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2011年2月18日 (金)

生物の性差は別々に獲得!

性別とはなんなのでしょう?それはやはり性差が必要であるから遺伝子ができたのでしょう。性差を決める遺伝子も雌雄が生殖のために約1億年も前から別々に進化してきたと言います。そして2010年、原始的な生物の緑藻「ボルボックス」からメスらしさを決める遺伝子が始めて見つかったのです。卵子形成に関わり、精子に関するオスの遺伝子も知られています。以前、オスになる遺伝子 (OTOKOGI) が発見されたため、生物の基本型はメスで、オスは派生してできたということから、メスからオスが分かれたと言う説がありました。つまりこれまで生物の基本的な形は、子孫を残すことができるメスで、オスは進化の過程でメスから生まれたと考えられてきました。ところが 発見者である東大准教授はオスとメスは根本的に異なると言っています。

この研究を行ったのは、東京大学理学系研究科の野崎久義准教授と、アメリカの研究所のグループです。これまで原始的な生物では、オスになるために欠かせない遺伝子は、見つかっていましたが、メスになるのに欠かせない遺伝子が見つかっていなかったため、生物の基本的な形はメスで、オスはメスから誕生すると考えられてきました。ところが藻の一種で、精子と卵子で生殖を行う、原始的な生物の「ボルボックス」を研究グループが調べたところ、世界で初めてメスになるために欠かせない遺伝子が見つかったのです。見つかった遺伝子は、卵子がつくられる際に働くとみられ、研究グループでは、オスとメスは、性別がない状態からそれぞれ必要な遺伝子を獲得し、誕生したとしています。

しかも雌雄は生殖のためだけではないそうで、性差がないと、哺乳類では自身の存在すら危うくなってしまうと言うのです。と言うのはマウスの卵子と精子で同じ遺伝子の上に雌雄別々の印があると言うのです。この印がないと受精しても死んでしまうのだそうです。一つには、卵子の印は狭い胎内で胎児が大きくなり過ぎないようにする一方で、精子の印は大きく育てようとするのだそうです。そこで卵子と精子の印はお互いに折り合いをつけて子供を健やかに育むようになっているのだそうです。だからこの印がないとその相互作用の一方がないため受精しても死んでしまうと言うことのようです。

ボルボックスは 5000 万年の間に単細胞生物から多細胞生物に進化した緑藻類ボルボックス目で、多細胞化からの時間が短いおかげで中間的なさまざまな種が現存しており、進化の過程を追うのに適しているとされ、そこに野崎准教授は目に付けていたのでしょう。ちなみに、この野崎教授は2006年に同じ「ボルボックス」の研究により「オスはメスから派生」と結論付けましたが、今回その提唱者本人により旧説が正式に否定されたと言うことです。

しかし不思議ですよね。オスもメスも性別のない段階からそれぞれ遺伝子を獲得してオスとメスになったと言うですから、まったく別の生物だったら分かりますが、同じ人間として進化してきたわけで、生殖のためにそれぞれを決定する遺伝子を獲得したということで、雌雄の別があったほうが子孫を残すにはそのほうが有利だったと言うことなのでしょう。フグの仲間には男の中の男とも言えるオスのフグがいるそうです。メスと交配すれば生まれた子どもは全てオスになるそうです。と言うのもこのフグはオスの染色体が2つもあるそうです。生物の多様性と言う言葉があるように、いろいろな形態を持った生き物がいるほうが、命をつなぐには柔軟に対応できると言うことの証なのでしょう。

野崎准教授は「オスとメスは根本的に違っていることが明らかになった。男女は生物学的には根本的に違うということで、それぞれの役割を尊び、助け合って生きていくように出来ている」と言っています。

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