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2010年6月20日 (日)

服からバイオエタノールを作る!

衣類の多くは古くなれば燃えるゴミとして最終的に処分されるケースが多いかと思います。よくてもその前に古着の交換とか、雑巾にするくらいしか方法はなかったと思いますが、今回は、そんな捨てるような衣類から燃料を作ると言う夢のような話です。これは綿製品からバイオエタノールを取り出すと言う話で、今まで衣類の完全リサイクルと言うのは実現していませんでしたが、今回は世界でも初めての古着の完全リサイクルに成功したと言う話です。こう言う話がでてくると日本もまだまだ復活できるのではと思います。

服も長くて着ているとサイズが合わなくなってしまったり、流行遅れになってしまったり、気に入っているがゆえに捨て切れずタンスの肥やしになっていると言うのは結構あるのではないでしょうか?こうした服も最終的には捨てるようになるのですが、こうした衣類と言うのは年間で200万トンもあってゴミとして燃やされているのが現実だそうです。こうした古着にはもともと綿が使われたりしているので、この綿からエタノールを取りだそうというものです。こうした発想と言うのは今までなかったもので、こうしたところに目をつけると言うのも凄いことですね。

どのようにして作るのかと言うと、まず使わなくなった服、例えばTシャツをビーカーにいれます。そしてそれをぬるま湯に浸し、それにカビから作られた特別な酵素を混ぜます。そしてしばらく置くとそれが分解され、その中から泡がブクブク出て、綿だけが小さな生地のようなものになり下に溜まり、最終的にはそれもなくなってしまいます。さらに綿以外のポリエステルとかナイロンなどは分解されずそのまま残るというのですから、それも凄いですよね。そして待つこと2日、すると液体は白く濁りこれを蒸留するとバイオエタノールが出来上がると言うわけです。当然ですがそれを取り出して火をつけたらしっかり燃えていました。

今の服は木綿だけではないのですが、綿はバイオエタノールになり、ポリエステルとナイロンなどはプラスチックに変わることで、これでやっと100%リサイクルができるようになったと言うわけです。これまでは100%リサイクルするのは不可能と言われていたそうで、今回のことにより世界で初めて完全リサイクルが完成したのです。しかしこれで終わりではなく、リサイクルのシステムをどうやって構築するかと言うことが新たに大きな問題となっていました。最初は多くの企業に断れ続けたのですが、ついにこのリサイクルについて賛同する企業が現れたのです。それは無印良品と言う会社です。ここが初めて手を上げたことで賛同する企業も増え、今では6社がこのリサイクルシステムに参加するようになったのです。

このプロジェクトはFUKUFUKUと名付けられ6月1日から始めていて、年間50トンが目標になっているそうです。そしてエタノールに変える設備の方も1回に500kgが一気に処理できる機械が完成しています。そして360店舗でその取り組みが始まったのです。今までは古着を持ってきてくれると特典がついたのですが、今回からはそうした特典なしでやろうということで始めたそうです。そのためもあって初日は果たしてきてくれるか心配したそうですが、その心配も杞憂に終わり、無駄にならないのなら交通費を払ってでも持って来たいと言うお客様もいらっしゃいました。日本もエコの精神が根付きつつあるなと感じました。そして少しでも使い捨てでなくリサイクルできるものは「もったいない精神」で再利用できるようになれば良いですね。もし古着があったらリサイクルに回しましょう。

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