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2014年7月 4日 (金)

スカイツリーの電波で豪雨予測 「東京五輪メドに実用化」!

東京スカイツリー(東京都墨田区)から出す電波を局地的大雨の予想に役立てる。情報通信研究機構(東京都小金井市)が、そんな研究に取り組んでいます。雨のもとになる大気中の水蒸気を把握するシステムで、川村主任研究員は「2020年の東京五輪のころには実用化できるようにしたい」と語っています。

 

08年に神戸市の都賀川で保育園児らが流されて5人が死亡した事故では、上流の大雨で「10分で1メートル30センチ」(気象庁)という急激な水位上昇が発生。川村氏は「こうした事故を減らすことにつなげたい」と話しています。

 

川村氏によると、電波は大気中の水蒸気が多い場合、届くのがわずかに遅れる性質があるそうです。これを利用し、さまざまな方向に発射された電波の遅れを解析することで、大雨につながる水蒸気の量や広がりをつかめるとしています。

 

活用するのは、東京スカイツリーから発射されているテレビの地上デジタル放送用の電波です。これなら観測用の周波数を確保したり、新たな発信施設を設けたりする必要がありません。

 

地デジ電波は各地にも発信施設があり、システムが実現すれば全国でも活用できるようになると言います。川村氏は「電波が届く範囲であればどこでも観測できる。電波資源を有効活用でき、地デジの放送時間中なら、ずっと電波が出ている」とメリットを話しています。

 

水蒸気の観測は、国土地理院(茨城県つくば市)が衛星利用測位システム(GPS)を使った方法を運用しています。平均約20キロ間隔に観測点があり、気象庁もこのデータを天気予報に活用していますが、地上から上空への垂直方向の観測しかできない難点がありました。

 

これに対し、地デジの電波は、「衛星の電波と比べて信号が強く、水蒸気量が多い地上付近のより詳細なデータが得られる」と川村氏は述べています。直線上に2つ以上の受信装置があれば、電波の届く時間差から、水蒸気量を推定できます。

 

将来的には多くの受信装置を展開し、5キロ単位で30秒ごとに水蒸気量を把握。局地的大雨を予想するためのデータを提供する計画を描いています。

 

現在の予報技術は、数キロから十数キロの範囲で短時間に降る激しい雨を的確に予想するのは困難なのが実態で、局地的大雨の原因となる積乱雲は、竜巻や落雷、ひょうをもたらすことも多く、システムが実現すれば、より正確に大雨などを予想できるようになる可能性があります。

 

川村氏らは既に、解析用のコンピューターソフトを開発し、安価な市販のアンテナを使った受信装置も製作。川村氏は「本年度中には実証実験を始めたい」と意気込んでいます。

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