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2011年5月28日 (土)

科学者が語る原発で見えた日本の弱み!

震災後に「見えた日本の弱み」と言う科学者の話が出ていました。原発事故は日本の科学技術への信頼を揺るがせたかの質問に、「日本の科学技術は1995年の阪神大震災から揺らいでいた」と言います。と言うのは「その前年にカルフォルニア州で起きた地震で高速道路が倒れ、それを見た日本の専門家は「日本では起きない」と言った」と言っています。(確かにこの発言は私も記憶があります)そしてその1年後には阪神高速が倒壊したのです。その「原因は手抜き工事だったわけですが、物を作る現場力はあっても、公共工事を巡る政・産・官のトライアングルが品質を損なわせたのであり、そうした例はたくさんある」と言います。これは個人的な意見ですが専門家の過信から来る傲慢さが、謙虚さを失わせたからではないでしょうか?だから「他山の石」を自分のものとして見られなかったのです。

また「日本の高度成長を支えたのは大卒のエリート技術者ではなかった」と言います。「工業専門学校などを出て現場の血と汗と涙を知る人たちだ」と言っています。「頭でっかちで挫折の経験のない大卒の技術者が増えて日本の技術力はじわじわ弱まって行ったのだが、高度成長がそれを覆い隠してきた」とも言います。そういう面はあったでしょうが、個人的には大会社と呼ばれるようなところは文科系の社長が多いように思います。技術的なものの多くを改善して高度成長の一翼を担っていたと思うのですが、根回しの日本と言われるように、こうしたことができる人間がどちらかと言うとトップに上り詰め、調整型の人間でも高度成長期にはそれでも上手く行っていたのだと思います。しかし誰がやってもそこそこ成果がついてくる時代から、低成長期に入ってからは技術に疎い文系では対処できなくなっているのではないのでしょうか?もちろん何にも例外はあるので一概には言えないかもしれませんが、今回の東電のような事故を起こしても、文系の社長では即断即決ができなかったのではないかと言う気がします。

今回の原発事故で日本の強みと弱みが分かったと言っています。「現場力はあるが組織の中堅以上のマネイジメント能力が欠けている」と言います。「それは東電だけでなく中央官庁もそうだ」と言います。と言うのは「相変わらず年功序列で単線のキャリアコースの中で危機に対処できる人材が育っていない」ということだそうです。「実力のある人間が出世せず、リスクを取らない人間が偉くなるというもので、20年以上も前から言われていた」ことだそうです。つまり「何も変わっていない事が改めて分かった」と言う事です。今回の事故の対応の拙さで国際的な信用はがた落ちしたのです。

「こうした信用を回復するには、政府が国際的な調査委員会を組織し、東電や原子力安全・保安院はすべてのデータを提出し、国際委員会のメンバーが主となって事故を分析し公表すること」だと、これなどは多くの見識者が同じ事を言っています。何と言っても日本人が調査しても信用されなくなっているからです。そして今回の失敗を全てさらけ出す事で失敗を再生のチャンスとすべきなのです。事故の対応でわかった事はもう一つあります。それは「人間への配慮が足らない」と言う事です。「政府は周辺住民の健康に影響するデータを出さない、住民の被爆状況のモニタリングもしていない、さらには原発事故に直接対応している作業員に対する被爆手帳すらつけていなく、管理棟での生活は悲惨の一言」。ラーメンとパンで寝る暇もなく働いているのに、一向に改善の気配がないのです。

海洋汚染も国際社会の信用を失墜させました。海に低濃度汚染水を捨てても広いのでたいした影響はないと言っているが、事前に周辺国への投棄の話がしていなかったとか、海洋汚染については、すでに海藻類からはかなり汚染された数値が出ているにもかかわらず、周辺国に海洋の汚染状況を説明していないのです。しかもよりによって水産庁がこうした海洋汚染の調査すらほとんどしておらず、反対にデータを隠しているとさえ言われています。

さらに「科学者も発進力も弱い。」TVで心配するほどではないといっているのは大体が御用学者の人たちで、そうでない人たちが放射能汚染の危険性を訴えているのかと言うとそういう人たちは少ないのです。「政府の取り組みに意見を言える人が少ない」のです。「日本の科学者は自分の研究分野では優れている人も多いが、そこしか知らないと言う狭い視野しか持っておらず、それで良いと長年思っていて、社会と積極的に関わろうとしないので、知的レベルの高い人ほど頭の中は鎖国状態だ」と言います。これではせっかくの知識も役に立ちません。専門家は必要でしょうが、あまりにも細かく専門化し過ぎると却って弊害のほうが多くなるのではないでしょうか?

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