健康・医療

2009年12月20日 (日)

赤面症は病気?

社会不安障害と言う聞きなれない言葉がありますが、何のことなのか難しい話のような感じがしますが、人前や注目が集まるような状況で極度の不安や恐怖を覚える病気のことだそうです。もっと簡単に言えば、人前に立った時に顔が真っ赤になるとか、結婚式のスピーチで緊張のあまり声が出なくなるとか、大勢の人の前で話すときにスムーズに話せず、人前に立つのが怖くなると言うのもこの病気の症状の一つなのです。これを聞いて、人前に立った時に赤くなるいわゆる赤面症と言うものも病気なのと思いませんか?単に気が小さいので上がってしまうだけで、病気だとは思いませんよね。

こうした症状の中で一番多いのが大勢の前で話せない「スピーチ恐怖」が圧倒的に多く、患者の6割に上るそうで、中には電話に出られなくなったり、文字を書くときに手が振るえたりすることもあるそうです。これらが単なる緊張状態と違うのは、家の外に一歩も出られなくなるなど、仕事や日常生活に支障が出るところが違うそうです。こうしたものは、若年層で発症しやすく上がり症と言われることもあります。こうしたものは個人の性格とか個性と思われがちですが、最近では精神障害の一つと考えられているそうです。

こうした状態は、脳の中で恐怖や不安と言った情動を担う扁桃体が過剰反応を起こすと社会不安障害になるそうです。国内では7人に1人の割合で発症しているけれどほとんどの人は治療をしていないのが現状だそうですが、病気だと言う認識はないのでそれもさもあらんです。こうしたものを放置していても普段はあまり影響はないかもしれませんが、社会に出て就職の面接や仕事でのプレゼンなどで失敗し、嫌な思いをすることもあります。こうした社会不安障害の人は無職や非正規雇用の割合が高くなると言う調査結果もあるそうです。

このような障害には薬物療法が効果的だそうで、坑うつ薬SSRIを使うのだそうです。SSRIは脳内のセロトニンの効きを良くするのですが、セロトニンは扁桃体の働きを抑えるため、過剰反応が収まり極度の緊張や不安が解消されるというわけです。この薬はうつ病でも使われるそうですが、治りにくかったり副作用が出たりすることもあるそうですが、社会不安障害では多くが良くなりほとんど再発しないそうです。それに鬱のように食欲不振になったり、胃腸障害といった副作用もないそうです。

薬が効きにくい場合は、認知治療行動療法を併用するそうで、10人ほどの前でスピーチをして、その映像を心理士らと見ながらディスカッションするのですが、スピーチの実践を重ねることで、緊張しにくくなり、自信がつきます。とはいえ薬に頼るのではなく、人と接するようにしたり、スピーチの練習をするのも良いと言います。社会不安障害はうつ病を併発しやすく、海外の研究では7割の患者にうつ病があり、うち9割は社会不安障害を先に発症しているそうです。うつ病を発症するとどちらも直りにくくなるので早期治療が重要だそうです。

2009年12月 6日 (日)

バーチャルシュミレーター手術

今日の夢の扉の主人公は東京慈恵医大の鈴木教授ですが、この先生は以前にもマンモスの研究のときにも紹介された方で、今日は別の顔の鈴木教授の話でした。この方は医学博士でもあり、理学博士であり、工学博士でもあっていろいろな顔をお持ちの方です。そういうかただからこそマンモスのような生物のことも詳しく、今回のような世界最先端の医療技術についても深い知識があり、それらの知識がお互いに結びついて最先端の分野で大きな実績を上げているのではないでしょうか?一つの知識だけではこれだけのものは出来なかったでしょう。

まず感じるのは「バーチャルリアリティ」の現場が最先端の医療現場とか、映画にでてきてもおかしくないような近未来の医療現場が出てきて、これは凄いと誰もが思うほどです。例えば65台のカメラがついた円形の輪があり、その中に人が立つとあらゆる角度からその人を映し出し、骨格の動きをリアルタイムで観察できるのです。だから以前、足の手術をした人でもその全身の骨格像が見え、足に入れた鉄板が骨とずれていないかと言うようなことがリアルタイムで観察できるのです。

と言うように「バーチャルリアリティー」を駆使し、新しい医療技術の新たな可能性を求めた研究を進めています。それは実際の手術前にベストの手術法を見つける技術で、事前に「手術シミュレーション」をすることができるというものです。 例えばメスを入れる前の臓器に腫瘍の位置を三次元画像で投影し、何処に腫瘍があるかと言うのを視覚で確認できるようにするものです。だから事前に何処に対象物があるかと言うことが分かっているため、安全性が飛躍的に高まるのです。つまり手術の道案内をする「手術ナビゲーション」と言うわけです。

こうした新しい医療技術が現実になっているのです。だからこうした世界でも最先端の医療現場の様子を見ると、空想の世界での話しのような錯覚に陥るかのようです。身体の構造を見ながら手術することが出来るため、見えない患部のところでも小型カメラを使って、見えるようにするということもできます。そしてシュミレーションのように何処を切れば血管を切らずにすむかと言うように安全性が高まるのです。と言うわけで世界中から注目されているというわけです。事前に経験できるというのが凄いと言うわけです。

今後は奥行きも分かるようにしたいということで先端に2台のカメラを装着するのですが、その直径は5mmと言う極細なのです。そんなところに2つのカメラをつけているのです。そして特殊めがねで映像を見ると奥行きが感じられるようになり、今まで感覚で行っていたものが、どのくらいの深さのところに患部があるのかと言うことまで分かると言うもので、これは世界でも初めてのことだそうです。手術も行われたのですが、これも世界初です。これでさらに安全性が高まったのです。将来は感覚まで分かるようにしたいそうです。手術で大切なことは感触が分かることだそうです。メスで切ったときも感触が分かると言うことが必要なのです。

上記以外にも最近では、医療技術を犯罪捜査に役立てる研究にも取り掛かっているそうです。事件の時、被害者の体に何が起きたかを仮想空間で再現し、それによって浮かび上がる様々な手がかりを見つけようというのです。実際に今まで解明出来なかった事件が解決に向かったケースもあり、仮想空間を活用した最新医療テクノロジーにより、医療技術はさらに一段高いものになるでしょう。

2009年11月21日 (土)

痒みと病気

だんだん寒くなってきましてね。冬になると乾燥肌の人は体が痒くなる人もいますが、あなたは大丈夫ですか?痒いのも辛いですよね。しかし痒みと言うのは一時的なもので、それが何かの病気に繋がっている場合があるということは、意外と知られていません。その例としてはこんな病気もあるということですので、単に痒みだとばかにしていると大変なことにもなるかも知れません。例えば肝硬変とか腎不全、腎臓、甲状腺、糖尿病なども、脳から痒みを使って危険信号を発している場合があると言うことですので、知っておいても損はないと思います。

乾燥肌ですが、65歳以上の人の90%以上の人がこれで悩んでいるそうです。その原因の一つにお風呂があります。ナイロン繊維の手ぬぐいで身体を洗っている人はとくに要注意です。身体に傷をつけるのでよくなく、外からの刺激に反応しやすくなっているからです。そういう人は痒み神経が皮膚の表面まで延びていて、反応しやすく、掻くと余計に痒くなります。出た後は少しでも早く保湿クリームをつけることが必要で、少なくともクリームを2週間は続けないと効果が出ないので、辛抱強く塗ることが必要です。そうすると痒み神経もまた短くなって、反応しなくなると言うわけです。

痒みには病気を知らせる信号の意味もあるということですが、Aさんと言う人はあるとき腰の周りが痒いことに気がつきました。腰を見てみるとゴムの跡に沿って、赤く湿疹が出来ていたのです。あぁー湿疹かとそのまま放置していたのですが、1ヵ月後、それが背中からお尻に広がり、さらに全身へと広がっていしまっていたのです。もちろんそこまで放置していたわけではなく痒み止めを塗っていたのですが、一向に良くならなかったのです。そこで皮膚科に行くと先生からひょっとしたらガンかもしれないと言われてびっくりしてしまったのです。結局、専門医のところに行って検査してみると、言われたとおりガンだったのです。それは膀胱ガンを知らせる痒みだったのです。

普通ここまでのケースと言うのは多くはないと思うのですが、しかしこう言うこともあるということです。実は私もまさか痒みでこんなことがあるのかとびっくりした一人です。痒みは他の病気の危険信号だったのです。では痒みとはいったいどういうものなのでしょう。こんな実験をしていました。ヒトスジシマ蚊に血を吸わせる実験です。このとき痒みが出るのですが、そのときの脳波を見ると下降線が現われるのだそうで、それが痒みを示しているそうです。ところがあることをすると痒みが止るのです。それは保冷剤を使って反対の手を冷やしたのです。するとあっという間に手の痒みが止ったのです。なぜ痒みが止ったかと言うと、脳は2つ以上の信号が同時にくるとパニックを起こしてしまうのだそうです。つまりコンピュータはたくさんの命令が同時に来るとパニクって止ってしまうのと同じなのです。

脳には優先順位と言うものが決まっていて、複数の命令が来た時にパニックになってしまって止っては困るので、止ってしまわないよう順位があるのです。その順位とは①痛い②熱い③冷たいと言う具合に優先順位が決まっていて、痒みと言うのはもっと下の順位なのだそうです。だから痒いときに冷たくすると、痒みより冷たいと言う命令を先に出して痒みが感じなくなるのです。よく蚊に刺されたときに、爪で刺されて膨らんだところに×印をつけたりするのも同じ理屈です。ただ持続して痒い場合は違いますので悪しからず。

こんなケースもあるそうです。最近分かったことですが、よく使われている薬が痒みに関与していて、痒みの原因になっている場合があるということです。それはモルヒネという薬です。これはご存知のように痛みを軽減する作用がありますが、これも使いすぎると痒みが出る場合があるそうです。がしかしこれに非常によく似たものにβエンドルフィンと言うのがあるそうです。これはAさん自身も作り出していたものです。これは快感物質で、おいしものを食べたり、熱いお風呂に入ったり、長距離マラソンをしたときに出るそうです。しかし痒みは出てきませんよね。それは痒みが出るほどの量ではないからで、体が疲れているので和らげるために出ているのだそうです。と言うことでこれも痒み物質だそうです。

しかし内臓に病気があると本人は知らないのですが、脳には分かっていて、これは大変だと言うことで大量の快感物質βエンドルフィンを出すのです。すると痒み神経の先にβエンドルフィンが溜まって痒くなると言うわけです。皮膚に異常がなくても痒くなるわけです。こう言う場合は1ヶ月以上痒みが長く続くそうですので、痒みが長引くようなら病院で見てもらい、痒み止めのようなもので対処せず、こうした病気もあるということで気をつけましょう。

2009年11月15日 (日)

目が点のインフルエンザ

部屋を乾燥させることはインフルエンザに良くないと思っていませんか?私も乾燥し過ぎは風邪(ウイルス)に良くないと思っていましたが、どうも一概にそうとは言えないようです。正しく言うなれば、湿度が高ければ良いのではなく、空気1㎥あたりの水分量が11g以上あるとウイルスの動きが鈍くなって予防に効果的と言うことです。反対に水分量が11g以下だと活発になるのだそうです。

具体的な所での計測数字を見てみると、日原鍾乳洞では72,9%の湿度があって水分量は7,2グラム、草津温泉の蒸気の出ているところでも65,7%の湿度で水分量は7,78グラムでした。このほか海ほたるのパーキングエリアや東京タワー近くの公園もありましたがこれらは全てウイルスが活発に動ける状態のところでした。ということでこれを見るだけではどういう条件下の場合がウイルスの活動にとって良い条件かと言う事が分かりにくいかもしれませんが、空気が保持できる水分量は、空気の温度が上がるほど多くなります。と言うことで温度との兼ね合いもあるということです。簡単に言うと、気温が13度を下回ると水分量が11gを下回ってしまうということです。と言うことは上の場所で計った所では気温が13℃以下だったと言うことなのかな。

いずれにしてもウイルスは鼻や口から入ってくるのですが、鼻の粘膜には繊毛というものがあって1分間に900回以上動いていて、ゴミなどの異物を奥へ奥へと運び、分解して外に出したり、口に行ったものは胃のなかの胃酸で分解しています。ところが気温が下がると細胞が萎縮して繊毛も防御する機能が鈍くなってしまい、例えば鼻の粘膜に砂糖つけると甘みを感じるまでに夏の梅雨時には4,19秒かかっていたものが、冬場になるともっとかかって8,32秒も処理するのにかかってしまいました。と言うわけで気温も影響しているようです。

対策として手洗いが大切なのは、たとえば特殊な検査薬を塗って紫外線で当てると光というもので検査で汚れ度をみると、朝起きて手を洗い、顔を洗って調べると、汚れ度は手が475に対して、顔は2959も汚れており、会社に言って仕事し12時にまた計測すると、手は8136、かおは5917、車に乗っているとハンドルには19202、エレベーターのボタンには7500、パソコンのキーボードは12000と言う具合にかなり汚れていることが分かります。特に手は顔に比べ汚れやすく、その手で顔を触ることが多いため特に口や鼻周りが汚れてしまいます。つまり感染の入り口が良く汚れると言うわけです。だから手をよく洗うことが必要なのです。

感染する方法は接触感染と、飛沫感染に空気感染があります。接触感染は手から、飛沫感染はくしゃみなどが飛び散ったとき、空気感染は空気中に漂っているウイルスを鼻から吸い込んで感染するのですが、それをマスクで防ぐわけですが、マスクによってはウイルスを99%カットするとうたっていますが、フィルターだけの計測であって、実は隙間から結構入ってしまいます。しかし病院用(N95規格)と言うマスクは0,31とほとんど漏れないそうです。だからいかに隙間をなくすというのが感染から身を守るかと言うことも言えます。

2009年11月 6日 (金)

疲労原因物質FF

疲労大国日本、現代日本社会においてストレスにさらされていない人はいません。中には疲れが慢性的に溜まって慢性疲労に陥っている人もいるかと思います。それを反映してか、過労死の申請は年間およそ300人もいるそうで、6ヶ月以上続く長期的な疲労感を訴える人は3千万人もいるそうです。そのためその疲れを取るため、ストレッチやマラソンとか、あるいはお酒の好きな人は晩酌したり、風呂に入って一日の疲れをとるといったように人それぞれ疲れをとる工夫をしています。でもそれが実際に疲労回復に繋がっているのかと言うとそうでもないようです。疲労と疲労感とは違うもので、気分的な疲労感はなくなっても、肉体そのものの疲労はなくなっていないようです。

そんなわけで、疲れをとっているつもりが反って疲れが増している場合もあるようです。こんな実験をしたそうです。3つのグループに分けそれぞれ数あるアルファベットの中から特定の文字を探すと言う実験ですが、その作業を4時間続けてもらいその疲労度を測ったというものです。作業終了後Aグループには10分間体操をしてもらい、Bグループには10分間温泉に浸かってもらい、Cグループには何もしないでそのままじっとしてもらい、どのグループが一番疲労回復の効果があったかを調べました。

そしてAグループには途中で終わった後にビールとステーキが待っていると知らせました。すると今まで「もう疲れた」と言っていたのにいっぺんに疲れも吹っ飛びまた最初のころのように元気になりました。疲れていたのに何で急にまた元気になったのでしょう?実は最近、疲れの原因が分かったそうなのです。それはHHV6(ヒューマンヘルペスウイルス)と言うウイルスだそうです。赤ちゃんの突発性発疹を起こすウイルスです。人は赤ちゃんのときに、このウイルスにみんな感染しているのだそうです。普段は脳や血液の中に潜んでいて、別段悪さをするわけでもなくじっとしているそうです。

HHV6は、体にたまった疲労の原因物質を敏感に感知するのですが、人が疲れてくると、それが舌の先の唾液の中に集まってくるのだそうです。だからこれを調べれば疲労度が分かるというものです。つまり数値でその疲労度が出ると言うわけですが、ふだん、このウイルスは人間と共生している感じで、人間が長生きしてくれることを願っているのだそうです。しかし疲れてくるとこの人間はもうダメかもしれないと、HHV6が舌の先に集まってきて、他の誰かに移ろうとして集まってくるのだそうです。

つまり老廃物が溜まると疲労物質であるFFが大量に作られ、それが脳に伝わり疲れを感じるようになるのだそうですが、そのときだ液中のウイルスの量で、体に蓄積した疲労を
簡単に測定できるようになるということです。ところが疲れていてもご褒美(ビールとかステーキ)が出ると疲労感が一瞬マスクされて(隠される)また頑張ってしまうのです。しかしこの疲労は解消されたわけではないので、こう言うことが繰り返し続くと過労死に繋がると言うわけです。つまり疲労と疲労感とは別のものなのです。だから達成感のある仕事をしている人に過労死が多いのだそうです。これはやりがいのある仕事は達成感を生むが、この達成感が疲労感をマスク(隠す)してしまい、その結果、”疲労感なき疲労”が蓄積し、過労死に至らしめるということです。

先ほどの実験に戻ると、Aグループは体操することですっきりした開放感があったかもしれませんが、かえって肉体そのものは疲労度が2%アップしてしまいました。Bグループは温泉に浸かって気分はすっきりしたかもしれませんが、疲労度は7%も増えてしまいました。結局何もしなかったCグループが6%も疲労度が下がって、下手に何かするより休息したほうが良いということでした。結論は究極の疲労対策は睡眠と言うことでした。ただ疲労度というものが数値化されればどの程度疲労しているか分かるわけで、過労死を防ぐことが出来るということが期待されるというわけです。

最後に疲労回復効果のある食品もわかってきました。FFを下げる効果がわかっているのが「イミダゾールジペプチド」という成分で、とりのむね肉に多く含まれているそうです。1日50グラムでよく、加熱調理もOKということです。と言うことで疲れたら鳥の胸肉を食べてみましょう。

2009年11月 1日 (日)

冷えは万病のもと!

今インフルエンザが流行っていますが、そんな中体温を高くすると免疫力が上がると言う内容の本が注目されているそうです。確かに昔から冷えは万病の元という言葉があるように冷えは体には良くないということです。体が冷えると病気に対しての免疫力が下がり病気になりやすいということでしょう。ちょっと気になりますが、その本は「体温を上げると健康になる」と言う本だそうで、1度体温が下がると免疫力は30%下がると言っています。反対に1度上がると500から600%も上がると言っています。と言うことで本当に体温が上がれば病気になりにくくなるのでしょうか?

こんな話があるようです。ガン等で受診する人の体温は大半が35度台で、なかには34度台の方も見えるそうです。こう聞くと体温が低い人はちょっと心配になってしまいますが、低体温症と言う言葉があります。それは基礎体温が35℃度前後しかない人で、特に、10~20代の若者の間で低体温症が増えているようです。その原因として考えられるのは、一年中体を冷やすようなことをしているためだと言われています。例えば、冬でも氷入りのジュースやアイスクリームを食べたり、お風呂もシャワーだけとか、風呂で体を温めても風呂上りで冷えたビールを飲んだりと、一年中胃腸を冷やすようなことをしています。そうすることで、お腹で冷やされた血液が全身へ巡り、全身性の冷え性、低体温症になってしまうと言う話もあります。

もともと人間の身体は36度から37度程度の温度で一番働きがよくなるようにできているそうですが、それは酵素の働きが一番言い状態に保つことが出来る温度です。しかし体温が低いと全て化学反応が鈍くなってしまい、臓器・脳などの温度を維持するために、表面や四肢への循環を悪くして体温が下がるのを防ぐようになり、冷え性となってしまうのです。酵素の働きが鈍くなると言うことは免疫力も低下すると言うことで、内臓などに十分な血液が流れないと言うことになり、結局は病気などの対しての抵抗力が下がり、病気にかかりやすくなると言うわけです。

では冷えを解消して体温を高めに維持するにはどうすればいいのでしょう?それは、朝起きたときにから1日数回湯たんぽでお腹やお尻、太ももの前面、上腕の伸筋などを暖めると良いそうです。そうすると体温が1度前後上がり、リンパ球数が回復することが分かってきたと言います。ただしこれは継続しないとすぐ体温は下がってしまうと言うことですので、運動などで筋肉量を増やし基礎代謝を上げることが望ましいそうです。また食べ物で基礎代謝を上げる研究も始まったようで、トウガラシから取れる辛味成分カプシエイトと基礎代謝の向上の研究を進めているそうで、動物実験では代謝向上効果があったそうです。

とは言うものの、結局は体温には個人差があり、もともと低い人が無理に体温を上げようとすると、逆に自律神経のバランスが崩れ、かえって免疫力を下げる結果にもなりかねないので、適度な運動で基礎代謝を上げながら、地道に体を改良していくしかないと言うことのようですが、冷たいものを取り過ぎるというのもよくないですね。

2009年10月28日 (水)

がんワクチンと医療

最近では、人が亡くなったと聞くとガンで亡くなったという場合が多いです。ガンは遺伝子の突然変異によって起きるもので、正常な状態では、細胞の成長と分裂は、身体が新しい細胞を必要とするときに起きるのであって、細胞が老化・欠損して死滅すると新しい細胞に置き換わるようになっています。ところが特定の遺伝子に突然変異が生じると、このプロセスが乱れてしまい、身体が必要としていない場合でも細胞分裂を起こして増殖してしまい、逆に死滅すべき細胞が死滅しなくなります。簡単に言えばこれがガン発生の仕組みです。

ガンの治療をするには、放射線や抗がん剤を使うので、その強い副作用でたいへんな思いをして治療しなければなりません。ところが最近、死亡率の高い「がん」の新しい治療法として、「がんワクチン」というものが注目されています。久留米大学医学部(福岡県久留米市)が2009年4月1日に国内初の「がんワクチン外来」を開設したところ、2時間で1700人が申し込むという異常事態が起こったほどです。まだ臨床試験段階で安全性や効果について確証はなく、治療費も高額にもかかわらず、期待を寄せる者は多いようだと新聞では伝えています。

例えばすい臓がんの場合、1年半で全員の人が亡くなっているのですが、がんワクチンを投与した場合、生存期間が2,4年に延び、ガンの大きさもほとんど変わらなかったと言います。そんなわけで余命4ヶ月と言われた人が2年以上も普通の生活をして過ごすことが出来たそうです。また他のガンでもワクチンの研究が進んでいるそうです。と言うのもガンは表面にあるペプチドがそれぞれ違うので一つで全てに効くというわけにはいかないからです。そのためそれぞれの特性にあったものを作り、まとめて一つのセットとしてワクチンを作るのだそうです。

がんワクチンは人間の免疫力を使ってガン細胞を殺すので、体にも負担が少なく注射のみで済ますことが出来るのだそうです。ただいまは効果を確かめている段階ですが、臨床段階では、ガンが4割の人は縮小し、2割の人は大きさがそのままで変わらなかったと言う結果が出ています。ただこうした研究には多額の費用がかかるのですが、国からの予算が少ないため思うように開発できないと言うことです。アメリカなどでは国の予算や寄付などがあり20億、30億と言うような大きな予算がつき、必要なところにはしっかりつくようです。

大腸ガンやすい臓ガンを研究している札幌医大でもやはり資金がネックになってなかなかはかどらないそうで、安全性の確認(第一段階)をするだけでも1億もの費用が必要だそうです。ちなみに第二段階は有効性を調べるもので60人もの治験が必要だそうです。これで効果が確認できると、つぎは総合評価と言う第三段階に進んで、それから承認と言う段階になるのです。

アメリカでは豊富な資金で着々と研究が進んでいるそうで、30人のスタッフで開発しているそうで、30億の金を掛け第二段階は終わり第三段階にはっているそうです。ここでは過去にガンになった人たちがガンの研究を進めてもらうためにNPOを設立して積極的に政治にも働きかけているそうです。こうした働きもあって、10年間で集まる資金も10倍に増えたそうです。だからアメリカでもここの活動がなければほとんど研究資金が足りず不可能だったと言います。今ではアメリカでは研究段階での開発費が5000億円もあるそうですが、日本では400億円だそうです。それなら海外から出来たものを輸入すればと思われるかもしれませんが、西洋人と東洋人ではガンのペプチドの形が違うため、すぐには使えないのだそうです。

日本は医療にかかる費用が少なくすんでいると言われていますが、それは医療にかかるお金をかけていないだけなのです。そういうお金が全てダム建設に回っているのではと思われても仕方ないほど少ないのです。また医療情報も日本は遅れているそうです。日本では新しい医療技術の情報とか、新薬で良いものが出たとか言う情報がほとんど出てこないので、自分で治療をどうしたいか決められないそうです。反対にアメリカではそういうものがネットですぐ分かるのだそうです。こうした点は日本は本当に遅れていると思います。

2009年10月26日 (月)

変形性膝関節症は注射1本で治るようになる

膝の痛みを抱えている人は全国で1200万人もいるそうです。さらに50歳以上の女性の2人に1人が膝の悩みを持っていると言います。と言うのも、50代にもなると関節が老化し、軟骨の水分が少なくなり、弾力を失ってひび割れが起こり、膝への負担が増えることが原因ですが、もう一つは、筋力が弱く、肥満でO脚ぎみの場合もこれになる場合も多く、長年にわたる膝への負担が大きな要因だと考えられています。

このように変形性膝関節症は50歳以上の半数の人がかかる国民病とも言えるほど多いのです。膝関節は骨と骨がつながってできているのはご存知のとおりですが、その関節部分の骨の表面は軟骨と呼ばれる骨で覆われています。この軟骨は弾力のある組織からできていて、膝にかかる衝撃を和らげたり、膝関節の動きをなめらかにしています。そして軟骨はコラーゲン、コンドロイチン、ムコ多糖体からできていますが、聞いたことがあるかと思います。

さらに膝関節にはスムーズに動くための潤滑油の役割を果たしている関節液があります。この関節液にも含まれるヒアルロン酸を含んだ粘りのある液体は軟骨の栄養の役割も果たしています。「変形性膝関節症」は、この膝関節の軟骨がすり減り、関節同士の間隔がせまくなり、最後にはむきだしの骨どうしが直接ぶつかってしまう病気なのです。ということですので、これを単なる老化現象ではなく病気なのです。

軟骨には自然治癒と言うものはありません。痛めてしまったら治らない病気です。そのため生活できないほど痛い場合は人工関節言うものを使うのですが、これは正座というものは出来ません。自然の膝のようなわけにはいかないのです。しかし今は軟骨を再生する方法があります。広島大学の整形外科医の越智先生のする手術(培養軟骨手術)のやり方で普通の生活ができるほどまでに回復しているのです。もちろん手術をしなければなりませんが、人工関節のようなことはありませんし、痛みのなかったときと同じように自然な生活が送れるのです。

それは患者さんの軟骨を一部切り取り、それを2~3週間かけてコラーゲンを使って15倍に増やし、軟骨が磨り減ったところへ貼り付けるのです。するとその増やした軟骨が自然と自分の軟骨に溶け込んで、磨り減った軟骨を修復するのです。これで元の状態に戻るので階段の上り下りなどができる普通の生活が送れるようになるのです。これは世界初の快挙だそうです。しかし今はまだ保険が効かないので費用は高額になるようです。手術は4時間で終わるようですが、しっかり張り付くまでは2~3週間はかかるようです。

ただこれも問題があって、この手術は50歳代までしか使えないのだそうです。と言うのは年をとると軟骨細胞が増えないのだそうです。そういうこともあって現在は切らずに治す方法を模索中だそうです。それは幹細胞を使えば60歳以上でも軟骨を再生できるので、骨髄から幹細胞を取り出し、それを注射して出来ないかというものです。しかし注射するとなれば培養した細胞を液体にしておかなければならず、そうすると貼り付けたいところに注射しても液が散らばってしまい、磨り減ったところへ張り付かなくなってしまいます。そこで強力な磁石で貼り付けたいところへ固定しようというものです。実は培養液の中に鉄の粉末を混ぜておくのです。そうすることで患部へ誘導するのだそうです。豚の実験ではそれが成功したのです。10分間磁石で貼り付けておけば後は離れなくなるのだそうです。

すばらしい研究ですね。これが完成すれば、注射するだけで膝の痛みから解放されるのですから、それも高齢でもできると言うのですから、かなりの人が膝の痛みから開放されることになるのです。しかし問題は日本の認可行政のあり方です。認可が下りるまでに10年もかかると言うのですから、どうなっているの?と言われても仕方ないですよね。

2009年10月22日 (木)

2回以上歯磨きしていますか?

こんな記事がありました。3800人を対象にした疫学検査での話です。1日2回以上歯を磨く人は口の中や食道の癌になる危険が1回の人より3割低く、全く磨かない人っているのかどうか分かりませんが、そういう人は1回の人よりさらに1.8倍危険が高くなるという研究結果です。こうした歯磨きの習慣と発ガンの関連を示す研究結果は国内では初めてのことだそうです。

口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいるのだそうです。だから歯磨きすることで細菌や発がん物質が洗い流されると言うことではないのですが、少なくとも朝と夜磨けばガンの予防になると言うことです。だから磨く回数が減るごとにガンにかかるリスクが高まるというわけです。

これは愛知ガンセンターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部ガンと食道ガンの患者さんと、ガンでない人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いたもので、年齢の平均は61歳だったそうです。

結果は2回以上磨く人は1回の人に比べてガンになる危険性が29%低く、まったく磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2.5倍だったというわけです。これは喫煙や飲酒する人とは関係なく歯磨きの習慣がないこと自体が危険性を高めているというものでした。

今回の検査では対象年齢が61歳と高いわけですが、もしこの年齢がもっと若い場合にはどうなんでしょうね。これは憶測ですが、若いときには免疫力も高いため、全く磨かないと言うのは別にして、1回だけでもすぐガンにかかるリスクが高くなるのかというと、そうでもないような気がしますがどうでしょう。反対に言えば高齢になれば、それだけ免疫力も下がるので、それだけ病気にかかるリスクが高まるということではないでしょうか?だからそうなったときにあまり磨かないと、病気にかかるリスクが高くなるのだと思います。

とは言っても歯磨きはエチケットから言っても磨かなければ人に不快感を与えますから、1日2回くらいは磨くほうが言いに決まっています。若いからと言って安心は出来ません。

2009年10月 2日 (金)

新型インフルエンザと肺炎

新型インフルエンザの流行開始で、身近にある学校でも患者が出たという情報が耳に入るようになりました。それだけに外出して帰ってきたときには手洗い等をし、インフルエンザに罹らないように注意していますが、なにぶんにも新型ですので、ほとんどの人に抵抗力がないわけで、自己防衛のため多少マスクを確保しておきたいものです。しかし当初は9月下旬から10月上旬が感染ピークと見られていたので、予想より遅れ気味だということです。

今回、政府は今年度中にワクチンを海外から輸入し国産分と合わせて、年末までに国民の半数を超える7700万人分(国内産ワクチン2700万人分、輸入ワクチン5000万人分)の確保できる見通しであり、ワクチン接種計画に従って優先順位の高い人から接種する計画です。

その優先接種対象者の順位はと言うと、①医療従事者約100万人分、②妊婦約100万人、③基礎疾患のある患者約900万人、④幼児(1歳~就学前)約600万人、⑤小学校低学年約350万人、⑥1歳未満の小児の保護者約200万人となっています。さらに優先順位の中に含まれなかった人で、優先的接種が望ましい人と言うのがあって、それは⑦小学校高学年約350万人、⑧中学高校生約700万人、⑨健康な65歳以上の高齢者約2100万人となっています。

合計すると5400万人となり2300万人分が残るわけですが、しかし今回、購入予定量より多く手当てできたため、優先対象から外れる希望者も一部接種が可能になったようで、接種を受ける人(一人2回)は6150円の一律で、1回目が3600円、2回目(4週間あけて)が2550円となりました。もし1回で効果があると分かれば2回でなく、1回になるかもしれません。

今回の新型インフルエンザワクチンは重症化への防止には一定の効果があるそうですが、感染防止は保障されていないそうです。そのため上記の優先順位は重症化しやすい人から決めているのだそうです。ただ新型は感染力は強いのですが、軽症のまま回復する人もいて、タミフルなど抗ウイルス薬も有効だとしています。ということもあり接種対象外でも不安にならないようにしてくださいと言っています。

ただこれらのほかにもう一つ注目を集めるワクチンがあるのです。それは肺炎球菌ワクチンと呼ばれるもので、季節性のインフルエンザに罹ると、細菌感染による肺炎で高齢者の死亡に繋がるケースが多いというものです。肺炎は日本人の死因の4位になるほど多い病気だそうですが、日本ではこのワクチンの普及が海外より遅れているそうです。毎年流行する季節性のインフルエンザだと、60歳以上を中心に多い年で年1万から2万人の人が亡くなっているそうです。つまりインフル関連死と言うのだそうですが、高齢の人の場合、インフルに罹かると肺炎になって死ぬケースが多いということです。その割合は肺炎の30~40%を占めるそうで多いということです。

と言うことで季節性のインフルのワクチン接種に合わせて肺炎球菌ワクチンも接種しておくと重症化を予防できると言うことです。ただ今回の新型インフルで同じような効果があるかは不明ですが、海外での死亡例で行くと高齢者より若年・壮年に多いそうです。死亡原因も細菌性肺炎ではなく、ウイルス性肺炎になるようです。ただ重症化を防ぐには早期診断と抗ウイルス薬の早期投与が第一だと言い、肺炎球菌ワクチンへの過剰な期待は禁物とも言っている専門家もいれば、使えるものは何でも使うべきだと言い肺炎球菌ワクチンを勧める専門家も多いと言います。

ちなみに日本での接種率は65歳以上の高齢者の約5%ですが、アメリカでは高齢者の65%以上の人が接種しているとされ、日本は国際的にみると非常に低いとされています。その原因は、日本では肺炎球菌ワクチンの接種が1回しか認められていないためのようです。持続期間は5年程度なので、時間が経てば再接種する必要があるのですが、日本では認められていないのです。それは再接種した人の中に痛みや腫れなどの副作用が報告されたためと言われています。

しかし現在では、4年以上間隔を空けていれば大丈夫だと言われています。世界でも再接種が認められていないのは日本だけだそうです。いずれにしても日本は遅れているというか、許認可に時間がかかるのか、はたまた薬害訴訟のトラウマがあって副作用を必要以上に恐れているのかわかりませんが、もう少し何とかしてほしいものです。

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