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2014年9月 6日 (土)

更年期障害はなぜ起こる。それは父母の遺伝子対立と言う新説が!

年齢を重ねてくると男女ともに悩まされる更年期。ホルモンの変化が原因だが、なぜ変化が起こるかなどはっきりしないことも多いのです。特に女性は更年期の影響が大きいが、どうしてなのでしょう。

 

そもそも寿命が尽きていないのにメスが妊娠しなくなる閉経は、人類以外ではほとんど見られません。シャチなどの例外はありますが、人類に近いチンパンジーやゴリラなどを含めて哺乳類の大半は死ぬまで妊娠が可能です。

 

なぜ人類に閉経があるのか、で有力と考えられているのは文化的環境が進化に影響したとする「おばあさん仮説」です。高齢の女性は生殖機能が衰える一方で子育ての経験は豊富です。群れで生活していた人類は、娘の子育てを手伝ったほうが自分の子孫を残しやすくなるのですが、自分も妊娠すると競合してしまうので閉経するようになったと言う説です。

 

現代でも部族単位で生活している地域では、母方の祖母がいるかいないかで子供の生存率に差が出ると言う研究もあります。ただこの仮説では閉経前後の10年近くも女性がきつい更年期障害に悩まされる理由は説明できません。そこに昨年、女性の父親から伝わった遺伝子と母親から伝わった遺伝子が閉経を巡って対立するからだ、とする新しい仮説が登場しました。

 

新説では父親の遺伝子が早期に閉経させようとするのに対して母親の遺伝子は閉経を遅らせようとしてバランスが崩れ、ホルモン量が乱高下するからだと言うのです。群れの他の女性とも子供を作れる父親に比べ、自分が産んだ子供にしか伝わらない母親の遺伝子を持つ子孫は少ない。遺伝子を多く残すと言う観点で「周りに血縁者が多い時は早めの閉経が有利ですが、父親側と母親側では有利になる時期がずれます。シミュレーションでは父親の遺伝子が先に閉経するよう働き出すことを確かめています。

 

実際に閉経を命令する遺伝子の対立はまだ確認されていませんが、生殖に関連して父母の遺伝子が対立する例は見つかっているそうです。子供が母親の胎内にいる時、胎盤から栄養を受け取る血管を作る遺伝子は父親側から来たものだけが働くのだそうです。父親側は胎児さえ残れば自分の遺伝子が伝わるので、可能な限り母親から栄養を取ろうとするためだと見られているのです。

 

ただ現在のように一夫一婦制になると閉経を巡る父母の遺伝子の利害対立は少なくなります。将来は女性の更年期障害が軽くなるよう進化するかもしれないそうです。

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