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2012年4月15日 (日)

騒音被害を減らしたいと、画期的な防音材を開発!

現在、全国で年間15000件以上の騒音被害が報告されていると言いますが、これまでの防音対策と言うと、壁やドアを厚くするとか、壁の中に防音材になる物(鉛なんて言うのもありました)を入れるなどして、部屋と部屋の遮音を図っていることが多かったようです。このように世の中騒音だらけという割に、騒音を減らす防音壁というもので画期的な製品というものがなかったようです。しかし今回紹介された会社の製品についてテレビで見ているだけでも、その防音性の高さが大変高い物だと言うのが感想です。特に日本の住宅事情は悪く隣の家の声がきこえると言うのはよくある話で、ましてや今回のように震災にあわれた方々の避難所の生活環境の劣悪さは騒音問題一つ取っても、これが解決できるだけで生活の質の向上がかなり図れるのだと言うのがよく分かりました。

今回紹介された会社の防音材は、厚さ3センチの防音材にもかかわらず、箱に目覚まし時計を鳴らしておいて蓋を閉めると、音がぴたりと止んだかのように音が外まで漏れてこなかったのです。さすがにここまで防音性の高いものは今までなかったのではないでしょうか?これをデータ数字で言うとはっきりしますが、86,6デシベルのものが45,4デシベルまで下がったのです。その差41,2デシベルと言うのですから、その差の違いは歴然としていました。例えて言えば、窓の外の電車の音が、突然、図書館レベルの静けさに変わったようなものだそうです。これほど一気に防音性能を高めたからには、大変な技術力を以ってして防音性能を高めたのはと思うのですが、それが以外にも研究室で開発されるような高い技術レベルを以ってして成し遂げられたものではなかったことにも驚きを覚えます。

実はこの技術は、既存の技術を組み合わせて作ったものなのです。それが証拠にその材料を作っているメーカーにそれを注文したところ、そんな使い方があったなんて知らなかったと驚いているほどだったのです。既存の技術を使ったものでもこれほどすばらしいことができるという良い例だと思います。この世の中には特許を取ってもその多くが死蔵されているものもたくさんあると言います。これは使われていない特許を活用したわけではありませんが、今ある材料で新たな付加価値を生み出した良い例だと思います。こうした例はまだ考えれば多くあると思います。実際、新技術を開発しても何に利用していいかわからないと言うことを時々聞きます。

これは静かさを科学すると言う志で設立した「静科」という会社が作ったものですが、従業員はわずか5人ほどと小さな会社なのです。それも60代半ばにしてこの会社を興したのですからびっくりしませんか?それにもかかわらず他のどの会社も成し遂げたことのないような防音性の高い製品をつくり上げたのです。厚さはわずか3センチなのに防音性が非常に高く、しかも軽くて丈夫という製品を作ったのですからそれは凄いことだと思います。これは化学メーカーをリストラされた55歳の武さんが、高橋さんと言う人と出会ったことで生まれたのです。「技術は世の中のため人のためにある」のだと言われ、一度は夢を捨てたもののその言葉に励まされ、世の中から騒音で苦しんでいる人を助けようとして設立した会社だったのです。そしてそれが会社名となって2人で防音材の研究に取り組んだものが今回の製品となったのです。

高橋さんは「ハニカム」という製品を作っていましたが、ハニカムとは蜂の巣の形をしたものを指すのですが、水に浮かぶほど軽くて丈夫なのだそうです。新幹線の床材や人工衛星などにも使われているそうですから、特別なものではなかったのです。しかしこれにはもちろん防音効果はないのです。そういう使われ方をしておらず、株式会社静科が始めて防音対策用に考えついて開発したものだったのです。そしてその蜂の巣状の六角形の集まりの中に、何を入れたら防音材になるかということが問題だったのです。軽くて丈夫なものに防音材になる物を詰めれば防音材になるのではと試行錯誤していたとき、あるとき高橋さんが閃いて花屋さんに行ってくれと言われたのです。

音の正体というのは振動です。例えば太鼓の前にあるローソクも太鼓を叩くと炎が消えます。これは振動が火を消している証なのです。そのためには何を入れたら振動を吸収するかが一番問題だったのです。そこで閃いたのがフラワー・アレンジ用のスポンジだったのです。これをハニカムに詰めるとどのものよりすんなり入ったのです。スポンジなので吸水性もありそれだけで音を吸収するわけです。またハニカムにスポンジが入ることで強度も高まり、ウレタンとくらべると、79,7デシベルが44,2デシベルと10デシベルも音が下がったのです。こうして究極の防音材ができたのです。するとすぐ道路会社がこれに注目し、道路と道路の繋ぎ目にこれを使いたいと言ってきたのです。繋ぎ目から突発的な騒音が出るのですが、この防音材を隙間なく埋めたところ騒音が劇的に下がったのです。

さらに仮設住宅用の防音材を開発しようとしていたところ高橋さんが病気になり、それでも高橋さんは開発に専念し完成させたのです。しかしそれを見届けるようにして高橋さんは亡くなったのです。しかし仮設住宅では防音材のおかげで隣の家の音が聞こえなくなったと大変喜ばれていました。これこそが高橋さんが言っていた「技術は人のため世のためにある」と言っていた事であり、高橋さんもさぞ天国で喜んでいることでしょう。その息子さんが後を引き継ぎ頑張っているそうです。

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