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2012年7月 8日 (日)

「もったいない」発想で低温廃熱水を低コストで電気に変えた元電々公社マン!

低温廃熱とは200度以下の廃水で、これ以下の熱では効率よく発電できないので、今まで利用が難しく放置されてきた未開拓分野でした。しかし200度以上の廃熱の発生する大企業などでは、この廃熱を使って自社発電に使われてきていたのです。しかし低温廃熱では効率よくタービンを回すことができないので、採算が合わないとわざわざ熱水を冷ましてから排水されてきていたのです。だから廃熱利用による発電は一部大企業では行われていたので、決して新しい分野の話ではないのです。

 

しかし、今までは低温廃熱が発生し捨てていても、誰も「もったいない」と思っても、それで発電しようと挑戦する人が現れてこなかったのです。しかしそういう発想をする人が今まで出てこなかったこと自体が不思議なくらいです。というのは日本中の温泉や中小企業で出される日本中の廃熱を利用できれば、理論上は全国43000世帯の1年間の消費電力の実に45%が賄えると言われているのです。これだけのお宝をみすみす捨てていたのですから、今回の主人公であるアルバック理工株式会社の石井社長が「もったいない」と考えても当然であり、石井社長の凄いところは。今までそう思っていても、誰も挑戦しなかったことに初めて挑戦し、低温廃熱発電機の開発に着手、それを見事に開発したことです。

 

それも人生60歳で一念発起。「残りの技術人生を広くみんなの役に立つ発明をしたい」という一念で始めたのですが、人生60歳と言えば、普通はそこから大きなことに挑戦するという人は少ないと思います。男性の平均寿命が80歳とすると、残りの人生は20年しかなく、しかも年を取るほどに病気などが出てきて、60歳から新たなこと成し遂げる時間はさらに少ないわけです。だから体の動くうちに好きな事や旅行などをして第二の人生を楽しく過ごしたいという人が大半だと思います。いったい石井さんのバイタリティとか、強い信念はいったいどこから来ているのかと思ってしまいます。「もったいない精神」だけでは、せいぜい電力不足もあることから、こまめに消灯するなど節電をする程度のことしかできない私などから見れば、すごい人だと思ってしまいます。こういう人がまだ日本にはたくさんいるので、案外、日本は追いつめられると凄い力を発揮するのではと思いたくなります。

 

石井さんの目標は一般家庭一軒分の1日の消費電力3キロワットを作り出すことだそうです。熱技術を生かして、クリーンエネルギー分野を開拓し、あらゆる場所に一刻も早く低温発電装置を届けようというのが目標です。そして低コストで小型の低温廃熱発電機の実用化に向け奮闘中です。鹿児島の焼酎工場では低温廃熱を利用して初めて実用化実験に成功しました。ここでは85度の廃熱水が大量に毎日捨てられていて。その量は1日に100トンにもなっていたそうです。しかもそれらの廃熱水は厄介者と考えられていたのですから、これから電気が作り出されるということになると、その差は天と地ほどもの差が出ます。厄介者が利益を生むのと同じことになるからです。

 

しかし廃熱のパイプに低温廃熱発電機を繋げるだけでは電気は発生しませんでした。それは水圧が足らなかったのです。今まではただ捨てているだけでしたので、水圧をかけて捨てることはなかったのですが、発電機に水を送るにはある程度の水圧をかける必要があったのです。そこで小型ポンプを設置し廃熱水を送るとどんどん熱量メーターが上がっていったのです。これで発熱電球が点灯すれば成功ですが、1キロワットを超えたところで点灯したのです。さらに業務用エアコンの試験もしたのですが、冷たい風が出てきたのです。そしてついに熱量は3,5キロワットに達したのです。これは1件分の電力を生み出せるほどの電気量なのです。

 

石井さんは言います。世界に目を向ければもっと廃熱はある。これをすべて電気に変えればと・・・「もったいない」とつい言葉が出てしまうのだそうです。

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コメント

昨日BSでみました。
もったいない、そこから生まれる発想。
原発なしでいのちが大切にされる世界も夢ではありませんね。
応援します。

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