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2014年5月21日 (水)

宇宙太陽光発電、始動へ。ただ費用、送電技術に課題が!

宇宙衛星軌道に浮かべた太陽光パネルを使う「宇宙太陽光発電」構想が本格的に動き始めました。温室効果ガスの排出がほとんどなく、天候にも左右されない夢のエネルギーとされ、政府は4月に閣議決定したエネルギー基本計画で構想に触れました。2030年代の実現を目指しますが、技術面の課題に加え、巨額の費用も予想され、実現できるかどうかは未知数です。

 

経済産業省は、地上約3万6000キロの宇宙空間に2,5キロ四方の太陽光パネルを設置、原発1基分にあたる出力100万キロワットのエネルギーを電波で地上に送る、という青写真を描いています。衛星軌道上で太陽光発電するため、天候などに左右されず日射が安定し、陸上に比べて約10倍のエネルギーが得られると言います。

 

総費用は約2兆円を想定。経済産業省宇宙産業室の担当者は「昼夜を問わず発電できる。化石燃料の使用を減らす野心的な事業」と計画の意義を強調しています。課題は宇宙からの送電方法です。経産省は電力を電子レンジにも使われる「マイクロ波」に変換し、地上の巨大アンテナに送る案を検討。来年3月までに、屋外で出力約1万キロワットの電力を約50メートル先に送る実験を行う予定ですが、宇宙空間から安定的に送電できる技術の確立には時間がかかりそうです。宇宙で使う薄く軽いアンテナの開発も進んでいます。

 

費用面も問題です。実現に向けては衛星打ち上げ、宇宙でのパネル建設などが必要で想定費用では「収まらない」との指摘が多いのです。採算面に加え、巨額の費用を誰が負担するかなど、実現へのハードルは高いのです。

 

開発を請け負う宇宙システム開発利用推進機構の担当者は「安定した電源で、投資計画が立てやすい」と指摘。一方、自然エネルギー財団の大林事業局長は「技術が確立した陸上太陽光などの再生可能エネルギーを普及させる方が重要だ」と批判しています。

 

宇宙太陽光発電とは、宇宙空間の強い太陽光エネルギーで発電するシステム。電気はマイクロ波やレーザーに変換して地上に送ります。米国で1960年代に発案され、日本の大学や企業なども研究が進みました。離れた場所に高い精度でマイクロ波を送り、電力に変換する技術は日本が先んじていると言われ、電気自動車の充電や離島への送電技術にも応用が期待されています。

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