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2014年9月14日 (日)

イモリはなぜ、再生できるのか!

池や水田などに棲むイモリは優れた再生能力を持っています。手足やしっぽを切っても生え替わるし、目のレンズ(水晶体)や網膜が傷ついても元通りになります。しかしなぜ再生するのかは長い間、謎のままでした。ところが最近その一端が分かりかけてきています。

 

脊椎応物のほとんどは、母親のおなかの中にいる時は、手が切れても生えてくるし、心臓が傷ついても修復するのですが、大人になると再生しなくなってしまいます。ところがイモリは子供のころから大人になるまで再生能力を失いません。多くの脊椎動物は子供のころ様々な細胞に変化できる多能性細胞を体内に持っています。ところが、大人になるにつれ少なくなるので、再生能力を失うと考えられています。

 

ではイモリはなぜ再生できるのかと言うと、多能性細胞が体の中に存在していると言う説 と別の仕組みで再生していると言う説がありました。筑波大の千葉准教授らは日本に生息するアカハライモリを使って、網膜が再生する仕組みの一端を解き明かすことに成功しました。網膜は神経性網膜と網膜色素上皮細胞でできています。麻酔したイモリの目から神経性網膜を取り除くと、網膜色素上皮細胞はバラバラになり、やがて塊になったそうです。

 

この状態の細胞は5~10日で様々な細胞に変化する能力を持った多能性細胞に変わりました。この多能性細胞が網膜色素上皮細胞と神経性網膜と言う2つの細胞群に分かれ、最終的な正常な構造の網膜になったのです。遺伝子を調べるとSox2c-MycKif4MitfPax6という再生にかかわる5つの遺伝子の働きが活発になっていました。しかし、iPS細胞を作成するときに欠かせないOct4Nanogと言う遺伝子は活発に働いていなかったそうです。

 

つまり、大人のイモリは、iPS細胞のような万能細胞利用して体を再生しているのではなく、限られた種類の細胞に変わる能力を持った多能性細胞を使って再生していることが明らかになったのです。交通事故などで網膜が傷ついて起こる人の外傷性網膜疾患でも、様々な細胞に変化する能力を持つ多能性細胞ができます。しかし、人間は神経性網膜は再生せず、筋繊維芽細胞になります。イモリと人の多能性細胞の違いが遺伝子レベルで解明できれば、網膜が傷ついたときに再生を促す薬剤の開発につながると期待されています。

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