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2012年7月22日 (日)

「貝リンガル」で赤潮などの海の異変を察知しアコヤガイなどを助ける!

「貝リンガル」と言う造語があります。これは「貝」+言葉と言う意味の「リンガル」を合わせて作られた言葉だそうです。この言葉を作ったのはミキモト真珠研究所の永井所長が考案したものです。どうしてこういう言葉ができたかと言うと、1992年に三重県英虞湾で起きた真珠を作るもとになるアコヤガイを育てているのですが、この大量死と言う出来事が発生したからです。目に見えない新型の赤潮が発生し、これにより30億円もの被害が出たのです。今までは赤潮が発生してもアコヤガイは死なないというのが通説だっただけに、この大量死の原因がわからず頭を抱えてしまいました。

 

そこで何が原因だったのかの研究が始まったのです。2か月を過ぎたころ、苦闘の末、分かったことは、貝だけを殺す「ヘテロカプサ」という新種のプランクトンであることが分かったのです。その発見に日本はおろか世界中が驚いたのです。それほど画期的な発見だったということだと思います。原因がわかればそれに対する対策を考えるのですが、何せ新種のプランクトンでありどうやってそのプランクトンからアコヤガイを守ればいいのか、最初は全く見当もつかなかったようです。試しにアコヤガイにそのプランクトンを与えると心臓がだんだん弱っていくのが分かり、数分後には貝は死んでしまったのです。数分で死んでしまうのですから貝から見れば猛毒と同じだったのです。

 

1893年に世界で初めて真珠貝の養殖に成功したミキモトの灯を消してはならないと、そこで考えたことは、それなら解決策は貝に聞けば良いと考えたのです。そこで赤潮研究の権威である本城教授に教えを乞うたのです。貝に心電図をつけたり、あるいは歪み計をつけたり試したのですがどれも貝には負担が大きかったようでどれも失敗に終わったのです。しかし筋金入りの貝好き人間である永井所長が閃いたのです。通常、貝は月に1~2回ほど殻を開くのですが、「ヘテロカプサ」を与えると何回も殻を開けるようになったのです。これはヒントになると考えたのです。貝はなぜ殻を開くのかと言えば不要になったものを体外に出すためなのです。もちろん閉じたままではプランクトンも取れないので口を少し出してプランクトンを吸い込んでいるのでしょうね。つまり不要なものとは毒性のある「ヘテロカプサ」を吐き出すために何度も殻を開けていたのです。

 

しかしこれまでは貝に負担をかけて何度も死なせています。何とか貝に負担をかけずにできないものかと考えたのがセンサーを取り付けるというものでした。貝の殻に片方にはセンサーを取り付け、もう片方には磁石を取り付けて貝の開閉運動を心電図のようにグラフに表わし殻が開いたときにグラフが山形になることを見つけたのです。そして殻を閉じたときにセンサーからメールを出すようにして開ける回数が多くなれば貝が苦しくなっていると判断できるようにしたのでしたのです。この信号を貝の助けを求める言葉として貝リンガルと名付けたのです。このヘルプ信号を受けたらアコヤガイを移動させ危険から守るようにしたのです。こうしてこの技術は全国に広がっていったのです。

ネーミングも良いですね。バイリンガルと言う言葉がありますが、これに引っ掛けて付けたのでしょうね。バイリンガルとはご存知だと思いますが、2ヵ国語で書かれている、あるいは2ヵ国語で話されているなどの意を表す言葉ですが、それから考えると貝語と日本語の両方を使って会話しているという意味なのでしょうね。その後、赤潮だけではなく、酸素濃度の低下や、硫化水素の発生を知らせるアコヤガイの言葉の解読にも成功したそうです。

 

これからもどんどんがばってほしいですね。

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