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2012年12月 9日 (日)

国産ロボットのリベンジ!

この10月18日、江東区の国際展示場「東京ビッグサイト」で開催された「ジャパンロボットウイーク」と言うのがあり、その中で注目されたロボットがありました。その開発者である千葉工業大学の未来ロボット技術研究センターの小柳副所長が外国人の一行に取り囲まれたそうです。その理由は探査ロボット「サクラ」と言うロボットにありました。

 

「サクラ」は傾斜角度53度の急な階段でも上り下りができる優れもののため、質問が相次ぎ、これは「武器に転用できるため、輸出は無理です」と返答すると、仏原子力庁関連組織の幹部は「ライセンス生産は可能か」と食い下がってきたそうです。小柳氏は福島原発の事故後「日本のロボットは使えない」と批判され、悔しい思いをした日々を思い出していたそうです。

 

震災前日、米テキサス州レスキュー犬の訓練施設にいて、探査ロボット「クインス」ががれきの山を走破し、同施設の職員らを驚かせたのです。ところがまもなく福島原発事故が起き「福島で使えるロボットはクインスしかない」と帰国直後から研究員の西村氏らとともに改造に取り掛かったのです。

 

ロボット大国と言われ技術力には自信はあったものの原発には「安全神話」が根付いていたため、炉心溶融のような原発事故での活用は想定していなかったのです。放射線にどの程度耐えられるか、通信手段は確保できるかなど、手探りの中、約3か月で事故対応に仕上げたのです。昨年6月クインスは米国製ロボットから2か月遅れで投入されたのです。そして1か月後には3号機建屋で冷却装置の状態を確認し、同10月20日には2号機建屋5階の燃料プールの撮影にも成功したのです。しかしプールから戻る途中で画面操作に「ロスト」の表示が出て、命令を送っても返答がない状態となり通信ケーブルが切れていたことが分かりました。そのため「改造ロボットだけでは限界がある」と新たなロボットの開発を急いだのです。

 

「サクラ」の制作は同大の1,2年生が中心となったのですが、今年4月、入学式を終えたばかりの新入生100人以上が「ロボットを開発するためにこの大学を選んだ」と集まってきたのです。面接の結果、「入試を超える難関」を突破した9人の精鋭が授業時間を除き早朝から終電まで作業し、大学に泊まり込むことも少なくなかったそうです。

 

そうしたロボット漬けの日々が、つい最近まで高校生だった若者たちをプロの技術者へと変えていったのです。そして「サクラ」は10月上旬に完成し、年明けにも福島原発に投入されるのですが、今までロボット名は英語の花の名前をアルファベット順に付けてきたのですが、今回は「サクラ」と命名されたのです。そして「日本の技術で原発を廃炉にしたい」との願いを込めたのです。

 

このほかにも原発事故を想定したロボットの開発が相次いでいます。作業現場となる原子炉建屋内は高い放射線量が続き、通路は狭く、急な階段もある厳しい環境です。遠隔操作で動き、人が立ち入れないような環境での作業を見越した「特技」を持っているのです。東電は11日から2号機の原子炉建屋地下に東芝製の「4足歩行ロボット」を投入し、格納容器と圧力抑制プールを繋ぐ配管に水漏れはないかを調べるそうです。

 

東芝製のロボットは関節のある4本の足でバランスを取りながら進み、障害物がなければ時速1キロで移動し、階段の上り下りも可能です。このほか三菱重工は関節のある両腕にドリルやカッターを取り付け、コンクリートの壁をくりぬいたり配管を切断できたりする「マイスター」を開発。日立製作所グループも最大約150キロの物を持ち上げられる腕を2本持つ「アスタコ・ソラ」を開発したそうです。2台とも第一原発で使う事を想定していますが、今のところ導入されるかは決まっていないそうです。

 

日本にもこうした技術があっても原発の安全神話のため、炉心溶融のような過酷事故を想定しておらず、事故当時は米国製などが活躍し、ロボット大国と言われた日本の面目は潰れ研究者たちは苦い経験をしたことでしょう。ではなぜ米国にあったかと言えば、米国では核兵器などの使用などを想定した軍事技術が大変進んでいるのです。日本はそうしたことは想定していないので、炉心溶融のような原発事故を想定した研究がされていなかったのです。「原発の安全神話」はこんなところにも影響を与えていたのです。

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