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2014年8月 9日 (土)

米IBM、ヒトの脳まねた半導体 人工知能に道!

米IBMと米コーネル大学はヒトの脳の情報伝達をまねた半導体技術を開発しました。従来型のコンピューターに使われてきた半導体チップとは異なる概念で設計したもので、将来は人間が命令しなくても自ら学習して問題を解く人工知能の実現が期待できるとしています。

 

ヒトの脳の神経細胞は「シナプス」と呼ぶ組織で無数につながり、情報を伝えたり記憶したりします。限られた大きさにもかかわらず、わずかなエネルギーで複雑な作業をこなす脳を模した半導体チップができれば、人の脳と同等の作業ができるコンピューターが実現するとしています。

 

IBMの日米の研究所とコーネル大学の研究チームは、100万個の神経細胞と2億5600万個のシナプスを模した回路を持つ半導体チップを試作し、開発した半導体チップで、画像に映った人間などを識別することに成功。70ミリワットという超低消費電力で動作することを確かめたそうです。

 

あらかじめ記録したプログラムに従って命令を順番に実行する従来型のコンピューターは「ノイマン型」と呼ばれ、コンピューターの父と呼ばれる数学者フォン・ノイマンが1946年に提案してから現在まで、全てのコンピューターはノイマン型を採用しています。ただ半導体を微細加工してコンピューターの処理を高速化するというこれまでの手法は、加工技術が限界に近づいていることも確かです。

 

IBMは限界を突破するため、脳のほか量子力学の原理を応用し「非ノイマン型」と呼ぶ次世代半導体の研究に取り組んできました。IBMは今回の成果を約10年間の研究の集大成とし、将来はボタン電池で動く切手サイズのスーパーコンピューターを実現できるとしています。

 

IBMの研究チームは開発したチップを大量に組み合わせれば、数千億個のシナプスを持つシステムも構築できるとしており、IBMは7月、今後5年間で総額30億ドル(約3000億円)を投じ、次世代半導体の開発に取り組む方針を表明しました。脳をまねた半導体や、従来の微細加工技術の革新に加え、カーボンナノチューブなどの新素材の活用にも注力。ビッグデータと呼ぶ大量の情報を分析する高性能コンピューターなどへの応用を目指します。

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