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2012年1月 6日 (金)

ストラディバリウスが現代のバイオリンより名器と言うのは思い込み!

音楽に興味のある人で、ましてや楽器を演奏する人であれば、ストラディバリウスという名前を一度くらいは聞いた事があると思います。つい最近も、日本音楽財団が東北大震災の被災者を支援するために、アントニオ・ストラディバリ製作の「レディー・ブラント」という、現存する約600挺の1つと言われているバイオリンを、オークションにかけと言うニュースを、ご記憶の方もいらっしゃると思います。ちなみに、この名器・ストラディバリウスがオークションで約1600万ドル(約12億7000万円)で落札されたと言うことはあまり知られていないと思うのですが、この価格は、これまでのストラディバリウスの最高値の4倍もする金額で取引されたのです。ちなみに、一般に販売の新品のバイオリンの高価な品でも200万円くらいだそうです。

バイオリンは、弓で弾いた弦の振動を表板に伝え、2枚の板の間の空間で共鳴させ増幅させるという簡単な構造ですが、ストラディバリウスから発せられる音は、ほかのバイオリン以上に美しく洗練され、まばゆいばかりと絶賛されているのです。手作りで1挺ずつ丁寧に作られているので、その1挺ごとが個性があり、長年の熟成で奏でる音色が違うのだそうです。バイオリンという楽器は製作後200年から300年経ってから最高の音が出ると言われているのです。最新技術で似たような材料を使っても、ストラディバリウスの音を再現できないそうです。

そのためストラディバリウスはなぜ音色が優れているのか世界中で研究され、材質とニスに秘密があるようと言われていました。木材はトウヒやカエデが使われ、木目が均質に詰まった方が良いとされています。ストラディバリウスが生きていた時代は現在よりもやや寒冷な期間で、夏と冬の温度差が小さく、中の密度が驚くほど均一であり、木が成長して季節ごとに刻まれる年輪による木目の幅の違いがほとんどないそうです。木のセルロース成分の結晶化が板の弾圧率が高まり振動の損失が減って、耳障りな音がなくなり伸びや滑らかさが出てくるのではと考えられています。ところが、2009年にパリの音楽博物館がニスの成分を赤外線で分析したところ製造当時のごく平凡なニスであると発表しているのです。

ところで、「なんでも鑑定団」の再放送で、4本のヴァイオリンの中から本物のストラディバリウスを探すというコーナーがあっったそうで、4本のうち3本は良くできたレプリカで、1本は本物です。これをそれぞれの見た目と生演奏を聴いた印象で本物はどれかと決めるのですが、結果は次のとおりでした。
1番・1億円   1689年製、本物   投票者1人
2番・30万円  フランスの量産品、    2人
3番・200万円 国産の高級品、      3人
4番・700万円 18世紀のフランス製、   0人
番組では3番目の楽器に一番人気があったそうです。

またNHKも特別番組をつくってヴァイオリンの音色の聴き比べ実験をやっています。審査員は音楽評論家、N響団員などの専門家ばかり数名。弾き手はストラディバリウスを愛用している江藤俊哉氏。数本のバイオリンがカーテンの向こう側で審査員には見えないように演奏されたのです。結果は国産高級品が1番、ストラディバリウスが2番でした。驚くべきことに、専門家の耳ですら名器の音が分からなかったのです。番組では高価な名器への疑問が投げかけられたのですが、江藤氏がそれに対して、実際に弾いてみるとストラディバリウスの素晴らしさが良く分かる、という主旨の反論をして終わったそうです。

2010年の実験では、有名なインディアナポリス国際バイオリンコンクールの際に行われ、その国際コンテストに集まった21人のプロのバイオリニストに協力してもらい、楽器が見えないよう目隠しをしたうえで、18世紀に作られたストラディバリウスや、現代の最高級バイオリンなど計6丁を演奏してもらった。どれが一番いい音か尋ねたところ、13人が現代のバイオリンのほうが好ましいと答えたそうです。安い(と言っても最低200万円くらい?かそれ以上?)現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かったそうです。この13人の中には受賞者や審査員なども含まれていたそうです。

つまり、このNHKの番組や、なんでも鑑定団、パリ大学などの実験でも、ほぼ同じ結果が出たと言っていいでしょう。つまり聴衆にとってストラディバリウスは必ずしも良い音ではないということが証明されたのではないでしょうか。にもかかわらず、値段が凄まじく高価なのはなぜでしょう?確かにストラディバリウスなら音色の良さが保証されているのかもしれませんが、現代の名器でもそれは保障されていると思うと、果たして両者の間に値段ほどの差があるのか疑問になってきます。それでもストラディバリウス信仰が根強いのは、しいて言えば、先入観ではないではないでしょうか?人間、権威やブランド、超高価格などに弱いのだと思います。

ストラディバリウスの歴史的かつ骨董的価値はあるでしょうが、楽器としてのそれだけの価値があるのかと言えば疑問です。そうでなければ誰が聞いてもストラディバリウスは良いと言うでしょう。ある意味それを持っている事で、権威付けに使われているのではとも言えます。しかしそうなれば、音楽の本質からはかけ離れたところで、値段だけが象徴として高く吊り上げられているということになります。音楽家もブランドには弱いということでしょうか?これってブランド好きの日本人にも相通じるところがあると思いませんか?

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コメント

楽器の高級品は売値と買値に差がないといわれますね。
つまり自分が使うお金より税金のがもってかれる人が、どうにかこうにかして価値のある「物」を選んだ結果売れるのが、時計とか宝石とか貴金属や「楽器(ただし高級品に限る)」なのでしょう。ただし美品に保つのが難しい

ストラディバリウスと他のヴァイオリンをよく見てみて下さい。姿形が何かに似ていませんか?私の推測ですがおそらく,ストラディバリは,オペラのステージで歌っているドラマティックソプラノ歌手をモデルにして作った物だと思います。もしそれが本当なら,作り方はなんとなくイメージできると思います。

なるほど~、そうですね、
ストラデバリウスは興味のない人でさえ、
どこかで聞いたことがあるほど有名になってしまってますから、価値が独り歩きしているのですね

とく日本人は、肩書が大好きなので、
それが「良いもの」「高価なもの」「偉い人が言っていた」と言うだけで、
自分の感じたよりも勝ってに良いと判断します、

普通の人が良いこと言っても、ダメで、
大学教授が下らないこと言った方を、ありがたがりますから、

曇りなき眼で見て、本当に心で感じるものを評価すべきで、
良いものが悪いものの肩書に負けてしまう
世の中の本当に良いものが、潰されてしまいます(実際つぶされていますが)

本当に自分が心で感じたなら良いのですが、
肩書や、「流行っているから」、「良いといわれているから」とかで流されて、
下らないものが評価されているケースがほとんどです。

ストラディバリウスより現代の名器の方が良いと結果がでても、
ストラディバリウスを愛用している江藤俊哉氏は弾いたら分かると反論するあたりが、なんとも…

ストラディバリウスを崇拝してしまってる感がありますね、宗教めいてしまっています、

これはよくある人間の心理ですね、

最近では、野球の王選手のホームラン記録をバレンティンが抜きましたが、いろいろ
日本球界が王や長嶋を崇拝してるふしがあります、
崇拝者の記録を抜かれると腹がたつのですね、

科学の世界ではアインシュタイン教とでもいいますか、
アインシュタインの理論に反する証拠が出た場合でも、かたくなに信じようとない、
証拠があっても信じようとしない、
今は相対性理論が量子力学によって否定されてきていますが、
こういうアインシュタインを崇拝している科学者がいると、かたくなに否定し、認めない、ガリレオの地動説の時もそうです(あれは文字通り宗教が邪魔した)
結果、科学は進歩しない、
本当の真実が明らかにされない、とういう困ったことになります、

柔軟な意識がないと、人類の意識も進歩しないように思う。

恐らくだが。ストラドは実験室のような部屋で聞き
比べるバイオリンではない気がする。それなのに
単なる聞き比べで判断した場合は…

作られた後何百年も経過した楽器では、最新の科
学で*忠実に作られた偽物には敵わない気もする。
*(最高の菌糸を使い最適な保湿量の木材で作る)


だが【PCや最新工学機械もない。当時の時代と
同じ工具と製図のみの環境】で現代人が【0から】
作り上げ【ストラドを超える】とは到底思えない。

実際、贋作の工程は【医療機器並の科学力で調べ
抜き、ストラドの音質を再現しようとしていた】

しかし、これで音質が超えてもハッキリ言って
抜いた事にはならない。【科学の力で超えた】
のであって【個人の力が0に等しい】からだ。

ストラディバリは、異常な科学力を頼っていない。
寧ろ、ストラディバリが尋常ではない製作能力の
持ち主であると証明している事になる。

これに億を費やす人は【ストラディバリが作った
楽器に億の金を出す】のであって、音質のみを判断
基準にして金を出している訳ではないと思う。

ストラディバリが偉大だからこそ、億の価値がある
と判断するのであり、データと最新機械さえあれば
ボタン一つで誰でも作れる楽器では価値が薄い。

たとえば、壷を考えれば良い。完全無欠の形をした
機械生産の壷は、どれほど完全無欠の形であろうが
人間国宝の作成した壷に価値が及ばない。

あの時代に、これ程異常な音色の楽器を作った事に
対する正当な対価だと俺は思うがね。

希少性に対する価値、それに限ります
ビンテージは得てしてそういうもの

ただ日本だけみたいな書き方してある人もいますが、それは違いますね
日本だけならこのようなとんでもない金額にはなりませんよ

ストラディバリウスと現代の名器とを科学的に比較した番組がありました。
そこでは演奏者からセンサーまでの角度と距離毎に各周波数の音圧をデータとしてとっていました。
周波数は高くなればなるほど、指向性が高まるので
演奏者と聴者の位置で聴こえる音色は違ってきます。
ストラディバリウスは高い音色であってもまんべんなく各方向に音を出します。
(高い音ですので当然、指向性はありますが、あくまで現代の名器と比較してのことです)
そう考えると、ストラディバリウスはコンサートにおけるSS席とA席(B席)の差が一番少ない楽器と言えます。
末席で聴いてこそストラディバリウスの良さを感じることができるみたいです。

多くのヴァイオリニストがストラディバリウスを愛してやまないのは、弾いている演奏家の耳に美しく響くという特質を持っているからではないかと考えていましたが、先日のNHKの番組を見てその推測が全くの的ハズレではないと思いました。

実際に楽器を弾いて音を奏でるのは演奏家自身ですから、聴衆が美しく聴こえるヴァイオリンよりも自分が弾いて美しく聴こえるヴァイオリンを愛するのは当然ではないでしょうか。

先日、NHK Eテレでストラドの特集やってました。
大変興味深い内容でした。
弦楽器やってる人とかオーディオマニア
の人は必見だとおもわれます。
観てない人は是非再放送を、、
それと材料のシーズニングの話
も出てましたが、それ以外にも
あのセルロースナノファイバー開発者である京大の矢野教授が若い頃にホルマール処理法というのを開発してますね、
「300年も経ってやっと今頃スタートかよ、」
近い将来ストラドのような楽器を大量生産
できるようになれば良いなと、、
ストラドは”裸の王様”でも”プラセボ”でもなかったことが、最先端技術で証明されてきましたが、日本の多くの人がマッチ
箱のような集合住宅に住んでいて、
まともに練習できるのは小金もちやエセ
貴族ぐらいなのは将来も変わらない現実なのでしょうか
僕は小学校の時に父が買ってくれた
5万のスズキを家族に迷惑がられながら
狭い押入れの中で時々弾いてます。


オレは聞き比べしたことはなく、ストラディバリウスがごみか否かについての定見はありません。

しかし「何でも鑑定団」が使った方法は、素人だましで何の価値もないと断言できます。

カーテンというのは中高音をすいまして、一枚たらすだけで、残響が激減するくらいです。録音の音響の調整にも良く使います。さてバイオリンは高音が命です。そういう音質変換装置をとおした比較試聴はまったく意味がありません。PAスピーカを通して比べるのとおなじです。

>実際に楽器を弾いて音を奏でるのは演奏家自身ですから、聴衆が美しく聴こえるヴァイオリンよりも自分が弾いて美しく聴こえるヴァイオリンを愛するのは当然ではないでしょうか。


 まったく間違っている!

日本の、なんでも鑑定段のは、怪しいが、ソルボンヌの場合、コンサートホールの条件で、
超一流演奏者が目隠しして弾いた結果が

現代の安バイオリンの圧倒的勝利・・。

中古楽器に数億円・・音楽界業界は、オカルト状況やな笑

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