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2015年5月 5日 (火)

宇宙放射線、飛行士の脳の働きに障害を与える可能性あり!

宇宙空間の放射線が宇宙船飛行士の脳に障害を与え、混乱や物忘れ、予想外の事態への反応を鈍くする可能性があるという研究結果が1日、発表されました。

 

これは、火星への有人探査飛行を計画している米航空宇宙局(NASA)がカリフォルニア大学アーバイン校とネバダ大学に依頼した研究だ。その結果、深宇宙を飛び交う荷電粒子に飛行士の脳が長時間さらされると、意思決定や記憶に関わる脳細胞に影響を及ぼす可能性があり、深宇宙への有人飛行を計画する際に考慮する必要があることが分かりました。

 

サウスウエスト・リサーチ・インスティテュート(テキサス州)のケリー・ザイトリン博士は「これらの認知能力の変化が飛行中に生じ、重大な問題になる可能性は否定できない」と述べています。ただ同博士はこの研究には参加していません。ザイトリン博士は2013年、無人火星探査船が地球から火星へ飛行する際にさらされる放射線レベルが、全身CT検査を56日に1回受けるのと同レベルであるとの研究結果を発表しています。

 

深宇宙の放射線は、新たに生まれたブラック・ホールや爆発する星から放出されるガンマ放射線や高エネルギープロトンなどが混ざっています。地上では、地球の大気圏や磁場がこの深宇宙放射線の大部分を遮断したり跳ね返したりして保護してます。また宇宙船の船体外壁シールドも保護に役立っています。

 

54年に及ぶ人類の宇宙飛行の歴史の中で、飛行士が宇宙の放射線に全く保護なしにさらされたことはほとんどありません。ただ、アポロ宇宙船の飛行士らは月へ向かう際、地球の放射線防御が無くなる宇宙空間で、目を閉じると宇宙放射線が網膜を透過することによって起こる光のフラッシュを経験したと報告しました。

 

NASAの研究者らは数十年にわたり、がんの罹患率上昇など宇宙放射線の人体への悪影響の可能性について研究を重ねてきました。しかし、飛行士が宇宙空間の航行で長時間さらされる低レベルの放射線の影響をシミュレーションすることは困難です。

 

同研究では、深宇宙への飛行の神経系統への影響を予測するために、複数のネズミを荷電粒子に短時間さらす実験を行ないました。アーバイン校でがん研究を専門とするチャールズ・リモリ博士率いる十数人の研究者がこの実験に従事しましたが、放射線照射から6週間後に、そのネズミは照射を受けなかったネズミと比較すると、物事に対する関心を失うとともに活動レベルが低下し、混乱しやすくなったと言います。

 

これらのネズミは、記憶や意思決定に関与する脳の海馬は前頭葉前部皮質の神経やシナプスに損傷がみられました。同博士は「今回の発見で将来の宇宙飛行が中止されることはないと思うが、何らかの技術上の解決策が必要であることを示唆している」と語っています。

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