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2011年6月20日 (月)

チェルノブイリにおける脳内被曝を読んで!

脳内被爆という言葉を知っていましたか?チェルノブイリ原発事故で頻発したという精神疾患との関係性を指摘されながらいまだ解明されていないのが脳内被曝だそうです。現地の子供たちの脳からは放射能物質が検出されたそうですが、これが放射能によるものなのか、その因果関係ははっきりしていませんが、福島原発でも従業員の置かれた高いストレス環境やアルコール依存などがあり、脳の被爆と精神疾患との因果関係はかっきりしていなくとも、脳を損傷し、精神が破綻した作業員が大勢いたのも紛れもない事実だと山田氏は言っています。こうした脳内被爆について取り上げたのが、チェルノブイリの事故から10周年に当たる1996年に、NHKが製作した「終わりなき人体汚染」と言う特番だそうです。それは人体への放射能による脳の影響を取り上げた番組だったのです。

ちょうどチェルノブイリ原発事故から10年目に、広島大学原爆放射線医科学研究所の非常勤講師だったのが山田氏であり、山田氏は現地の教授が語る従業員たちの症状を聞いて「背筋が凍る思いをした」と言っていたそうです。放射能による脳の破壊が様々な精神疾患や身体の病気の原因だったのだそうです。原発事故の作業中に吸い込んだ放射能物質が脳に入り込み、あたかもミクロの爆弾のように脳神経細胞を破壊したと考えられています。チェルノブイリ病棟と呼ばれる施設を訪ねると、高線量の放射能の放射線の中で命を省みず作業に当たった約50人の英雄がいたのですが、ある男性は感情起伏が激しい躁鬱状態にあり、山田氏の目の前で突然怒り出し、レーニン勲章を床に叩きつけたそうです。別の男性は物忘れが激しく買い物すらできなかったそうです。現地の専門家から「作業員の脳の多くに血流の悪化や萎縮など何らかの異常がある」と説明を受けたそうです。しかしその後は放射能物質の脳への影響を取り上げた報道はほとんどないそうです。

そして福島原発では、東電社員2人が国の上限250mSvの2倍を超える600mSv超の線量を被曝しています。京都大原子炉実験所の今中助教授は「福島でもチェルノブイリの作業員と同様に急性症状を考える必要があると被曝レベルに入ってしまった」と言っています。今中氏が98年に編纂した論文集「チェルノブイリ事故のよる放射能災害」によると、ベラルーシの専門家が同国在住の作業員の精神障害罹患率を同国全住民(18歳以上)と比較したところ2,98倍だったそうです。また周辺住民のへの影響を示す統計によると、同国の避難住民の精神障害罹患率は全住民より2,06倍高いそうです。つまり全国民より周辺住民は2倍、作業員は約3倍も罹患率(疾病の発生率)が高いと言うのです。さらに同国のプレスト州の汚染地域の子供は非汚染地域の子供より2倍、精神疾患が高いそうです。

ウクライナの医療協議会のイワン氏は精神疾患をこう分析しています。「頻繁にみられるのは、不安、情緒不安定、神経小児似た症状、無気力、ヒポコンドリー(仔細な症状を自分で勝手に判断して気にする病的症状)だそうです。放射能と精神的ストレスが一緒になって諸器官に影響し、心身のバランスが崩れ、内因的な中毒症や精神神経症的な症状を引き起こしているのであろう」と言っています。さらにこれらの症状と脳の被爆に関して「低線量被曝が脳の機能変化をもたらすことはあり得る。それは間脳の機能障害を伴う自律神経失調症の著しい増加にはっきりと表れている」と、因果関係に踏み込んでいるそうです。今中氏は「現地の研究者が根拠とする統計は疫学的なものとは言えず、福島の住民にそのまま当てはめるには無理がある」と慎重な姿勢です。放射能物質が拡散したチェルノブイリと福島原発を同列には論じられないが、福島原発事故の収集の見通しが立たない以上、脳内被曝を視野に入れておくことは必要だとしています。

また元放射線医学総合研究所の崎山氏は、ベラルーシのある論文に注目しています。同国ゴメル州で97年に死亡した住民の八つの臓器に蓄積していた放射能セシウム137を調べたものですが、他の臓器同様、脳にも大人で約200ベクレル(1kgあたり)、子供で約500ベクレル(同)が検出され、別のデータでは、10歳以下の子供52例の平均で385ベクレル(同)が脳から検出されたそうです。「ある実験ではセシウムを口から取り込むと最初は胃の周辺に溜まり、血液に入って肝臓、心臓、腎臓、ふくろはぎなどに移って約1週間で全身に回ったそうです。例えセシウムが微量であっても、頭痛やだるさなどの症状を引き起こす可能性はあると言います。チェルノブイリ事故で検出された脳内のセシウムの値は決して小さいとは言えず、放射能への感受性が強い子供に影響が出るのではないかと心配です」と言っています。

一方でこんな意見を言う人もいます。「脳はそんなやわな器官ではない」と否定的なのです。放射線によって細胞内の遺伝子の一部が破壊された状態で細胞が分裂すると突然変異が生じるが、脳細胞は分裂しないので影響を受けにくい。広島原爆の病例を見ても、脳は放射線を浴びてガンになりやすい臓器とは言えない。胎児期に100~200mSvの放射線を浴びると精神遅延などが生じるという報告はあるが、脳が形成された以降の被曝で、精神延滞が出たという例は聞かない」と言います。他にも広島大原爆放射線医科学研究所の教授も同様の意見だそうです。(以上サンデ-毎日の要約)

しかし脳内被曝の研究はほぼ皆無という状況の中で、この二人のような反対意見に果たして福島周辺の人たちは納得するでしょうか?こう言う研修例の少ないときはまず疑ってみると言うのが常識であり、そういう例が今までなかったという論理は人の意見を聞かない研究者のようにも聞こえますが、あなたはどう思いますか?前例がないから心配ないと言うのでは官僚の言っているのと違いがない論法だと思います。可能性があるなら、ましてやチェルノブイリでの研究例があるのですから、なぜそれらを参考に万が一のことを考えて手を打つということができないのでしょうか?それでは今の菅内閣と同じではありませんか?原子力でも万が一の中にも万が一の対策が立ててなかったからこそ想定外という言い逃れの言葉が出ているのです。脳内被曝の研究が進んでいるというなら別ですが、そうではないようであり、研究者も研究所から出て、もっと国民の気持ちに立って、可能性のあるものには言下に否定するのではなく慎重な対策を立ててほしいものです。

追記
人間誰しも辛いこと、不都合なことがあると、問題を先送りにする傾向があるそうです。日本の政治と経済の問題は全て四幕で語れるという説があるそうです。それによると、第一幕は、全く問題ないと対策を拒み、第二幕では問題の存在は認めるものの矮小化する、第三幕では問題を先送りし、ついに第四幕でどうしようもなくなり降参するという流れだそうです。これは今回の福島原発の流れとそっくりです。ところで、これを今回の反対の意見の研究者に当てはめて見ても同じようなことが言えそうな気がしませんか?

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