フレンチリスクで国債村も崩壊?
リーマンショック以後、欧米諸国は競って財政刺激策をとるようになりましたが、それが今では、ギリシャ、英国、スペインから米国まで、欧米諸国では人々が町に繰り出しデモに参加する姿が目立っています。もちろんそのデモとは緊縮財政に対する国民の反感がデモとなって現れているのです。当然デモでは公務員の人員削減や年金の削減などをギリシャでは声高に叫んでいます。英国では授業料の値上げが学生の反発を受けています。米国では国の法律で国債発行の上限が決まっているのですが、その上限になったため、ガイトナー米財務長官は米国の債務が5月16日の国債発行をもって上限に達することに伴い、特別措置として政府年金基金への資金拠出を差し止める方針を示したのです。しかし発行上限拡大の法案制定に目途が立たないため、米政府は政府年金基金への資金拠出を差し止める等の緊急措置を行い、8月2日までの猶予期間を確保したというわけです。万が一にも、米国債のデフォルトとなれば、その影響はリーマン・ショックをも凌ぐとも言われているのです。
欧米諸国がこのような混乱に陥っているときに一人蚊帳の外にいるかのような日本ですが、決して他人事ではないのです。なんと言っても国の債務はあのギリシャよりも酷く、先進国中最悪の財政状態にあるのですから、それに格付けによる格下げや、更なる格下げの検討があると言われているにもかかわらず、全くそんなことが日本に起こらないかのように全く知らぬ存ぜぬといった感じです。ましてや増税論が持ち上がっているし、大胆な予算削減ともなれば欧米のように抗議の嵐が吹荒れると思いきや、そんな様子もなさそうですし、いったいこの国どうなっているのでしょう。危機感と言うのがないのでしょうか?
大震災の陰に隠れて今はそれすら考える余裕もないのか、目先のことで先のことまで手が回らないとでも言うのでしょうか?ひょっとしたらこう言うのを「嵐の静けさの前」と言うもので、誰もそれに気付いていないだけなのでしょうか?いやそうではないようで、自民党の財務金融部会は財政不安から国債金利が急上昇した場合の影響をまとめたそうです。それによれば国の債務が7,8年以内に家計の金融資産残高を超えかねないことから、万が一の事態になるのもそう遠くないかもしれないとしているのです。もし危機が起これば、ギリシャの比ではなく日本発の世界恐慌になるかもしれないのです。
こうした事態だと分かっているにもかかわらず市場も政治も静けさを保っているのは却って不気味だとも言えます。特に金融界に先のことを考えている人が誰もいないと言って驚いているのです。つまり目先の利益ばかり追っているので先を見ることが出来なくなっているのでは、政治家も選挙区で得点にならない財政の先行きには気が回らないのでは、つまり原発と同じく思考停止状態が財政状態でも起きているのかもしれません。こんなことをしていると、原発での思考停止が混乱をいっそう招いているように、原発問題を切っ掛けに一気に財政破綻にもつれこむ可能性もないとは言えないのです。
現に米国などの投資ファンドなどは日本の破綻する日を今かと待っていて、攻撃の時期はいつが良いかと一生懸命考えているのです。その切っ掛けとなるのがひょっとしたら、この原発の処理いかんでは一気に国債の利回りが急上昇するような策をとり始めるかもしれないと言う事です。投資ファンドにとって金さえ儲かればいいわけで日本が潰れようが関係ないことであり、そういう状態にした日本政府が悪いのだと言うでしょう。
原発の処理に関して言えば、財政面で一番問題になっているのはアレバ社に対する放射能汚染水の処理費用のことです。数十万トンにも及ぶ高レベルの汚染水であり、当初は総額で20兆円にもなると言われたほどで、東電は約530億円かかると発表していますが、実際は台風などもあり水の量がどれくらいになるのかまったく分かっていないので、処理費用はこんな程度ではすまないと対策統合本部の関係者が言っているのです。だいたい汚染水の処理技術は日本にもあってアルバ社に頼まなくても日本で処理は可能だと米国でも言って警告しているほどなのです。それにこうした事態は世界初の事故でありアルバ社でもこれだけ膨大な量の放射能汚染水を処理したことはないと言います。それなのになぜアルバ社に頼んでいるのか不思議でなりません。アルバ社は単にビジネスとして行っているのではと米国では言っているそうです。
こんなことをしていると契約外料金が膨れ上がって途方もない金額になる可能性があるのです。米国の科学者たちはアルバ社に処理を頼り切る現状に、「地震、津波の次はフレンチリスク」だと警告しているそうです。そうなればこれが切っ掛けで財政破綻の切っ掛けになってしまうかもしれません。だからフレンチリスクと言うのでしょう。日本政府や東電は全ての面で思考停止状態になってしまっているのではないのでしょうか?他人の忠告が耳に入らないのは裸の王様と同じで危険な兆候なのです。気がついたときはお手上げでは困るのです。仏教用語に無常観と言うのがありますが、簡単に言えば形あるものはいつか壊れると言う事ですが、こうした考えは日本人であれば、特に今の日本の指導部にいる人たちにとってはよく知っている言葉だと思うのですが、確かにいつかは形あるものは壊れるでしょう。しかし無常観と言うのは諦めに繋がる言葉でもあり、仕方がないと言うことに繋がっているとしたら怖いことです。絶対安全と言っておきながら、原発が壊れて想定外で思考停止し、諦めてしまったのと同じ状態だったとしたら恐ろしいことです。
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こんにちわ♪(´ε` )
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
投稿: パスタ | 2011年7月14日 (木) 15時04分