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2012年11月25日 (日)

ノートパソコン2台で点検や発射作業をする世界初のモバイル管制室!No1

来夏、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から新小型ロケット「イプシロン」が打ち上げられる予定です。それもたった2台のパソコンで点検や発射作業をこなすと言う世界初の「モバイル管制」に注目が集まっています。開発したのはJAXAIHIエアロスペースが共同開発したものです。国産小型ロケットの打ち上げでは世界最高性能を誇った「M-V」ロケットの引退から7年ぶりのことです。今回の新たな管制システムで宇宙への新たな扉が開かれるのでしょうか?

 

M-Vロケット(ミューファイブロケット)とは、文部省宇宙科学研究所と後継機関の独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)傘下の宇宙科学研究所(ISAS)が日産自動車宇宙航空事業部と後継企業のIHIエアロスペースと共同で開発し、ISASが運用していたもので、人工衛星や惑星探査機打上げ用の3段式の全段固体燃料ロケットと言う特徴を持っています。今回のモバイル管制室のロケットはこのロケットの後継機と言うわけです。

 

モバイル管制室を可能にしたのはロケットの知能化にあるそうです。通常、ロケットは発車直前に搭載されたすべての機器を点検してから打ち上げられるのですが、これまでのMVロケットの打ち上げの場合では、整然と並ぶ数十台の点検機器の前で、100人程度のエンジニアが発射直前の最終点検に追われるのが、日本に限らずどこの国でもお馴染みの風景となっています。ところがこのイプシロンは3段ロケットで各段に「ROSE」と言う人工知能が搭載され様々な機器と繋がっています。そして各段の点検結果を2段目にある人工知能に集め、ネットワークを通じてモバイル管制室のパソコンに送るシステムになっているのです。

 

パソコンのボタンを押して「点検しろ」とロケットに命令すれば、瞬時に点検は終わるので、事実上、二人でロケットを打ち上げることができるのです。これまでのM-Vロケットでは整然と並ぶ数十台の点検機器の前で、100人程度のエンジニアが発射直前の最終点検に追われるのが一般的でした。しかも第一段ロケットを発射台に置いてから打ち上げ翌日まで42日間もかかっていたのです。そして管制室にある数十台の装置で、ロケットに搭載した各機器をチェックしなければならず、点検に手間暇がかかっていたのです。例えば、ロケットの点火系回路の点検は危険を伴うため、これまで10人程度が丸1日かけて慎重に進めていたのです。それを考えると今回のモバイル管制の凄さが分かると同時に、コスト削減と言う意味でも画期的な打ち上げ方法であり、今後はもっと大型のロケット打ち上げでもこうした打ち上げ方式が進んでいく可能性は十分あると思います。

 

そのため今後、イプシロンの打ち上げでは発射前の管制作業ががらりと変わることになるのです。2キロ離れたレーダーセンターにある建物の一室では、机の上にある2台のパソコンがあるだけとなり、事実上、二人のエンジニアがロケットから送られてくるデータを確認しながら打ち上げに臨むだけで済むことになるのです。その結果、打ち上げ翌日までの期間は42日間から7日間に大幅に短縮されることになります。この技術は「将来、ロケットが毎週のように打ち上げられる時代にはモバイル管制は不可欠なものなのです。世界のロケット業界の共通課題に、イプシロンが世界に先駆けて挑む」とJAXAは意気込んでいます。

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