人もいるし、ライバル任天堂の幹部はVR技術がまだ一般普及するレベルに到達していないと指摘しています。ソニーを含む複数の企業が最先端技術として売り出した3Dテレビと同様に、VR製品も一般家庭に普及するのは難しいとする声もあります。

 

 3Dテレビの失敗は過去20年にわたってソニーの革新的なイメージが衰退する一因となりました。しかし最もダメージが大きかったのは、アップルが携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」とスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」で成功を収めた事実です。トランジスタラジオやウォークマンに代表されるように、ソニーは音楽プレーヤーや小型電子機器の開発を得意としていたが、その市場はソフトウエアとハードウエアを融合させたアップルによって乗っ取られることとなってしまいました。

 

 VR技術によってソニーはカムバックを果たせるのか。同社がゲームや映画や音楽などのソフトを豊富にそろえている点を考慮すると、その可能性は十分にあります。「ソニーはVR産業界で今一番有利な立場にいる」と話すのは、電子機器の調査会社フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ 代表の 柏尾南壮氏。「コンテンツもあるし技術もある強い企業体だ」と同氏は指摘しています。

 

 またフェイスブックのオキュラス・リフト(599ドル)や宏達国際電子(HTC)の「バイブ」(799ドル)などPSVRの競合製品はいくつか販売されていますが、どれも高性能のパソコンと使用する必要があり、現時点では本格的な開発者向けだと言えます。その点、PSVRは初の一般消費者向けのVRヘッドセットだと多くのアナリストが認識しています。

 

 この件についてフェイスブックの広報担当者はコメントを控えるとしました。HTCは同社の製品が座ったままでも立っても楽しめるとし、部屋全体を使ったVR世界を作り出すことによって高い没入感を得られるため、より幅広い利用者に楽しんでもらえると話しています。

 

 VRプロジェクトが発足して以来、ソニーはエルゴノミクス(人間工学)に細心の注意を払って開発を続けたと話しています。PSVRはプレイステーション3向けに作られたコントローラー「プレイステーション・ムーブ」の技術を土台に開発。ユーザーの動きを追うコントローラーは当時ビジネスとして成功したとは言えませんが、2010年にはその技術を応用して頭の動きを追えるシステムの開発が開始されました。当初は米カリフォルニア州の一部技術者のみが携わっていましたが、2012年にはプロジェクトが本格化し、そこに東京とロンドンのスタッフもそこに加わることになったのです。

 

鍵となった「50代の男性」

 

 プロジェクトのリーダーの1人である吉田氏は、プレイステーションが発売される1年前の1993年にソフトウエアのスペシャリストとして部門に加わっています。吉田氏は開発に関わるだけでなく、時間がある時は自らもゲームをする人物です。先日ゲームファンのために行われたイベントに出席した際は、一般来場者の1人と間違えられてテレビの取材を受けたこともあります。会場にいた「50代の男性」として番組で紹介されたことは、今も同僚たちから笑いの種にされているといいます。

 

 そんな吉田氏はPSVRを開発するにあたり、ヘッドセットをつけていないユーザーも同じ部屋でテレビ画面を通してゲームを楽しめるようにするべきだと主張した。そのことにハードウエア担当のチームが難癖をつけると、同氏はプレイステーション4と携帯ゲーム機「プレイステーション(PS)・ヴィータ」を使って簡易デモ機を作り、自らの狙いをデモンストレーションしたとそうです。

 

 最終的にその機能はPSVRに含まれることとなりましたが、「VRは被ったらアイソレーションとか、引きこもりとかいうのは違い、皆でできますよ、というのを示したかった」と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで吉田氏は話しています。

 

 技術者から届く多くの要望は、ハードウエアの開発を指揮した伊藤雅康氏(54)にとっては難題でもあった。中には最先端のディスプレーをPSVRに搭載すべきだという声もありましたが、高額な技術を採用すると400ドルでは販売できなくなるため、なんとかして説得したといいます。

 

 車向けのオーディオ製品をデザインしていた伊藤氏は、吉田氏と同じ1986年にソニーに入社。PSVRの開発に当たってはプロトタイプをいくつも作って調整をし続け、装着したときの安定感や片手で調整できる機能、さらには重さやバランスなどを追求していったそうです。「技術ばかり優先するのではなく、必ずユーザー目線の商品に仕上げること」に注力したと伊藤氏はWSJに話しています。

 

 試行錯誤の末に完成した製品の装着感は、多くのレビューで高い評価を受けています。ただしPSVRが一部のゲーム好き以外にも受け入れられるのか、あるいはマニアックな製品で終わるのかは、まだ不透明です。

 

 ソニーは他のゲーム開発会社による作品も含めて年内に50本のPSVR対応ソフトが販売されるとしています。その中にはゲームソフト大手エレクトロニック・アーツ(EA)による「スター・ウォーズ」関連の作品も含まれます。カプコンの人気タイトル「バイオハザード」シリーズも1月には登場する予定です。

 

 コンテンツが拡充されなければ、PSVR3Dテレビと同じ運命をたどる可能性は高く、「ソフト会社はVRでしかできない強力なゲームを開発する必要がある」と指摘するのは、エース総合研究所の安田秀樹氏です。「3Dテレビなどの過去の失敗は、ソフト供給において初動が非常に大切ということ」を示していると同氏は話します。(ソースWSJ

2016年10月 9日 (日)

ツイッター創業者復帰から1年、それでも不振続く理由!

今年1月、米ツイッターの幹部が会議でサンフランシスコ本社に集まりました。幹部4人が突然辞任し、同社の株価が過去最安値を更新した数日後です。

 

 その会議について知る複数の従業員によると、参加者の1人がジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)を含む経営陣に買収のうわさについて尋ねたところ、アンソニー・ノト最高財務責任者(CFO)は他の会社に問題を解決してもらう必要はないと強い調子で答えたといいます。

 

 ドーシー氏のCEO復帰から1年たった今、ツイッターは身売りの可能性を探っています。事情に詳しい関係筋によると、今週にも買収案を募る見込みで、評価に向けてゴールドマン・サックス・グループと動いているといいます。買い手候補には米顧客情報管理(CRM)ソフトウエア大手セールスフォース・ドット・コムや米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー、米グーグルの親会社アルファベットなどが挙がっています。

 

ドーシー氏の指導力に陰り

 

 ツイッターの方針転換は、自らが共同で創業した会社に対するドーシー氏の指導力に陰りが見え始めていることを物語っています。時価総額約170億ドル(約17600億円)のツイッターはメディアやIT(情報技術)企業にとって依然、魅力的な買収候補です。彼らの関心の的は月間ユーザー31300万人によって生み出される貴重なデータやマーケティングチャンスにあります。しかし、ドーシー氏のこれまでの取り組みはユーザー数や売上高の伸び悩みを覆せず、買収の格好の標的となっているのです。

 

 上級幹部の中にはドーシー氏への信頼を失いつつあると話す人たちもいます。彼らによると、サービスを利用しやすくしたり、攻撃的なツイートから保護する仕組みを改善したりするなどの手を打ったものの、誕生から10年たつこのサービスを新たに試そうとする人はなかなか増えず、既存ユーザーはツイッターがネット上の嫌がらせの温床になっていると不満をもらしています。4-6月期の月間ユーザー数はわずか1%の伸びにとどまり、増収率は8四半期連続で低下し20%を割りました。

 

 同社の広報担当者は、ドーシー氏が製品改良の迅速化やサービスの簡素化をはじめ投資家に示した目標を達成していると説明。「最近の製品改良は直接的な利益をもたらしている」と述べ、それによってユーザー数や利用状況が改善したと述べました。ドーシー氏からコメントは得られなかったそうです。

 

 ドーシー氏のCEO復帰以来、ツイッターの株価は上下に大きく動いています。9月下旬までは約29%下落していましたが、買収の報道を受けてほぼ同程度押し上げられました。

 

 来月40歳になるドーシー氏は、優先目標の達成を楽観視しています。米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)との有望な契約を含め、ライブ動画配信で新たに十数社と提携したことを大々的に宣伝しました。また同社はツイートを簡素化したり、嫌がらせを抑制したりするための改良を徐々に加えています。ツイッターは27日に7-9月期(第3四半期)決算を発表する予定です。

 

 ツイッターの共同創設者で現在はソーシャルアプリ「Jelly(ジェリー)」を運営するビズ・ストーン氏は、ドーシー氏について「四半期ではなく10年単位で物事を考える人だ。したがって、彼は将来結果を出すために必要な措置を取っているのだ」と説明しました。また、自身が持つツイッター株を手放すつもりはないとも述べています。

 

長続きしなかった高揚感

 

 ドーシー氏が1年前に正式にCEOに復帰した際、従業員の間には楽観的ムードが流れました。彼らはツイッターを救えるのはツイートを発明したドーシー氏だけだと考えたからです。

 

 ドーシー氏は復帰1カ月目に上級幹部と取締役数人を雇い入れました。その1人は、新会長に起用されたグーグル出身のオミッド・コーデスタニ氏です。同氏は緊急時に他のユーザーに警告を発信できる「ツイッター・アラート」など重要度の低いプロジェクトを打ち切りました。一方で、サービスの簡素化や140字の文字数制限の拡大、写真への「ステッカー」機能の追加を承認しました。

 

 他の上級幹部は、もっと大胆な措置が必要だと考えました。ゴールドマン・サックス出身でNFLCFOも務めていたノト氏は、NFLをはじめとするスポーツリーグと特定の試合のライブ動画配信契約を結ぶ計画を急速に進めています。同氏は、ライブイベントはツイッターの強みであり、新規ユーザーや高い広告料金が見込めると踏んだのです。

 

 1月の幹部会議から間もなくして、ツイッターの従業員が2週間ごとに行われるミーティングのために大会議室に集まりました。白いTシャツと1000ドルもするオレンジ色のハイカットスニーカーを身につけたドーシー氏は、ツイッターがいかに劣勢であるかを説明し、全社一丸となって好業績を上げようと鼓舞しました。

 

 それを受け従業員たちは、ツイッター上で「#oneteam」のハッシュタグを付けて会社への愛をツイートしたのです。

 

 しかし、こうした高揚感は長くは続きませんでした。2月、ツイッターは201510-12月期のユーザー数が前期から200万人減少したと発表。ユーザー数の前期比割れは上場以来初めてのことです。関係者によると、ツイッターの月間ユーザーの約半分に相当する、毎日ツイッターを見るデーリー・アクティブ・ユーザー(DAU)の割合は下降線をたどり続けています。ツイッターはDAUを最も重要な指標と述べていますが、数字は公表していません。

 

 関係筋によると、その頃までにはツイッターは財務アドバイザーを雇い、さまざまなユーザー拡大策についてコスト構造を検討していました。戦略的投資家や買い手を探す可能性も協議されたといいます。

 

 春になるとコスト削減が始まりました。食事の提供時間が短縮されたり、一部のフィットネスクラスが打ち切られたりしました。

 

 ツイッターの人件費は依然として異例なほど高く、SPグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、過去1年の売上高が10億ドル以上の米IT企業190社の中で、ツイッターは売上高に占める株式報酬コストの比率が26%と2番目に高いのです。

 

途方に暮れるエンジニア

 

 ドーシー氏が、モバイル決済会社スクエアのCEOを兼務していることに疑問を呈する上級幹部もいる。ツイッターの元従業員によると、ドーシー氏はスクエアに行くため、あいまいな指示を出したまま会議を立ち去ることが頻繁にあり、エンジニアや製品チームを途方に暮れさせていたそうです。その結果、タイムラインの時系列表示の変更など、一部プロジェクトが何カ月も延期されたといいます。

 

 停滞したプロジェクトもあります。フェイスブック傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」が、写真の下に特定の言葉を含むコメントが表示されないようユーザーが設定できる機能を加えたとき、ユーザーの安全性を担当するツイッターのスタッフは腹を殴られたように感じたといいます。彼らも過去1年、同様の嫌がらせ対策機能を開発しようと取り組んでいましたが、技術面の支援やリソースが十分得られず行き詰まっていました。

 

 インスタグラムのコメント管理機能の開発を指揮していたのが、1月にツイッターを去った幹部の1人、ケビン・ワイル氏だったという事実も傷口に塩を塗ることになりました。

 

 コンサルティング会社アリックスパートナーズのマネージングディレクター、フランチェスコ・バロシ氏は「創業者は事業で23度壁に突き当たると、市場で金銭的に持続可能なことは何かという現実的な考え方を大抵するようになる」と話しています。(ソースWSJ

2016年10月 7日 (金)

グーグル「ピクセル」の第一印象!

米グーグルは4日、新型スマートフォン「ピクセル」とその大型版「ピクセルXL」、仮想現実(VR)プラットフォーム「デイドリーム」対応ヘッドセット「デイドリーム・ビュー」などを発表し、自社が本物のハードウエアブランドであると正式に主張しました。一見して以下のように感じました。

 

ピクセルとピクセルXL

 

 ピクセルとピクセルXLは基本的には同じスマホであり、アップルのiPhone(アイフォーン)によく似ています。少なくとも、グーグルがピクセルの製造で提携している台湾の宏達国際電子(HTC)が生産したiPhoneもどきには似ています。

 

 5インチと5.5インチのディスプレーは見た目が素晴らしく、それはデイドリーム・ビューと合わせて使う時に顔に近づけても変わりません。ピクセルとピクセルXLは、ディスプレーを含めわずかな違いがあるだけです。解像度は、ピクセルが1920×1080、ピクセルXL2560×1440です(デイドリーム・ビューと合わせて使うためにいずれかを買うなら、解像度は大きいほうの《XL》が高い点に注意したい。サムスン電子の「ギャラクシー7」の2モデルなど、そうではないケースもある)。

 

 ピクセルもピクセルXLも本体にアルミとガラスを使っており、背面カメラのすぐ下に指紋センサーを搭載しています。グーグルはバッテリーの駆動時間について約束していませんが、いずれのモデルも急速充電技術により15分の充電で約7時間駆動するとしています。グーグルは両モデルがワイヤレス充電に対応していない理由として、このスピードを挙げています。同社のスマホ「ネクサス」では、2012年からワイヤレス充電を採用しています。

 

 ハードウエアの要素で明らかに欠けているのは防水機能です。今ではアップルとサムスンそれぞれの旗艦スマホに防水機能が備わっているため、ピクセルにないのは意外です。マイクロSDカードスロットもなく、安上がりにメモリーを拡張するわけにもいきません。(iPhone 7と同様、ピクセルの価格は32ギガバイトだと650ドルからだが、128ギガバイトは100ドル高くなる)

 

 グーグルは12.3メガピクセルのカメラについて自慢しており、入手できるスマホカメラの中で最高になるとまで言っています。しかし、われわれは性能をテストしなくてはならないでしょう。4日にはそれができませんでした。

 

 テストの準備ができていたのは、ピクセルで初めて登場した「アンドロイド」ソフトの最新バージョンです。目玉の人工知能(AI)「グーグル・アシスタント」は、スクリーン上のホームボタンを長押しして使います。普通の質問をすると信頼できる回答が返ってきますが、それだけではありません。例えば、ラップ歌手の「カニエ・ウェストのツイッターページを見せて」と言うと、ツイッターアプリのウェストさんのプロフィルが自動で開きます。飛行機に乗る予定があれば、空港に向かう時刻をリマインドしてもらうこともできます。

 

 グーグル・アシスタントはアンドロイドに盛り込まれているため、ユーザーがスクリーンで見ている物のスキャンやユーザーが次にしたい行動の予測すらできます。前身の「ナウ・オン・タップ」に似ているのです。

 

 ピクセルではアンドロイドの見かけが変わりました。アプリケーションはいずれも丸いアイコンで表され、ホームスクリーン上部には検索バーの代わりに「G」マークのボタンがあり、ホーム画面下部にはアプリを載せたすりガラスのトレーのようなものがあります。これもiPhoneに触発されたデザインかもしれません。

 

 ピクセルで撮影した写真や動画は自動的に、「グーグルフォト」アプリ経由でクラウドにアップロードされます。その際、画素数は変わりません。

 

 ピクセルとピクセルXLは、デイドリーム・ビュー(79ドル)の頭脳とディスプレーの両方の役割を果たす初のスマホです。デイドリーム・ビューは、段ボール製の「カードボード」から大きくステップアップ。軽量プラスチックと柔らかい布でできています。

 

 これまでのところ、VRゲームや360度動画などはほんの少ししかありませんが、グーグルは年内に50本超が利用できるようになるとしています。

 

 デイドリーム・ビューをかけるとまず、オプションのメニューが見えます。筆者は水生の恐竜が博物館を泳ぐユーチューブの360度動画を見たり、デイドリームの小型リモコンを使ってレーシングゲームをしたりしました。

 

 だが、ヘッドセットはストラップをするだけなので、ずり落ちそうな感じがしました。頭を素早く動かした時は特にそうでした。

 

 グーグルによると、主要電話メーカー数社がデイドリーム対応スマホの年内発売を目指しているとしています。それらのスマホは、デイドリーム・ビューと合わせて使うこともできるといいます。

 

 ピクセル、ピクセルXL、デイドリーム・ビューを30分間いじってみて、1つわかったことがあります。グーグルは消費者向けハードウエアで支配を拡大していますが、より正面から取り組んでいるのはソフトとサービスです。(ソースWSJ

2016年9月24日 (土)

アップルのSiri:大幅進化してもなお力不足!

アップルは16日に行われた発表会にてヘッドホン端子がない新型iPhone(アイフォーン)を発表し、最新モバイルOSiOS10」も公開しました。しかしそれ以上に大きな出来事が起きていたことに気付いただろうか。同社が長年苦労してきたSiriが、ついに会話型アシスタントとして大きな変貌を遂げたのです。何年にもわたってSiriに罵声を浴びせてきた筆者も、最新版を利用してみたらその性能の向上を実感することができました。

 

 iOS10と利用することで、Siriは配車サービスのウーバーやメッセージアプリのワッツアップなどサードパーティーのアプリも操作できます。20日にリリースされたデスクトップ向け基本ソフト「Mac OSシエラ」を使えばSiriはデスクトップでも利用でき、メール送信などの基本的なタスクもこなせます。新たに発表された「アップルウオッチ・シリーズ2」上でも、Siriは素早く情報を処理します。そして10月に発売されるエアポッズを通せばSiriは無線で操作できます。まるで映画「her/世界でひとつの彼女」の主人公のように、利用者の耳元でSiriが甘い言葉をささやいてくれるのです。人工知能が日常生活に大きくかかわっていく未来社会がついに幕を開けたと言っていいでしょう。

 

 とは言え、最新のSiriの進化を実感すればするほど、その欠点も浮かび上がってきたのも事実です。「すみません、ジョアンナ、よくわかりません」と何度言われたことか。Siriは機能面でもグーグルやアマゾンの音声アシスタントの域にはまだ到達していないと感じたのです。

 

 筆者がこれまでSiriを活用していた唯一のタスクが、朝の目覚まし時計を設定することでした。眠気と戦う中で目覚ましを操作する手間と比べ、Siriは簡単にアラームを設定してくれる。最新版のSiriではそのような使い方がアップル以外のアプリでも可能になるのは便利です。

 

 スマートホンを使って配車を呼ぼうとする場合、これまでは利用するアプリを開き、メニューを操作しなければいけなかったのですが、今は「Siri、ウーバーを呼んで」と言うだけで済みます。「Siri、午後2時にあのキューバ料理屋でランチをしたいとワッツアップでジャラードに連絡して」といったような指示でも、Siriはスペルミスすらせずにちゃんとメッセージを作成し、送信をします。「お昼の割り勘代の10ドルをジャラードに送って」と指示すれば、Venmoなどのサービスで送金をすることも可能です。

 

 しかし一番使う類のアプリの多くがまだSiriには対応していないのも事実。音楽サービスややることリストのアプリ、そしてメールアプリも、アップルが提供している開発キットがサポートしていないのです。それと比べて米アマゾンの音声アシスタント機能「アレクサ」を搭載した機器は、サードパーティー製のアプリを操作できるだけでなく、そのアプリをデフォルトとして設定することすら可能です。

 

 現時点でSiriが対応しているサードパーティーのアプリはとてもよく機能しており、正確に動きます。筆者もSiriと話す機会を増やしましたが、Siriが普段の会話で使われるShoot an email (メールを送る)というような表現でもちゃんと理解していたことには感心しました。

 

 ただし質問をする時は分かりやすいように言葉を選ぶ必要もあります。例えば「次の電車はいつ?」と聞いた際、Siriはウィキペディアの「電車」の項目を立ち上げました。そこで質問を変えて「乗り換えの順序を教えて」と聞き直してみたところ、やっと時間も含む情報を正確に表示してくれたのです。

 

 一般常識に関してはSiriはグーグルやアマゾンの音声アシスタントに後れを取っていることは否めません。「2016年の米国大統領選の第1回候補者討論会はいつ?」という質問で人工知能同士にクイズ対決をさせてみたところ、グーグルは926日の月曜日の午後9時からだと正確な答えを教えてくれました。アレクサは日付は合っていたものの、時間は間違えていました。一方のSiriの返事は「ウェブで、2016年の米国大統領選の第一回候補者討論会はいつ?を検索しました」でした。アップルによると、Siriには2週間に一度のペースで新たなデータを追加し、改善作業を行っているといいます。

 

 デスクトップで利用する場合、Siriはマウスやトラックパッドの代役にはなりませんが、それら機能を大きく補助することができます。大きなスクリーンでマルチタスクをこなしたい場合、こつさえつかめばかなり便利になるはずです。

 

 マウスやキーボードを操作してカレンダーアプリを起動し、そこに予定やメモを書き込む作業も、Siriに代行してもらえば半分の時間で済みます。フェイスブックとツイッター以外は現時点ではMac上でSiriがサポートしているサードパーティーのソフトはありません。なので残念ながらアップル製のアプリを使わなければなりません。

 

 デスクトップ上でひとつの作業をこなしながらSiriに違うアプリを起動してもらう使い方も便利です。音声コントロールやファイルの検索といったシステム関連の作業も、Siriに代行してもらえると助かります。筆者のデスクトップ画面はかなり散らかっているので、この機能は本当に便利でした。

 

 ただしSiriの起動方法には問題があります。iPhoneの場合は呼びかければ自動的にSiriが起動しますが、デスクトップではコマンドボタンとスペースバーを同時に押すか、ドックにあるSiriのアイコンをクリックしなければなりません。それと比較してアマゾンのマイク付き音声認識スピーカー「エコー」やマイクロソフトの「コルタナ」は(プライバシーの観点から少し怖い気はするものの)利用者の声を聞き続けていて、部屋の反対側から話しかけても反応してくれます。

 

 エアポッズを使ってSiriと会話をすると、家にいても仕事をしていても、用事がなくても話を続けたくなってしまうはずです。無線のエアポッズで操作する場合は、エアポッズを2回軽くたたくとチャイム音が鳴りSiriが起動します。声を拾うマイクの性能は驚くほどいいです。地下鉄に乗っている時に曲を早送りし、洗い物をしながら天気予報を立ち上げることもできました。もちろん、従来通りの有線イヤホンを使っても同じことはできますが、無線イヤホンでこれができるのはクールです。人工知能がワイヤレスで人の生活に寄り添う未来の世界がついに到来した感があります。

 

 ただし、そのような夢の未来が完全に実現したというにはまだ早く、エアポッズは確かに近未来的さが魅力ですが、それ以上の製品にはなりきれていません。Siri以外のアシスタントにも言えることですが、音声認識をするアシスタントは人間と自然な会話を続けることがまだできないのです。例えばアップルの最高経営責任者(CEO)であるティム・クックとミーティングを入れるようにSiriに指示したあと、「彼に関する情報」を調べるように追加でお願いしても、Siriはその「彼」が誰を指しているのか理解してくれないのです。

 

 グーグルのアシスタントは利用者に関する情報を集め蓄積して分析しますが、アップルはそのような行為はしないとしています。ライバル会社がそのようなデータを使う中でアップルが今後も彼らと争い続けられるかは不透明です。

 

 SiriSRIインターナショナルが開発し、その技術をアップルに売却しました。SRISiriを共同開発したノーマン・ウィナースキー氏は、音声認識アシスタント開発の難しさは「一言一言を着実に聞き取り、テキスト化すること」ではなく、「会話の内容や意図を理解することだ」と話ししています。

 

 しかしウィナースキー氏は今後20年で、人間の活動の90%が人工知能によって補助されるだろうとも予測さす。「今ジョアンナが行っていることの10%はジョアンナ本人が処理しなければいけませんが、他の90%はSiriのような人工知能に任せることができるだろう」と同氏は筆者に話してくれました。

 

 最新のSiriはそんな時代に向けての第一歩となるかもしれません。まずは「今年の米大統領選の候補は?」といった質問に答えられるようになるところから、取りかかるべきだが。(ソースWSJ

2016年9月21日 (水)

ポケモンGOの売り上げはいくら?

モバイルゲームが空前の人気を博せば映画の大ヒット作より大きな収益をもたらすかもしれませんが、ゲームの「興行収入」を把握するのは難しい。このため投資家は暗闇でゲームをさせられているようなものです。

 

 「ポケモンGO(ゴー)」がいい例です。この記録破りの人気ゲームを世に送り出したことによって任天堂は今年、株価が急騰しています。しかし、実際の収益を数字で押さえるのは至難の業です。多くの情報会社が欠けている部分を補おうと試みてきましたが、そうした算出方法は科学と呼べるものではありません。

 

 調査会社センサータワーは今月、拡張現実(AR)ゲームのポケモンGOがこの夏稼いだ売上高が「ウォークラフト」や「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」といったハリウッド映画の興行収入を上回ったと述べました。同社によると、910日時点でポケモンGOの売上高は52900万ドル(約540億円)に達しています。

 

 これよりさらに好調だと見る向きもあるほどです。市場データ提供会社のアップ・アニーは、98日時点ですでにポケモンGOによって開発会社などが得た収入が5億ドルを突破していたとし、年内に10億ドルに達する勢いだとの見方を示しました。アップルやグーグルはアプリストアで課金分の30%を手数料として徴収するため、アップ・アニーもゲームの収入を算出するにあたりこれを差し引いている。つまり、同社の推計に基づけばポケモンGOの売上高は7億ドル余りということになる。

 

 楽観的とはほど遠い予測もあります。調査会社プライオリ・データによるポケモンGOの推定売上高は1億ドルをわずかに超える程度です。スーパーデータ・リサーチは35900万ドル近辺と見込んでいます。

 

 問題の根源は、アップルとグーグルが個別アプリの売上高情報を公表していないという事実にあります。さらに、アプリのランキングは単なる売上高順位ではなく、開発会社が自社アプリの順位を押し上げるべくシステムを操作するのを防ぐため、非公開のアルゴリズムを用いています。特に大手は、売上高情報を明かさない会社が多い。ゲームの成功は、多額のアプリ内購入をする「クジラ」と呼ばれる一握りのプレーヤーにかかっており、こうした事実も売上高の算出を一段と複雑にしています。

 

 従って、データ分析会社は頭を使って推測するほかありません。売上高を提供する一部の開発会社からデータを収集し、全体的な市場規模やアプリストアのランキング、レビュー件数といった他の測定基準との相関関係をあぶり出そうとします。センサータワーのようにユーザー調査を行う場合もあります。あるいはスーパーデータのように、開発会社の決済を請け負う決済サービス会社からデータを集める会社もあります。

 

 こうした手法は過去の売れ行きが参考になるゲームには有効ですが、ポケモンGOのような超ヒット作では当てにできない可能性があります。「ビッグデータ」的な分析は過去との相関関係に基づく推論に頼りますが、ゲームが桁違いのヒット作となれば相関関係も成り立たちません。

 

 ゲームの世界でモバイルゲームが主役に躍り出て、投資家が収益を推し量りにくい超ヒット作がたくさん出て来るでしょう。あのスーパーマリオが初めてスマホ向けゲームに登場する「スーパーマリオラン」は12月に配信開始予定でしたが、次なる大ヒット作となるかもしれません。ここ2カ月の任天堂株の乱高下は、投資家が意志決定する上でより優れたデータを必要としていることを浮き彫りにしているのかもしれません。(ソースWSJ

2016年9月20日 (火)

iPhoneとiPad、旧モデル「消費期限」は?

米アップルのモバイル端末用基本ソフト(OS)「iOS」の新バージョンが出るたびに、「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」の旧モデルのユーザーにも、OSのアップデートを促す通知が届きます。しかし、エンジニアがせき立てるような快適さが実現されないこともあります。

 

 今週、最新OSの「iOS 10」とスマートフォーンの最新モデル「iPhone 7」「iPhone 7 Plus(プラス)」が発売されるのに合わせ、旧モデルの鮮度を保つソフトウエア更新がいつまで可能かを、iPhoneiPadの全機種について調査したそうです。

 

 そこで分かったのは、買い換えを促すために、アップルが比較的古い機種についてはサポートを停止したことです。ただ、実際にはサポート期間が伸びている製品が多かったのですが。(iPhone 6を見捨てる理由を探している向きには悪い知らせでしょう)。

 

 最も長持ちしたのは2011年春に発売された「iOS 5」搭載の「iPad 2」です。アップルが3年にわたって販売し、2014年以降は販売を停止しましたが、最新版iOSを使える期間は2013日間に及びました。その記録は今月、「iOS 10」の登場とともに途絶えました。

 

 iPhoneの最長ランナーはというと「iPhone 4S」ですが、今回やはりお払い箱となりました。「iPhone 5」は「iOS 10」でも生き延びています。

 

 初代の「iPhone」と「iPad」は、早々にiOS更新やサポートを打ち切られました。「iPhone 3G」も同様に短かかったのです。

 

 iOSのどのバージョンもリリースのたびに複数の端末が使えなくなりますが、サポート対象モデルの数は増加傾向にあります。ピークは「iOS 9」でiPhoneiPad合わせて20機種でした。「iOS 10」とともにアップルは掃除をしたようですが、全18機種にインストールが可能。充電用「ライトニングポート」のない旧モデルは除外されました。(ソースWSJ

2016年9月17日 (土)

「iOS 10」で端末買い換えは不要に?

「ビッグニュースです。米アップルが14日から新しいiPhone(アイフォーン)を無料で配布しました」。

 

アップルの最新OSでは、頻繁に利用するアプリに多くの新機能が追加されました。問題は新機能を見つけ出すのが困難なことです。

 

 これは誤って開いたスパムメールではありません。ハードウエアの多少の変更よりソフトウエアの大型アップデートの方が重要だと思う人は、最新モデル「iPhone 7」ば魅力的に見えても財布のひもは締めた方がいい。アップルのモバイル端末用基本ソフト(OS)「iOS 10」を使えば旧モデルのiPhoneでも新鮮さを感じることができるからです。ただし、ヘッドホン用の穴は付いたままだですが。

 

 デザインに大きな変更はありませんが、iOS 10によって、利用頻度の高いアプリに本当に必要だった見直しが行われました。さらに、オンラインサービスの分野でグーグルやフェイスブックなどと競争する知性をアップルが手にした可能性も示されています。

 

 問題はアップデートをすべきか否かではなく、いつすべきかです。アップルからの絶え間ないアップデートの催促に応じなくても、最新OSを要求する他のアプリやアクセサリーがユーザーをせっつくことでしょう。

 

 最新OSにアップデートすればきっと満足できるはずえす。多くの新機能は非常に素晴らしいので、筆者はもっとアップルのサービスを使い始める、あるいは少なくとも気に入っているサービスを使い続けると心に誓いました。

 

メッセージ

 

 改良点:iOS 10では「メッセージ」アプリが早くなった感じがします。また、送られてきたウェブリンクのプレビューを見られるほか、他のアプリと連動させて友人に送金したり、一緒に食事を注文したりすることも可能です。さらに楽しいのはスタンプやGIFメッセージ、手書きメッセージ、アニメスタンプ、「ドゥードゥル(いたずら書き)」ができるフォトメッセージ、レーザーライトが光り輝くような背景を乗せたメッセージなど、多種多様な選択肢がリストアップされていることです。

 

 問題点:こうした機能を探し出すのは、ウォルマートで裁縫用の指ぬきを探すようなものです。全ての機能を探し出せたとしても、手書きメッセージのような一部の機能は余計だと感じるでしょう。「iMessage(アイメッセージ)」はインターネットテキストだけでなくショートメッセージサービス(SMS)も管理しているため、よりシンプルなフェイスブックの「メッセンジャー」などよりもバックエンドで問題が生じてきます。つまり、メッセージが異なるアップル端末と同期できなくなることが頻発する可能性があるのです。

 

 

写真

 

 改良点:新しい「写真」アプリではアルゴリズムを使って撮影したコンテンツが分析されます。画像がクラウドに送られて分析されることはないため、プライバシーも保たれます。右上の虫眼鏡マークをタップすれば、写真アプリ内のコンテンツを検索することができます。筆者の場合、「プードル」と入力したら愛犬の写真が1500枚出てきました。

 

 問題点:特に重たい作業は端末がコンセントにつながれている間に行われるため、このサービスが画像を分析するのに数日かかる可能性があります。アップルは一般的な画像の量であれば一晩でタグ付けされますが、容量が大きければ数日かかる可能性があると述べています。

 

ミュージック

 

 改良点:アップルはついに、欠陥だらけで粗雑な「ミュージック」アプリを、最初からそうあるべきだった姿に変えました。聴きたい音楽を簡単に探し出せるようになり、記憶はあいまいでも探し出したい曲について気の利いたヒントを与えてくれます。そして、ついに最近聴いた曲を呼び出せるタブが登場しました。どうしてこの機能を最初から搭載しなかったのだろう。さらに、多くの曲で歌詞が読めるようになったほか、毎週金曜日には自分だけのプレイリスト「My New Music Mix(マイ・ニュー・ミュージック・ミックス)」が更新されます。

 

 問題点:筆者にアップルのサービスを敬遠させる最大の要因はノート型PCでのオプションが貧弱なことです。

 

改良点:音声アシスタント機能「Siri(シリ)」がもっと仕事をする準備を整えました。アップルは他社製アプリとSiriを連携できるよう機能を拡張したのです。例えば、「Siri、ウィルソンに1ドル送金して」と言えば自動的に決済アプリ「スクエア・キャッシュ」が開かれ、筆者に送金を促します。この機能拡張は車の運転中に便利です。多くのアプリが数週間内にSiriの新機能に対応するようアップデートされるはずです。

 

問題点:Siri画面の隅にある小さな「?」マークをタップすれば質問事例を確認できますが、これはもっとわかりやすくあるべきです。

 

ロックとウィジェット

 

 改良点:今回のアップデートで最も悩ましいのは「スライドでロックを解除する」機能がなくなったことです。パスワード入力画面を表示してロックを解除するには、ホームボタンを押さなければなりません。指紋認証を使っているユーザーも、ホームボタンに指を置いておくだけではなく、ボタンを押す必要があります。(元の設定に戻したければ「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「ホームボタン」まで行き「指を当てて開く」をオンにする)

 

 アップルは一部でモデルの変更も行いました。ロック中の画面であれホーム画面であれ、左にスワイプすれば「ウィジェット」と呼ばれる通知センターの新画面が登場します。ここには天気やニュース、イベントなどの情報リストが表示されます。

 

 問題点:新しいウィジェットを追加したり削除したりするには、ページの一番下までスクロールして「編集」ボタンをタップする必要があります。タップや長押しでウィジェットを編集できれば便利だったでしょう。

 

その他

 

 改良点:「時計」アプリには新たに「ベッドタイム」タブが追加され、日常の就寝時間と起床時間を設定することで理想的な8時間睡眠を取る手助けをしてくれます。画面の下から上にスワイプして表示させる「コントロールセンター」も整然となりました。そこから右にスワイプすればミュージック操作画面が出てきます。そして最高の改良点は、ついに決して使わないアップルのアプリを消去できるようになったことです。

 

 問題点:コントロールセンターの新画面は素晴らしいのですが、個人的にはWi-Fi(ワイファイ)設定に直接つながるようにしてほしかったということです。(ソースWSJ

2016年9月15日 (木)

iPhone7、「不安解消」には買い替え価値あり!

 アップルが先週発表した650ドル(日本では72800円)の「iPhone(アイフォーン) 7」と770ドル(日本では85800円)の「iPhone 7 Plus(プラス)」は、瞬間移動でき宙にも浮くような、夢見るスマートフォンではありません。しかし、長年iPhoneを悩ませていた多くの問題が解決され、ヘッドホンジャックがないという点を差し引いても買い替える価値はあります。

 

 いわば「抗不安iPhone」と考えればいいでしょう。アップルは過去10年、世界中のユーザーの血圧をさまざまな方法で上昇させてきました。iPhoneのバッテリーが切れ、誰かに充電器を貸してくれと懇願したり、ひそかに拝借したりしたことはないだろうか。長方形のデリケートな装置が水にぬれそうになり、ひやひやしたことはないだろうか。夜に撮った子供たちの写真が化け物のような顔色で、かわいく撮り直そうと何度も無駄にカメラをタップしたことはないだろうか。

 

 筆者はこの5日間、iPhone 77 Plusを試してみました。過酷なバッテリーテストをしたところ、駆動時間は1時間半伸びていました。iPhone 7を池に落としてみましたが、壊れませんでした。夜に写真を撮ったところ、自慢できるような作品が結構な枚数撮れました。

 

 まさに不安解消だ! とはいえiPhone 7は最先端のスマホとは言えません。ようやくアップルはサムスン電子に追いついただけにすぎないのです。サムスンは半年前に「Galaxy(ギャラクシー)S7」に同等レベルのカメラと防水機能を搭載しています。

 

 iPhone 6の発売から2年たちましたが、iPhone 7の見た目はさほど変わっていません。しかし、アップルはわれわれの忠誠心を保つ多くの理由を与えてくれます。有用な機能を向上させているうえ、比類ない小売店やカスタマーサービスを提供してくれています。iOSは依然最もエレガントなモバイルソフトウエアです。新バージョンの「iOS 10」でも従来通り、便利な新機能を使うために電子メールや写真、やることリストなどのプライバシーを譲り渡さなくてもいいのです。

 

 では、iPhone 7への買い換えを見送る理由になりそうな点を挙げてみましょう。ヘッドホンジャックの廃止です。アップルはその理由をうまく説明できていませんでした。iPhone 7にはこれまで通りコード付きのイヤホンが付いてきますが、円形の端子ではなく、「Lightning(ライトニング)」端子に差し込んで使用します。このほか、手元の古いヘッドホンも使えるようライトニング端子を円形端子に変換できるアダプターも同梱されています。ただし、大きな欠点が1つあります。もう1つ奇妙な変換アダプターを40ドルで買わない限り、ヘッドホンと充電器を同時に使うことができないことです。

 

 これはわずらわしいことではありますが、ワイヤレスヘッドホンを検討するいい機会でもあります。ワイヤレスヘッドホンは近年、技術が飛躍的に向上しています。アップルは10月、純正のワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」を160ドル(日本では16800円)で発売します。見た目はイヤリングと電動歯ブラシのヘッドを足して2で割ったような感じです。充電が必要なことと、小さいので紛失してしまわないかが心配が、飛行機やオフィスでの試作品の使い心地は良かったです。

 

 では、なぜヘッドホンジャックをなくしたのか? アップルはオーディオ技術を進化させるにはそうした「勇気」が必要だと説明しましたが、説得力に欠けました。自画自賛するよりも、主要なメッセージを貫いた方がよかったのえは。つまり、満員電車よりもぎゅうぎゅう詰めのスマホの内部にスペースを空けることで、われわれが本当に望む実用的なことができるようになると説明すべきだったのです。

 

バッテリー

 

 アップルはスマホのサイズを変えずに性能を向上させることに成功しました。バッテリー容量は昨年のモデルと比較して7では14%、7 Plusでは5%増えました。また、アップルの新型プロセッサーは処理が高速化するとともに、使用していない部分の電源を切る節電機能を備えています。

 

 筆者の厳しいバッテリーテストでは、iPhone 7の駆動時間は10時間半で、7 Plus(バッテリーは7より大きいが、画面も大きいため消費電力も多い)は約10時間でした。新品のiPhone 6s6s Plusと比較して、いずれも約1時間半持ちがよく、1年使用済みの6sとの比較では2時間15分長く持ちました。

 

防水性

 

 われわれのテストでは、防水性能が加わったiPhone 7を金魚鉢や池に30分沈めてみたり、1時間半にわたってプールに出し入れしたりしてみましたが、壊れませんでした。しかし、泳ぐ際に持っていくことはお薦めしません。アップルは防水性能について「水深1メートルで最大30分」としています。また、標準の1年のハードウエア保証は水による損傷はカバーしていません。水にぬれた場合、少なくとも5時間乾かしてから充電する必要があります。

 

 iPhoneを買ってからデジタルカメラの使用をやめてしまった人に朗報があります。iPhone 7で最も改良されたのが、暗い場所での撮影性能です。77 Plusも新しいセンサーや開放絞り値の大きなレンズ、光学式手ぶれ補正機能が搭載されているのです。

 

 筆者のテストで最も劇的な違いの1つが確認できたのが、薄暗いバーで撮った同僚のネイサン・オリバレス・ジャイルズ記者の写真です。6sで撮った写真は彼がどんな表情をしているかがほとんど分かりませんが、7sで撮った写真はグラスを掲げて笑っているのが分かります。

 

 サムスンの「Galaxy S7」と「Galaxy Note(ノート) 7」の素晴らしいカメラとの比較では、引き分けといったところです。筆者が「Galaxy S7 Edge(エッジ)」とiPhone 7で夜に撮影したラジオ・シティー・ミュージック・ホールの写真を比べてみると、Galaxyの方がダイナミックレンジが優れていますがノイズが多く、iPhoneはシャッターをほんの少し長く開きすぎるために露出過度になっているのが分かります。

 

 

 iPhone 7 Plusは画面とバッテリーが7よりも大きく、背面カメラが2つあります。1つは広角撮影、もう1つは望遠撮影用です。被写体に近づけないときに使うと便利ですが、安いオートフォーカスのカメラでももっとズームが可能でしょう。

 

スピーカー

 

 アップルはステレオスピーカーをiPhoneに組み込み、音量を2倍にしました。これは電話会議をしたり、ベッドで動画を見たり、シャワーでポッドキャストを聴いたりする際に非常に助かります。

 

 「ホーム」ボタンは、もはやボタンではありません。画面の一部になっていて、触れると小さく振動する「触覚フィードバック」と呼ばれる技術が使われています。動きが少ないということは壊れにくいということでもありますが、押した感じがしないので、ちょっとだまされているような気がしました。

 

 アップルによるとiPhone 7のディスプレーは前機種よりも25%明るさが増していますが、屋外ではそのメリットがあまり感じられませんでした。iPhone 7はディスプレーに関してサムスン製品よりも遅れています。7の液晶ディスプレー(LCD)にはこれまでと同じ厚い縁取りがありますが、サムスンの有機ELOLED)ディスプレーは端まで続いています。またサムスンのディスプレーは画素が3倍以上なので写真や文字の表示が非常に鮮明で、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)などの新たな技術にも有用です。

 

 購入して2年(あるいはそれ以上)のiPhoneから買い替える価値はあるでしょうか? 答えはイエスです。ではアップルが来年、iPhone発売10周年を記念した豪華な有機ELディスプレー搭載の赤色のモデルを発売した場合、7を手放したくなるだろうか? アップルのために、そうなることを期待したい。(ソースWSJ

2016年9月 9日 (金)

アップルが新製品発表会で語らなかったこと!

米アップルは7日、「iPhone (アイフォーン)7」と「iPhone 7 Plus(プラス)」を発表。デュアルレンズカメラ技術や新型ワイヤレスヘッドホン「AirPods(エアポッズ)」のほか、2代目「Apple Watch(アップルウオッチ)」、任天堂のスマートフォン向け新ゲーム「スーパーマリオラン」など多くの話題を提供しました。

 

 しかし、アップルがサンフランシスコで開いた2時間近くにおよぶイベントでは、触れられなかったことも多くあります。アップルの舞台裏での動きをまとめてみました。

 

エントリーモデルが32GB

 

 iPhone 77 Plusはエントリーモデルのストレージ容量が16ギガバイト(GB)から32GBに引き上げられた。これは本来、もっと早くに取るべきだった措置です。iPhone 6s6s Plusについても、最低ストレージ容量が32GBに引き上げられ、64GBモデルが廃止されました。

 

 さらにタブレットの「iPad(アイパッド)」も同様の変更が行われています。12.9インチと9.7インチ双方の「iPad Pro」「iPad Air(エア)2」「iPad Mini(ミニ) 4」「iPad Mini 2」いずれもエントリーモデルの容量は32GBになりました。

 

64GBiPhone SEが値下げ

 

 小型の「iPhone SE」は、16GBのストレージが選べる唯一のiPhoneとなりました。エントリーモデルの価格は399ドルで据え置きですが(日本では47800円から44800円に値下げ)、64GBモデルは499ドルから449ドルに値下げ(日本では59800円から49800円に値下げ)されました。

 

iPad Proも値下げ

 

 iPad Proの購入を待っていた人にとっては、我慢のかいがあったかもしれません。アップルは7日、128GB256GBモデルをそれぞれ50ドルと100ドル値下げしました(日本では9.7インチのWi-Fiモデルはそれぞれ12000円と2万円の値下げ、9.7インチのセルラーモデルはそれぞれ14000円と22000円の値下げ、12.9インチのWi-Fiモデルはそれぞれ2万円と28000円の値下げ、12.9インチのセルラーモデルはそれぞれ22000円と3万円の値下げ)。

 

 32GBモデルの価格は据え置き(日本では9.7インチのWi-Fiモデルは4000円の値下げ、9.7インチのセルラーモデルは6000円の値下げ、12.9インチのWi-Fiモデルは12000円の値下げ、12.9インチのWi-Fiモデルは12000円の値下げ)。

 

純金Apple Watchを廃止

 

 アップルは7日にウェブサイトを更新した際、1万〜17000ドルで販売していた18金ケースの「Apple Watch Edition(エディション)」を外しました。代わりに加えられたのが、セラミックケースの新しいWatch Editionです。

 

 セラミックは32ミリモデルが1249ドル(日本では125800円)、42ミリモデルが1299ドル(日本では13800円)。アップルは純金製品を販売しないとは言っていません(この件についてアップルはコメントしてない)。しかし少なくとも、当面は高級なApple Watchには力を入れないようです。

 

端子変換アダプター

 

 iPhone 7では従来の3.5ミリのヘッドホンジャックが廃止されましたが、これは多少物議を醸しています。アップルはユーザーをワイヤレスヘッドホンに完全に移行させようとしていますが、それには時間がかかるとみています。そこで、充電に使用する「Lightning(ライトニング)」端子を3.5ミリのヘッドホンジャックに変換できるアダプターをiPhone 7に同梱(どうこん)しています。これについてアップルが言っていないことがあります。アダプターをなくした場合や追加がほしい場合、9ドル(日本では900円)で購入できるということです。

 

Beatsの新ワイヤレスヘッドホン

 

 新たに発表されたAirPodsは、アップル端末とのワイヤレス接続の管理に新開発の「W1」チップを使用しており、アップル端末にしか対応していません。アップルはW1チップを新しい「Beats(ビーツ)」ブランドのヘッドホン3機種にも搭載します。

 

 アップルは7日、ビーツのヘッドホンの新機種が近く発売されることは明らかにしましたが、価格には言及しませんでした。「Beats X」は、首に掛けておく際に紛失しないようイヤピースがマグネットでくっつくようになっています。近く発売予定で価格は150ドルです(日本では14800円)。

 

 運動時の使用に適した「Powerbeats(パワービーツ)3」は、W1チップが搭載されていること以外は「Powerbeats2」と同じです。こちらも近日発売予定で価格は200ドル(日本では19800円)。「Solo(ソロ)3」もW1チップ搭載以外は「Solo2」と変わらず、300ドル(日本では29800円)で販売中。

 

MacOS Sierraの提供は920

 

 7日のイベントではパソコン「Mac(マック)」については触れませんでしたが、クリスマスシーズン前に何らかの発表をする時間はまだあります。一方で、Mac用基本ソフト(OS)の新バージョン「MacOS Sierra(マックオーエス・シエラ)」が920日から無料配信されることが決まりました。これにより音声アシスタント機能「Siri(シリ)」が利用可能になるほか、「OS X」ブランドが廃止されます。

 

聞き逃した可能性のあるニュース

 

 アップルがイベントで発表したものの、多くの出席者が聞き逃した(またはメディアが報道しなかった)可能性のある情報もあります。例えば、iPhone 77 Plusには新色として光沢感のある「ジェットブラック」が加わりましたが、128GB256GBモデルにしか用意されていません。

 

 7 Plusのカメラでは被写界深度を調整してボケ効果を得られるようになりましたが、この機能は発売時には使用できず、アップルによると「年内にソフトの無料アップデート」で提供するといいます。

 

 第2世代Apple WatchNike+モデルは、他のモデルと同じく99日から受注を開始しますが、販売開始は916日ではなく10月下旬です。

 

 さらにアップルは、業務用アプリ「iWork(アイワーク)」をようやくリアルタイムで共同作業可能にしたと発表しました。「グーグルドキュメント」では何年も前からできていたことです。これにより共同での文書の編集は「Page(ページ)」で、プレゼンテーション作成は「Keynote(キーノート)」で、表計算は「Numbers(ナンバーズ)」で可能になります。iWorkの共同作業機能は、913日提供の「iOS 10」と920日提供の「MacOS Sierra」で配信されるアプリで利用可能です。(ソースWSJ

2016年9月 8日 (木)

新型iPhone、注目はカメラの撮影性能!

米アップルは、最新のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」でスマホ向けカメラ・ナンバーワンの地位を奪回する構えです。2つの背面カメラがそのカギを握っているのです。

 

 iPhoneは世界で最も人気のカメラの1つでもあり、概して総合的に最も優れたスマホ向けカメラを提供してきました。しかし最近は、韓国・サムスン電子の非常に高性能な「Galaxy(ギャラクシー) S7」やリコール(回収・無償修理)が発生している「Galaxy Note(ギャラクシーノート)7」のカメラに水をあけられています。

 

 そのため、新型iPhoneの背面カメラの改良には多くの視線が注がれました。画面サイズ4.7インチの「iPhone 7」は、背面カメラは1台ですが、従来は大画面モデルの「Plus(プラス)」のみに搭載されていた光学手ぶれ補正機能が加わりました。また、レンズの絞り開放値はF1.8と撮影時により多くの光を取り込めるようになったほか、新しい1200万画素のセンサーはiPhone 6sのセンサーよりも60%高速化されました。さらに、iPhone6sでは2つだったLEDフラッシュライトが4つになり、明るさが50%増しました。

 

 画面サイズ5.5インチの「iPhone 7 Plus」は1200万画素の背面カメラが2つ搭載され、連携して機能します。1つはiPhone 7と同じ通常の広角レンズ。もう1つは望遠レンズで、210倍までのズームが可能に。デュアルカメラでズームがよりスマートで正確になったほか、新たな「ポートレート」モードで撮影すると、被写界深度を狭めて背景をぼやかすことができ、高いレンズの付いた高額なカメラと同じようなボケ効果を得られるようになりました。撮影中は、どのカメラが使われているかを意識することはないでしょう。

 

 背面のデュアルカメラでiPhone 7 Plusはスマホカメラの王者に返り咲けるだろうか。最終的な答えを出すにはもう少し検証が必要ですが、スマホに背面デュアルカメラ方式を採用したのはアップルが初めてではありません。

 

 中国・華為技術(ファーウェイ)の「P9」は背面にレンズを2枚搭載し、より多くの光を取り込んだり、被写界深度効果を調整したりできるようにしています。韓国・ LGエレクトロニクスの「G5」と今月発売予定の「V20」はいずれも背面に2つカメラが搭載されていますが、1つは通常の撮影用、もう1つは広角撮影用で切り替えて別々に使用します。両社のカメラは同じくらい素晴らしいのですが、われわれはサムスンのGalaxy S7のシングル背面カメラに軍配を上げました。いずれもアップルのiPhone 6s Plusのカメラよりも優れていました。

 

 アップルは、今回の改良でiPhone 77 Plusも暗い場所での撮影性能が向上し、色域が拡大したと述べています。また、RAW形式での撮影が可能になり、米アドビシステムズのデジタル写真ソフト「Photoshop Lightroom(フォトショップライトルーム)」などを使ったデスクトップパソコンでの編集に適した大きめの画像が得られます。

 

 iPhone 77 Plusは前面カメラも改良され、画素数が700万画素にアップしました。(ソースWSJ

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