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2015年2月20日 (金)

7万年前に恒星が最接近、地球に彗星の嵐か!

今から7万年前、太陽系の内側に、ある星が飛来してきました。現生人類がアフリカからの移動を始めようとしており、ネアンデルタール人も絶滅していない時代です。学術誌に発表されたレポートによると、地球から1光年未満の距離をかすめ去ったその星は、史上もっとも接近した、恒星と地球のニアミス事故だったのです。

 

「ショルツ星」と呼ばれるその赤色矮星は、ふつうは薄暗くて肉眼では見えません。しかし、地球への接近時には、初期人類の目に、その燃え上がる姿を見せたことでしょう。科学者が、ショルツ星の軌道を計算したところ、太陽系の0.8光年(約7.6km)まで接近していたことがわかりました。0.8光年といえば、太陽系の外縁、オールトの雲と呼ばれる、数兆個単位の彗星で埋め尽くされた広大な領域の内側です。

 

オールト雲を直接観測することはできませんが、それを構成する彗星の一部は定期的に太陽系の中ほどまで訪れていると言われています。しかし、恒星のような巨大な物体がオールトの雲を通過したと仮定するなら、もっとたくさんの彗星が地球に飛来したはずです。

 

彗星の嵐は、地球上の生命に壊滅的な被害をもたらしたでしょう。そこで天文学者らは、この接近劇がどれほど一般的に起きるものかを突き止めようとしていますが、今のところ心配はいらないそうです。次に恒星が近づくのは今から2447万年後で、オールトの雲には突入しないと予想されているからです。

 

褐色矮星とともに連星系を構成するショルツ星は、最近発見されたばかりで、横道にそれることなく、まっすぐ地球に近づき、そして去っていったと考えられており、その奇妙な動きに注目が集まっています。現在、太陽に最も近い恒星はプロキシマ・ケンタウリで、4.2光年。これは、ショルツ星最接近時の5倍の距離です。

 

2013年に欧州宇宙機関が打ち上げた衛星「ガイア」は、宇宙にある数十億の恒星の位置を示す地図作りをミッションにしています。ガイアが収集するデータの一部は、太陽系に接近した星と、今後接近する可能性がある星を見つけることを目的としています。

 

ちなみに、地球をかすめ去ったショルツ星は、現在は約20光年先のいっかくじゅう座の近くにあるといいます。

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