日本がデフォルトする日
国際通貨基金は日本について、社会保障費の伸びなど「財政出動圧力が特に強い」と指摘しています。その上で、2014年には国内総生産(GDP)の約2・5倍に拡大するとしています。これがどれだけ異常な数字かと言うと、G20全体は約0・9倍、G20内の先進国は約1・2倍で、日本の財政悪化が世界で突出しているのです。IMFが7月に公表した見通しと比べると、債務残高の対GDP比%は6,4%ポイント上昇し、上昇幅はG20内で最大だったそうです。この結果国債の増発などで長期金利が2%押し上げられるとしています。ということでこうした問題を解決すべき政策を策定すべきだと警告しています。
日本では経済の伸び悩みで度重なる景気刺激策を取っているにもかかわらず一向に景気が上向く気配がありません。さらに世界的景気後退を背景に税収が落ち込み、今回の政権交代で更なる借金を膨らませようとしています。今後社会の高齢化と言う問題もあってJPモルガンは19年には日本の債務残高のGOD比が300%になりえると予想しています。何もこれは今に始った話ではないのであって、何年か前になりますが、もう日本は潰れると言う話があり、関連本がよく売れていた時期がありました。
そのときもこんな話が出ていました。赤字はもう手におえる額ではなく歴史的に見ても例のないほど借金が膨らんでおり、国債の買い手がなくなりデフォルトになるか、政府が高インフレを起こして債務を軽減するしかないという話が多くありました。しかし現実はそうとはならず日本の投資家である金融機関等の投資家がその借金の大半を引き受けたのです。日本国債10年物の利回りは90年には7,1%だったものが、今では1,4%まで下がっています。
こんなに日本の借金が膨らんでも国家破綻することもなく、現在まで潰れることなく来ていると言うことの理由は、いろいろ言われていますが、例えば日本は個人の貯蓄率が高く国債の買い手がたくさんいるからだとか、デフレ気味で物価が下がっているので、低利回りでも受け入れられているのだとか言われていました。それはともかく誰も日本が潰れると思っていないから、投資家は新規発行分も発行済みの国債もちゃんと償還されると思っているから潰れずに来ているのです。
しかし今まで上手く行っていたから潰れないとは言えません。政府が借金を出来るのも政府を信頼しているからで、その信任が消えればいつ潰れてもおかしくないのです。信用がなくなれば国債の金利を上げざるを得なくなり、金利が上がり続ければいつかはデフォルト状態になります。と言って赤字を減らそうと支出削減や増税に動けば国民に痛みを強いることになり、かえって経済を弱体化させ、赤字を増やす結果になりかねません。結局日本政府は消費税を5%~12%に引き上げ支出を大幅に削ることになるだろうとモルガンは予測しているそうです。
日本は国債などの新規借り入れに頼らず、政策に使う経費を税収など本来の収入でどれだけ賄えているかを示す構造的な基礎的財政収支(プライマリーバランス)は10年に6・9%の赤字と、アイルランド、英国に次いで悪いそうです。また財政健全化目標をたてたとして、総債務残高から年金給付積立金など金融資産を除外した純債務残高を30年までに80%以下に抑えるという目標にすると達成するには、プライマリーバランスを20年までに6・5%の黒字に転換し、30年までこの水準を維持する必要があるということで、日本の財政健全化の困難さが改めて浮き彫りになったとしています。


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