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2011年1月28日 (金)

海底資源大国日本

海底地形の撮影用ロボットや、1万メートルの深海を発掘できる探査船「地球」などにより、日本近海には幅広い産業用途があるレアメタルや新エネルギー源として期待されるメタンハイドレードなど、豊富な海底資源が眠っていることが明らかになっています。これらが実際に発掘されるようになれば海底資源大国としての日本の姿も見えてくることになると予想されています。ただ採掘には海底から鉱物資源などを取り出すとなるとコストが通常に比べ高いと言う問題があります。それでも資源のない日本としてはこうした資源があるとないとでは大きな違いがあり、他国に資源を依存しなくてすむと言うメリットは大きいのです。

こうした海底資源の中で注目を浴びているのが燃える氷とも呼ばれるメタンハイドレートです。天然ガスのメタンの周囲を水分子が取り囲んだ構造で、深海の高圧で水状に固まってできたものです。いずれ石油が枯渇すれば、主力燃料に浮上する可能性もあるといわれているものです。メタンハイドレートは海底の地下100~300メートル前後の比較的浅い地層にあるそうで、音波探査では日本近海の6万平方キロメートル以上に分布すると見られています。正確な埋蔵量は不明ですが、日本の天然ガス消費量の100年分もの量が存在すると言われています。

しかし浅いと言ってもそれなりの深さがあるところからどうやってメタンハイドレートを取り出すのでしょう。その採掘試験が2012年から始まります。静岡県から和歌山県沖の東部南海トラフで行うのですが、井戸を掘って地下水をくみ上げ、圧力を100気圧から30気圧に一気に下げ、メタンハイドレートを染み出させる減圧法と言う方法を使うそうですが、これはまだ原油の採掘でも成功例がないほど難しい方法だそうです。しかし金属鉱物資源機構は08年にカナダ北部で、同方法を使い陸上の採掘に初めて成功したと言う実績があるのです。その経験を日本近海で生かそうというのです。

採算コストは1立方メートル当たり46~174円と試算され、天然ガスの最大2倍程度と言われています。それでも資源小国日本にとっては国産エネルギーの確保は安全保障上の悲願となっています。試験は18年度にも終え、商業採掘への早期移行を目指すそうです。このほかにも海底熱水鉱床も多く、日本付近には15箇所あり世界でも特に浅い場所にあって規模も大きいので採掘に有利だと言います。そのときに見つかったのが黒鉱で、これは鉄や銅、亜鉛のほか金やレアメタルを含む場合もあり資源価値は高いそうです。

一方南鳥島周辺からミクロネシアにかけて「コバルトリッチクラスト」と言って、コバルトやマンガン、ニッケルなどのレアメタルを豊富に含むものが堆積しているそうで、回収可能な資源量は11億トンと言われ、金額換算で100兆円を越すと推定されています。こうした海底資源を確保するためにも、排他的経済水域に大陸棚の海域を加えるように08年に国連に申請しています。対象は国土の2倍の74万平方キロメートルにも達しています。大陸棚にもコバルトリッチクラスタなどの存在が期待されるので、他国も同様の申請をしており、利害調整が難しくなることも予想されています。

こうした海底資源探査を支えるのが最先端の探査船やロボット技術です。海洋研究開発機構の「ちきゅう」は世界最大の海底探査船で、船体から長さ1万メートルの長さのドリルで掘削します。ちょっとびっくりしませんか?ふつう、1万メートルもの長さのドリルを回したら岩盤を掘れないでしょう。そこが技術なのでしょうね。またCTも搭載していると言いますが、これもどのように使うのでしょうね。さらに海洋機構は海底か400メートルまでボーリングできる新しい大型探査船も建造中で、来年就航の予定だそうです。

こうした作業には海底地図も欠かせないことから、海底ロボットを使って詳しい地図を作っています。南鳥島周辺の探査のときもこの海底ロボットで発見しています。こうした海底資源は日本の命綱になるものだけに国を挙げて取り組み、日本の得意の分野を磨き日本を活性化してほしいですね。

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