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2014年7月31日 (木)

遺伝子検査落とし穴も!

一般の健康人向けの遺伝子検査サービスが日本国内でも始まります。数万円の費用で、がんや糖尿病などのリスクが分かると言うのですが、あなたは自分の遺伝子、子供の遺伝子、など、どこまで知りたいですか。昨年5月、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がん予防のために両乳房を切除し、再建手術を受けるきっかけになった「遺伝子検査」。当時、日本でも話題になりましたが、最近では検査キットを安く購入できたり、インターネットから申込みできたりと、とても身近になっているようです。 ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は8月12日から、唾液から将来かかる病気のリスクを調べる遺伝子検査サービスを始めます。新サービスは遺伝子情報を読み取り、統計的にどのような病気にかかりやすいかを示すものです。ネットで申し込むと検査キットが送られ、唾液を採取して返送すると、通常は1~2週間後に、がんや生活習慣病、体質に関する分析結果を知らせてくれます。料金は282項目の検査なら約3万円だそうです。 読み取るのは、SNPと呼ばれる遺伝子のちょっとした違いです。SNPは人間に個性をもたらしています。病気にかかりやすさも個性の一つです。例えば前立腺がんにかかる可能性が普通の2倍あるとかが分かります。ただし、調べるのは生活習慣の改善で対処できそうな病気や症状に限られています。もっと重い意味を持つものは検査の対象から外れています。その代表はBRCAと言う遺伝子で、これに変異があると乳ガンになる確率が50%前後にもなり、変異のない人の20倍です。筋ジストロフィーなど、一つの変異が原因で発症する重い病気の遺伝子検査もやりません。DeNAは「BRCAや単一遺伝子の病気では検査が即診断となり、医療の領域になり、一般向けという枠を超える」と説明します。 遺伝子の検査は、医療分野で広く行われています。米国や中国では民間企業がすでに一般向けの検査もはじめ、日本に住んでいてもインターネットでサービスを利用できます。ただ米国でのブームは収まっていて、業界大手の23アンドミー社に対し、米政府は昨年、検査事業を停止するよう警告。正確性に疑念があり、誤った乳がんリスク判定で不要な手術を受ける可能性などがあると言います。日本人類遺伝学会も「結果を一般市民が十分理解し、正確に解釈することは困難だ」という見解を示しています。 遺伝子検査に詳しい東大科学研究所の武藤教授は「米国の規制は一時的。やがて再開される。日本では一般向け検査への批判はあっても、質を高める議論は遅れた。質の高い検査が行われる契機になってほしい」と話しています。そして今後の課題を「遺伝子と病気を関連付ける研究はどんどん進んでいる。いくつかなる遺伝子の違いの組み合わせで、特定の病気になる可能性がぽんと上がることがわかるかもしれない。事業者は新たな知見にきちんと対応していかなくてはならない」と。 生活習慣病の改善につながるかは、やって見ないと分からない。「病気になる確立が高いとわかっても、その人が予防行動をとるとは限らない。検査結果を予防につなげる新たな工夫が必要だ」と武藤教授は言います。「才能遺伝子、調べます」と歌う業者もあります。しかし、知能や運動能力に影響する遺伝子は多数あり、相互の関係も不明。子どもの検査について、人類遺伝学会は「能力や性格、進路適正にかかわるとされる遺伝子検査には、人権保護や差別防止の観点から十分な考慮が必要だ」と注意を喚起しています。

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