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2010年12月15日 (水)

バイオエタノールの代替品になる藻を発見!

今、石油の代替エネルギーとして注目されているのは植物から取れる油、バイオマスエタノールと言うものですが、これはサトウキビやトウモロコシなどのバイオマスを発酵させ、蒸留して生産されるエタノールのことを言います。バイオマスエタノールの原料は、理論的には炭水化物を含む原生生物由来の資源であれば何でもよいのですが、生産効率の面から糖質あるいはデンプン質を多く含む植物資源が使われることが多く、現在では主に次のような農産物が原料として利用されています。ブラジルではサトウキビに由来するモラセスが、米国ではトウモロコシが、欧州では甜菜が主な原料となっています。

ただバイオマスエタノールを使う場合の問題は、再生可能な自然エネルギーであること、および、その燃焼によって大気中の二酸化炭素(CO2)量を増やさない点などは、エネルギー源としての将来性が期待されているのですが、生産過程全体を通してみた場合のCO2削減効果、エネルギー生産手段としての効率性、食料との競合、といった問題点が指摘されているのです。特に「地球の母なる大地」と言われる大アマゾンを持っているブラジルでは、サトウキビ畑を作るために森林伐採がどんどん進んでおり、生態系を破壊し貴重な生物を絶滅へと追い詰めるばかりでなく、アマゾンのジャングルがCO2を吸収して酸素を吐き出すと言う地球の浄化装置になっているので、大規模な森林伐採を進めてしまうと浄化作用の能力もどんどん落ちてしまいかねません。

ところが今回、新たな代替エネルギーとして期待されるものが発見されたのです。それは藻です。えぇ藻ですか?と言われそうですね。これまで藻がそうした性質があると言うことで研究されていましたが、今回、発見された藻はこれまで見つかっているものより10倍以上も高い効率で石油を作り出せる藻類を筑波大学の渡辺教授らが発見したのです。大規模に育てて油をとれば1リットル当たり50円程度で安価に石油の代替燃料を生産できる見通しだと言います。リッター50円で生産できるようになれば石油が今、だいたい132円ですので約6割強も安いことになります。とここまではバンバイザイなのですが、残念なことに本格的な商業生産と言うことになると10年程度の期間が必要と言うことで、10年も待っていたらアマゾンのジャングルがなくなってしまっているかもしれません。

新しい藻類はオーランチオキトリウムと言うそうで、沖縄の海で発見されたそうです。従来から研究している藻類と比べると、一定の個体数から得られる油の量は少ないのですが、繁殖速度が極めて速いために同じ広さの空間で同期間育てた場合には油の量は12倍も多く取れると言う事です。そのためバイオエタノールなどを作るよりも生産効率が10倍以上も高いことになります。従来のものだと油の回収・生産コストが800円程度になってしまうのですが、今回の藻類なら10分の一以下ですむと言うわけで、これほど効率よく石油と似た油を作る藻類は世界でも例がないそうです。あとはこれをいかに早く実用化できるかが問題となるわけでそこを期待したいですね。

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