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2010年5月31日 (月)

カブトガニの血液が現代医学に革命を!

天然記念物のカブトガニってご存知ですね。生きた化石と言われ2億年前からその姿が変わっていないと言います。反対に言うと2億年前から進化が止まっているとも言えますが、なぜ2億年前のままで環境の変化にも対応し、現在まで絶滅せず生延びているのでしょう。それは大昔から現在まで、同じ環境に暮らしていたので環境の変化が少なく生き残れたと言うことと、産卵の習性も、長期間、生き続けてきた理由のひとつで、さらに一年の約4分の3が休眠期であることも、また体脂肪を蓄え1~2年間も絶食状態で生きられることも、カブトガニが長く生き続けてきた理由と考えられています。まさに驚異といえる生物です。

カンブリア紀(約5億7000万年前~5億年前)にはカブトガニの祖先である三葉虫が海で大繁栄していました 。デポン紀(約3億9500万年~3億4500万年前)になるとカブトガニの祖先は カンブリア紀よりも、カブトガニに近い形になり、ジュラ紀(約1億9500万年~1億3600万年前)に入ると、カブトガニの祖先は現在の形態とほとんど同じに進化したそうです。カブトガニの祖先である「三葉虫」が進化して「アグラスピス」が生まれ、「アグラスピス」がさらに進化して一方には『カブトガニ』の祖先が生まれ、もう一方には「ウミサソリ」が生まれ、ウミサソリは陸上の「クモ」や「サソリ」ヘと進化し、約35,000種にも分化。一方の『カブトガニ』は、わずか4種だけ。その『カブトガニ』は「蟹(かに)」ではなく「クモ」に近いそうそうです。

日本では古くは瀬戸内海にたくさんいたのですが、食べたところでそれほど美味くなく体も大きくて網を破るなどしたので嫌われていたそうです。しかし太古の昔から姿がほとんど変わっていない生きた化石であり、学術的な面からも貴重な存在だと言うことで、天然記念物の指定を受けた所もあります。しかし近年の環境汚染によって各地でその数を激減させ絶滅危惧種に指定されています。それは人間が生息地を埋め立てたり干拓などして生息地を減らしたためで、さらにそこへ水質汚染が加わったためあります。その結果、日本に生息するカブトガニは約4,000尾に激減。カブトガニは絶滅の危機に陥ったのです。

日本に生息しているカブトガニはもっとも大きなもので全長は雄で70cm、雌は85cmですが、普通はもう少し小さく、それぞれ50cm、60cm程度です。夏に産卵期を迎え、産卵された卵は数ヶ月で孵化し十数回の脱皮を経て成体になる。カブトガニの幼生は、孵化する前に卵の中で数回の脱皮を行いながら成長し、それに合わせて卵自体も大きくなっていく特徴があります。

ところで近年大きく注目されているもう一つ大きな特徴があります。それはカブトガニの血液です。血液の色は青っぽい色をしているのですが、人間などの血液の色はヘモグロビンがあるために赤色ですが、カブトガニはヘモシアニン(銅の成分)というものが入っているから青色っぽく見えるのです。そしてこの血液が現代医学に革命を起こしているのです。カブトガニの血液は細菌を感知しゲル状にする性質があるのだそうです。それ以外にも海や河川の汚染度や食品の衛生管理に使われたり、がん細胞やエイズの治療にも使われるなど人間にも大変役に立っているのです。アメリカにはカブトガニの捕食を職業にしている人たちがいて、捕まえて売っていて血液を採取するとまた海に戻すのです。血液を抜き取っても3ヶ月もするとまた元気になるそうです。

それはアメリカ・フィラデルフィアのデラウエア海岸で毎年カブトガニがここで産卵するのです。直径3ミリ程度の卵を産むのですが、これをコウバシギと言うわたり鳥が途中立ち寄ったときに栄養補給のため食べてしまうそうです。1匹で8万個も卵を産むのですが、生きながらえるのはわずか数匹だそうです。それでも今まではたくさんいたそうですが、今は減ってきてしまい10年で4分の1になってしまったそうです。やはりここでも人間が1990年代に乱獲をしたからです。何と1年間に200万匹も取ったそうです。これでは減っても仕方ありません。それとあとは開発で海岸が減り棲み難くなったことも原因です。カブトガニが大人になって産卵できるようになるまでは10年かかるのです。

こんなカブトガニですが人間にたいそう役立っているにもかかわらずこの有様で、もっと保護をしなければいなくなってしまいます。人間と言うのは本当に自分勝手で愚かな生物だと思ってしまいます。

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