最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 遺伝子解析はもろ刃の剣!命の選別拭えぬ懸念。 | トップページ | 中国地図に「釣魚島」の表示なく、71年以前「尖閣」を日本領と認識していた! »

2014年1月 6日 (月)

地底の謎、マントル到達に向け掘り進め!

海の底を掘り進み、地球内部の「マントル」に到達しようとする科学プロジェクトが今年、大きな一歩を踏み出します。海洋研究開発機構の探査船「ちきゅう」により実施に穴を掘る候補地の海域で初めて調査が実施されます。そうなれば人類未踏の「旅」は新たな段階に入ることになります。

 

マントルへは「月よりも遠い」。地表からせいぜい数十キロなのに、マントルはしばしばこう表現されます。マントルまで掘削する「モホール計画」は、アポロ計画と並び米国の2大事業として、1950年代後半に始まりました。月面着陸は69年に成し遂げましたが、マントルには未達です。メキシコ湾で、海底下約180メートルまで掘り進めたものの、資金不足などで頓挫したのです。その後、国際プロジェクト「21世紀モホール計画」が発足しました。海野金沢大教授は「地震や火山噴火、地殻変動をつかさどっているのは実はマントルなのです。地球の成立ちだけでなく、地震や火山噴火の謎に迫れる」と意義を強調しています。

 

マントルは地球の体積の8割を占めています。さらに地球表面のプレートは地殻とマントル最上部を含みます。大陸の移動や火山活動などの原動力はマントルの動きとされ、プレート境界では巨大地震が起きます。掘削場所の候補は3か所に絞り込まれ、太平洋のハワイ沖、メキシコ沖、コスタリカ沖が上がっています。地殻の厚さは陸地では最大60キロに及びますが、海底では6キロ前後ですみます。海洋機構は2014年内に、深海調査研究船「かいれい」で、音波を使いハワイ沖海底下の構造を調べます。

 

マントル到達には「水深」「固さ」「熱」の3つが立ちはだかります。掘削では長い管を下ろし、その中にドリルを通します。候補地の水深は3,5キロ~4キロあるのに、今の鉄製の管は重すぎて4キロまで伸ばせません。炭素繊維など軽くて丈夫な素材で新たに作らねばなりません。地下の石は深いほど固くなり、ドリルの先端の刃がすぐすり減るので、35時間掘ると交換しなくてはなりません。地下深くから船までドリルを上げて再び下ろすには4,5日かかるので、効率を上げるため、長寿命の刃の開発も必須です。

 

さらにマントル最上部は200度~300度になると推定され、この温度で動くドリルの部品なども求められます。研究チームはプロジェクト全体の費用を400億~700億円と見積もっていますが、国の予算はまだついていません。それだけのお金をかける価値が本当にあるのか、との意見もあるからです。

 

「マントルの実物の科学的価値は、月の石にも勝るとも劣らないのですが、コンピューターによる計算では限界があるのです。掘れば掛け値なしの真実が分かる」。こう訴えるのは、チームを長年牽引してきた荒井金沢大教授です。そして「国民の支持を得て、2010年代後半には掘削を始めたい」と言っています。開の教授は「これまでの地殻の掘削では、推測と全然違う地下構造が見つかったこともあったそうで、マントルの掘削でも、新しい発見が必ず出てくる」と話しています。

 

前回の米国での掘削事業では180メートルほどで挫折していますが、地表からなら最大60キロですが海底からなら6キロ前後で済むので、海底からの掘削の方が容易のような感じがするかもしれませんが、1本の細い管を海底に下ろし目標地点で掘削するのは、まずパイプが左右に動かないように固定するだけでも大変なのです。固定できても潮の流れなどでパイプが折れてしまわないようにしなければならないし、パイプが重たすぎて今の技術では4キロまで伸ばせないことや深いほど岩は固くなるし、熱も上がります。このことからもいかにこの技術が難しいかわかると思います。

« 遺伝子解析はもろ刃の剣!命の選別拭えぬ懸念。 | トップページ | 中国地図に「釣魚島」の表示なく、71年以前「尖閣」を日本領と認識していた! »

宇宙・サイエンス・科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地底の謎、マントル到達に向け掘り進め!:

« 遺伝子解析はもろ刃の剣!命の選別拭えぬ懸念。 | トップページ | 中国地図に「釣魚島」の表示なく、71年以前「尖閣」を日本領と認識していた! »