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2010年10月22日 (金)

遺伝子組換え植物の恐怖が深く静かに進行中?

COP10が開かれていますが、遺伝子組み換えとは生物多様性の基本である生物の種の壁を壊して、他の生物の遺伝子を入れ地球上になかった生物を作り出すことです。それが動物の遺伝子組み換えとなると倫理的な壁もあり、自然界に出さないと言うのが原則です。ところ作物についてはGM作物というものが、すでに実用化され市場に出回っています。GMとは英語でgenetically modified organismといって遺伝子組換え農作物と言う意味です。ただGMOと言うと一般的にはトランスジェニック動物なども含む遺伝子組換生物を指し作物とは限りません。

GMO生産マップ(2005年)ではオレンジ色の5カ国(米国、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、中国)はGMOの95%を生産している。オレンジ色の斜線の国々(インド、オーストラリア、インドネシア、韓国、南アフリカ、エジプト、スペインなど)はGMOを生産している。オレンジの点の国々は屋外での実験が許可されている国ですが、結構多くの国が遺伝子組み換え作物を作っているのです。

食用の遺伝子組換え作物では、除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大、などの生産者や流通業者にとっての利点を重視した遺伝子組換え作物の開発が先行し、こうして生み出された食品を第一世代遺伝子組換え食品とよび、これに対し、食物の成分を改変することによって栄養価を高めたり、有害物質を減少させたり、医薬品として利用できたりするなど、消費者にとっての直接的な利益を重視した遺伝子組換え作物の開発も近年活発となり、こうして生み出された食品を第二世代組換え食品というそうです。(ウィキメディアより)

これらを作るときにカルタヘナ議定書で、GM作物を作るときには環境への影響を調べることを義務付けていますが、規制力が弱いのだそうです。そのため例えば、ナタネの自主調査では運搬中にGM作物がこぼれ自生が広がっている実態が判明しています。中には野生植物との交雑が確認されているものまで出てきています。また殺虫性を持たせたGM作物も問題があるとしています。というのも、こうしたものに耐性を持つ害虫が増えてしまいかえって殺虫剤の使用量が増えてしまっているのです。さらに除草剤で枯れない雑草も増え続けているということで、いったい何のためのGM作物なのわかりません。害あって益なしなのです。なぜそんなものを使っているかと言えば、多少の手間を省くことができその結果、儲かるからです。しかしだんだんこうしたものが広がっていく過程でいろいろな問題が出てきているのです。手間を省くどころかかえって手間がかかるような事態になっているのです。

例えば、アルゼンチンのある町では白血病や遺伝への影響が見られ、緊急事態宣言が出されているのです。GM作物をねずみやハムスターなどの実験動物に与えたところ、肝臓や腎臓の機能低下が見られ、不妊や免疫不全などが世界各国から報告されているそうです。こうした数々の問題点が指摘されているにもかかわらず長期的な安全確認がされていないような状況になっているのです。なぜこうした事態になるのかと言うと、特許で新品種の種子開発技術を独占することで一部企業による種子の支配を進めているからです。こうした作物は一度使い出すと永久にその種子を買い続けなければ作物ができないので企業にとって大きな魅力があるのです。このままだと巨大企業が提供する種子以外使えなくなる恐れもあると言うのですから事は重大だと思うのですが、一部の国々では先を争うようにしてこうした作物の認可をしていると言うのにはどうも納得がいきません。遺伝子組み換え技術で世界の最先端に立ち、この方面での技術を独占することで利益を狙い、さらに国がそうした企業の方針を後押ししているとしか考えられないのです。

このように人工的に改造された作物が世の中に氾濫しつつあるのです。トウモロコシや大豆などのGM作物の栽培面積は世界全体で1億3400万haもあり害虫や異常気象に強くなるように改造された植物です。日本では国産のものは流通していませんが加工原料や飼料として知らないうちに身近なものになっているのです。例えば、三重県の国道沿いに自生している菜の花ですが、こうしたものは見た目は同じですが実は遺伝子組み換え菜種から成長したものです。国内で主に食用油として消費されている菜種の大部分は海外から輸入されているのです。94%がカナダ産で除草剤に耐性をもつに遺伝子操作された菜種が多いとみられています。こうしたものの輸入港のところではGM菜種の自生を確信しています。輸送中にこぼれ落ち成長したと見られています。その範囲は伊勢湾を中心に100キロに渡って広がっているそうです。それは日本の気候下では1年中花を咲かせ種を付けるため繁殖力が非常に高いという特徴があります。またブロッコリーなど栽培物との交雑も確認されているそうです。さらに野生の雑草ハタザオガラシと交雑した疑いもあり最終的な遺伝子レベルで確認中ですが、それが現実となると世界でもこうしたことは例がないことです。放置すればあっという間に様々な植物にGM菜種の遺伝子が入り込みかねないと危惧されているのですが野放しになっているのが現状です。したがって生態系への危険性は未知数というのは侵食の実態が把握できていないからです。

もしこうしたもので生態系を乱した場合、誰が責任を取って修復するのか、またその経済的損失はどうするのか?責任についてはGM作物を生み出した企業が責任を持つのは当然の話であり、こうしたルールと言うのははっきり決まっていないのです。今回一応、被害を起こした企業や国に賠償を求めるルールを定めることに合意したと言う事ですが、本当に大丈夫なのでしょうか?GM作物が人間の手に負えなくなるほど増え、人間に悪影響が広がってからでは遅いのです。実際には世界各国からその兆候となるものが報告されているというのにその取り組みは甚だ心細いもののようです。

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