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2016年9月25日 (日)

米大統領選TV討論、戦況一変のチャンス!

米大統領選候補者の直接討論会は重要ではありますが、既存の流れを確認する結果になることが多いようです。1976年に行われた共和党候補のジェラルド・フォード大統領と民主党候補のジミー・カーター・ジョージア州知事の討論会では、フォード氏がソ連の東欧支配を否定するという過ちを犯しました。しかし、フォード氏は討論会以前から既にカーター氏との差を縮めつつあり、その後も接戦が続きました。

 

 1980年にも同じことが起きた。カーター大統領と共和党候補のロナルド・レーガン元カリフォルニア州知事との直接討論会前に行われた世論調査では、レーガン氏がカーター氏をリードしていました。レーガン氏が大統領にふさわしい人物だという見方は討論会での同氏のパフォーマンスによって裏付けられ、レーガン氏は選挙で圧倒的勝利を収めました。

 

 例外は1984年です。その年に行われた第1回目の直接討論会では、当時73歳のレーガン大統領は混乱し、心ここにあらずという感じでした。その結果、レーガン氏の支持率は8ポイント低下しました。しかし、第2回目の討論会では、対立候補の56歳のウォルター・モンデール前副大統領を相手に驚くべき挽回を見せました。レーガン氏は「相手の若さと経験の少なさを政治的目的に利用するつもりはない」と発言したのです。失った8ポイントをすぐに奪い返し、その後さらに支持率を伸ばして49州で勝利を収めました。

 

 26日、3回にわたる直接討論会の第1回目が開かれ、共和党候補のドナルド・トランプ氏と民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が顔を合わせます。討論会は両者にどの程度影響するのだろうか。両者に満足していない有権者が多いため、いずれの候補の大きなミスも戦況を一変させる可能性があります。しかし、それを当てにすべきではありません。

 

トランプ氏の方が簡単

 

 両候補とも、国民が良くも悪くも自分たちをどう見ているかを理解した上で壇上に立つべきです。そして自らの強みを前面に出し、相手の弱みを突き、自らの欠点を極力目立たないようにすることです。

 

 トランプ氏の方が、やることは簡単だ。彼はアウトサイダーであり、有権者は変化に飢えています。とはいえ、ほとんどの国民は彼には大統領にふさわしい人格と気質が欠けているとみています。トランプ氏は有権者を安心させる必要があるのです。彼は短く、力強い言い回しが得意で、それが強みです。加えて、より大統領らしい口調で話すべきでしょう。メキシコシティーで開いた記者会見のときのように。そこではトランプ氏は怒ったり無礼な態度を取ったりせず、控え目で謙虚でした。

 

 トランプ氏は、26日の討論会は予備選の討論会とは大きく異なることを理解しておくべきだ。予備選の討論会では多くの候補者が壇上に立つ。そのため基本的に連続して記者会見が行われるようなもので、候補者は短い発言を順に行うことになる。深い政策論争に入り込んだときは、他の候補者がわれ先にと発言する中、トランプ氏は黙り込むか、普段よりもさらに短い答えをすれば済んだ。

 

 それに引き換え、26日の討論会は政策に関する2候補間の議論の応酬が中心になります。トランプ氏は知識の深さではクリントン氏に対抗できません。しかし、既存の支持基盤以外にもアピールするためには、無知で底が浅いという印象を与えないようにする必要があります。

 

 相手を過剰に攻撃しないようにも気をつけたほうがいいでしょう。トランプ氏は、私用メールサーバーや健康状態、クリントン財団の利益相反、国務長官時代の実績についてクリントン氏を追及し、同氏の大統領としての適格性を問いただしていくと表明しています。しかし、攻撃的すぎるとみなされれば、クリントン氏に同情が集まる可能性があります。

 

クリントン氏がすべきこと

 

 クリントン氏は、トランプ氏より議論にたけていますが、より難しい課題に直面しています。有権者はクリントン氏には大統領職をこなせる経験や能力、気質があるとは思っています。しかし、その点を強調すれば、自分が現状維持の象徴であることを際立たせることになります。クリントン氏は「第3期オバマ政権」にすぎず、新しいものを何も提供してくれないと考える有権者が増えれば、勝利への道は一段と険しくなってしまいます。

 

 クリントン氏は、合理的だが広範囲に及ぶ変化を望んでおり、それを達成できるだけの経験が自分にはあると有権者を納得させる必要があります。だが、言うはやすく行うは難です。クリントン氏はさまざまな政策を提示することはできますが、優先順位をつけたり、ビジョンを分かりやすく説明したりすることは得意ではありません。とはいえ、クリントン氏にはトランプ氏よりも楽観主義的で調和を重んじる人物という印象があります。今回の失望感の強い大統領選では、それは重要な強みになります。

 

 クリントン氏はトランプ氏に事実確認するチャンスが多々ありそうですが、その際、優越感が出ないようにする必要があります。トランプ氏を挑発し、冷静さを失わせて個人攻撃を仕掛けさせるよう仕向けるべきです。それができれば、ソーシャルメディアで話題に上るようになり、討論会後のマスコミ報道で優位に立てるでしょう。

 

 優れた議論よりも雰囲気作りが重要な場合もあります。2000年の第1回目の直接討論会を見た人の中で、どの政策論争でどちらの候補が優位に立ったかを覚えている人はほとんどいないでしょう。しかし、その場の雰囲気を味方につけ、議論にも勝ったのは共和党候補のジョージ・W・ブッシュ氏です。民主党候補のアル・ゴア副大統領が威嚇するようにブッシュ氏に体を近づけたとき、ブッシュ氏が素っ気なく軽蔑するようにうなずいたことが決め手になりました。身ぶりや口調、見た目が発言内容よりも結果に影響する場合があります。リチャード・ニクソン氏はジョン・F・ケネディ氏との対決で身をもってそれを知ったのです。

 

 討論会が3回あるということは、第1回目の出来が悪くても巻き返せるということです。ジョージ・W・ブッシュ氏もバラク・オバマ氏も第1回目の直接討論会ではいまひとつさえなかったのですが、当選を果たしました。しかし、26日の討論会は1億人が視聴するとみられ、欠点の多い今年の候補者にとっては、この対決がレースの主導権を握るための絶好の機会になるのえす。(ソースWSJ

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