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2014年11月27日 (木)

木星の衛星エウロパに魚が生息?

太陽からはるか遠く離れた木星の衛星エウロパの海に、魚のような生命体が生息している可能性があるという。エウロパは氷の外殻に覆われているが、地下の全域に深さ160キロの海が広がっていると考えられている。ちなみに衛星表面に陸地は存在しない。この海に従来モデルで想定されていた値の100倍の酸素が含まれているという画期的な研究結果が発表され大きな論争を呼んでいます。

 

酸素がこれだけ存在していれば、顕微鏡サイズを越えた生命体をはぐくむことが可能だといいます。研究チームの一員でアリゾナ大学のリチャード・グリーンバーグ氏は、「理論上、エウロパでは魚のような生命体が少なくとも300万トンは生息できるというのです。“生命体が存在する”と断言はできないが、生命活動を支える物理的条件が整っていることは確実だ」と話しているのです。

 

マサチューセッツ州のウッズホール海洋研究所に所属する深海分子生態学者ティモシー・シャンク氏は、今回の研究を受けて次のように話しています。「判明している情報に基づくと、エウロパの海底の一部には、地球の深海に存在する熱水噴出孔周辺と非常によく似た環境があるはずだ。この条件下で生命体が存在しないとなると、その方が驚きだ」と述べています。ただし今回の研究が示した結果だけでは、エウロパでどのように生命が進化しているのかは想像に任せるしかない。結論を出すにはあまりに早急すぎるだろうとしています。

 

エウロパは1610年、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイにより発見されました。しかし、この衛星が詳細に研究できるようになったのは、NASAの木星探査機「ガリレオ」が木星系に到達した1995年以降のことなのです。探査機ガリレオは非常に興味深い調査結果をもたらしました。特に、エウロパの表面下に塩分を含んだ海が広がっていることがわかり、生命が存在する可能性を見出したのです。万が一ガリレオがエウロパに墜落すると環境汚染の恐れがあったため、2003年、NASAはガリレオを意図的に木星に衝突させています。

 

ガリレオ本体から分離されたプローブ(小型探査機)が海をダイレクトに観測したわけではないのですが、エウロパ表面に広がる氷の外殻の年代や構成物資、地質的構造から、地下に海が広がっていることは確実だと考えられているのです。

 

太陽系に属する惑星や衛星はすべて誕生してから40億年以上たっているはずですが、エウロパの表面には衝突クレーターがあまりなく、氷の外殻は形成後わずか5000万年しか経過していないと考えられます。なぜ表面の氷が若いのか、それを解くカギは潮汐力です。地球が太陽の引力により膨張・収縮するように、エウロパも木星の引力の影響を受けているはずです。この潮汐力から生じる摩擦熱がエウロパを温め、太陽から77800万キロ離れていても、液体状の水が維持できるというわけです。

 

また、氷の外殻は潮汐力によってひび割れを起こし、そこから比較的高温の地下の海洋水が染み出てくる。表面に達した海洋水は凍り付くが、それと同じ比率で古い氷は沈んで地下の海に溶けていく。このようにして、氷の外殻と地下の海は循環していると考えられるのです。

 

「エウロパの酸素は、木星の磁場から放たれた荷電粒子が氷にぶつかるときに生まれるそうです。「再製氷のペースから推定すると、最初の表面酸素が地下の海に到達するまでに1020億年かかったと考えられる」とグリーンバーグ氏は話しています。同氏の推測によると、再製氷プロセスの開始から数百万年後には、エウロパの海の酸素レベルは地球の海を超える現在のレベルにまで達していたといいます。

 

果たしてグリーンバーグ氏が想像するように微生物がいるのでしょうか。大変興味深い話です。

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