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2013年12月11日 (水)

氷河期、間氷河期を繰り返す仕組みに、北米大陸の浮沈が影響か!

10万年のサイクルで変化する氷河期には、氷河が広い地域に発達する氷期と、比較的暖かく氷河が少なくなる間氷河期が交互に起こります。現代は約1万年前に終わった氷期の後の間氷期と言うのが多くの研究者の考えです。

 

氷河はおよそ9万年かけてゆっくりと広がり、最後の1万年で急速に溶けて、北極や南極周辺まで後退します。ではなぜ10万年サイクルで繰り返すのでしょう。従来の説は、地球が太陽を回る軌道や地軸の傾きの周期的な変化、二酸化炭素(CO)濃度の変化が影響していると言うものです。ただ主な軌道や地軸の変化の周期は約2万年と約4万年です。COの増減は10万年周期に一致するのですが、増減の理由がはっきりしなかったのです。

 

そこに登場したのが、北米大陸が大きな役割を果たしていると言う安倍東大准教授らの研究成果です。これは今年夏に発表された新説です。氷河の広がり方には大陸の分布や形などが影響し、最近の氷期では北米大陸で特に氷河がよく発達していたことが分かっていたのです。阿部準教授らの研究は北米大陸にできる氷河が赤道に向かって徐々に成長、その重みで沈み込んだ大陸が氷河が解け始めても、ゆっくりとしか浮上しないことが影響しているとしています。

 

氷河が解け始めても氷河の重さで数千メートルも沈んでいた大陸の浮上が遅いため、氷河の高度が下がって一層溶けやすく少なるのだと言います。そして北米大陸の地形なども影響していったん溶け始めると急速に氷河が後退し、氷期が終わると言うわけです。この仕組みが地球の動きの周期などと絡み合って10万年サイクルになると言うのです。

 

気象現象を再現する最新ソフトの成果を応用してシュミレ-ションすると氷期を繰り返す周期や氷河の大きさなどを精度よく再現でいたそうです。一方で、CO2の増減は変化を増幅するが変化の原因ではないと言います。と言ってもこれですべての疑問が解決するわけではないと言います。

 

10万年サイクルは最近の100万年だけで、それ以前は4万年の短いサイクルで氷期と間氷期を繰り返していたのです。4万年サイクルは地球の動きの周期で説明できるのですが、サイクルが変わった理由は説明できないのです。CO2濃度の微妙な変化が理由とする見方などもありますが決め手に欠け「別の理由を検討しなければ」と阿部準教授は話しています。

 

氷河期の研究は現在の生活とは関係ないようにも見えますが、氷河の存在は長期的な気候変化や環境問題に大きな関係があり、今も重要なテーマとなっているのです。

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