赤面症は病気?
社会不安障害と言う聞きなれない言葉がありますが、何のことなのか難しい話のような感じがしますが、人前や注目が集まるような状況で極度の不安や恐怖を覚える病気のことだそうです。もっと簡単に言えば、人前に立った時に顔が真っ赤になるとか、結婚式のスピーチで緊張のあまり声が出なくなるとか、大勢の人の前で話すときにスムーズに話せず、人前に立つのが怖くなると言うのもこの病気の症状の一つなのです。これを聞いて、人前に立った時に赤くなるいわゆる赤面症と言うものも病気なのと思いませんか?単に気が小さいので上がってしまうだけで、病気だとは思いませんよね。
こうした症状の中で一番多いのが大勢の前で話せない「スピーチ恐怖」が圧倒的に多く、患者の6割に上るそうで、中には電話に出られなくなったり、文字を書くときに手が振るえたりすることもあるそうです。これらが単なる緊張状態と違うのは、家の外に一歩も出られなくなるなど、仕事や日常生活に支障が出るところが違うそうです。こうしたものは、若年層で発症しやすく上がり症と言われることもあります。こうしたものは個人の性格とか個性と思われがちですが、最近では精神障害の一つと考えられているそうです。
こうした状態は、脳の中で恐怖や不安と言った情動を担う扁桃体が過剰反応を起こすと社会不安障害になるそうです。国内では7人に1人の割合で発症しているけれどほとんどの人は治療をしていないのが現状だそうですが、病気だと言う認識はないのでそれもさもあらんです。こうしたものを放置していても普段はあまり影響はないかもしれませんが、社会に出て就職の面接や仕事でのプレゼンなどで失敗し、嫌な思いをすることもあります。こうした社会不安障害の人は無職や非正規雇用の割合が高くなると言う調査結果もあるそうです。
このような障害には薬物療法が効果的だそうで、坑うつ薬SSRIを使うのだそうです。SSRIは脳内のセロトニンの効きを良くするのですが、セロトニンは扁桃体の働きを抑えるため、過剰反応が収まり極度の緊張や不安が解消されるというわけです。この薬はうつ病でも使われるそうですが、治りにくかったり副作用が出たりすることもあるそうですが、社会不安障害では多くが良くなりほとんど再発しないそうです。それに鬱のように食欲不振になったり、胃腸障害といった副作用もないそうです。
薬が効きにくい場合は、認知治療行動療法を併用するそうで、10人ほどの前でスピーチをして、その映像を心理士らと見ながらディスカッションするのですが、スピーチの実践を重ねることで、緊張しにくくなり、自信がつきます。とはいえ薬に頼るのではなく、人と接するようにしたり、スピーチの練習をするのも良いと言います。社会不安障害はうつ病を併発しやすく、海外の研究では7割の患者にうつ病があり、うち9割は社会不安障害を先に発症しているそうです。うつ病を発症するとどちらも直りにくくなるので早期治療が重要だそうです。


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