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2010年5月16日 (日)

初の金星探査「あかつき」打ち上げ迫る!

18日に日本で初めてとなる金星探査機「あかつき」がH2Aロケットで打ち上げられます。これは金星の大気の謎に迫るもので、得られた成果は天気予報の精度向上や地球温暖化の解明に役立つと言います。ロケットは太陽区だけで推進力を得る世界初の宇宙ヨットも運び、将来の長距離輸送を睨んだ実験も試みるそうです。アメリカも火星軌道へ人類を送る目標を明らかにするなど今後も太陽系惑星の探査には目が離せそうもありません。

「あかつき」は縦が1m、横1,5mで高さが1,4mの箱型だそうです。重さは500kgで上下に太陽電池パネルがあり、発電した電気とリチュウムイオン電池に蓄えてある電力で動きます。そして金星の軌道上に到達するまでに約半年(今年12月頃近くに到着)かかり、2年以上観測する計画だそうです。金星の直径は地球の95%、重さも82%と他の太陽系の惑星と比べて共通点が多く兄弟星とか姉妹惑星とか言われます。その一方で金星の気象は地球と全く違い、二酸化炭素濃度は高く表面温度はセ氏約460度、厚い硫酸の雲が覆っていて秒速100mの暴風が吹荒れています。

そんな気象の様子を、金星の表面から300から8万キロの長い楕円の軌道を周りながら、5台のカメラを使って赤外線から紫外線まで様々な波長を捉え、最長で約20時間連続で撮影することになっているそうです。雷の発生や硫酸の雲の濃さ、温度などや大気の流れの詳細を明らかにすることになっているようです。雲の形成のメカニズムや「スーパーローテーション」と言う秒速100mの暴風の発生する仕組みなどを解明するのです。こうした観測でデータが増えてくれば地球との比較で、地球の大気構造がどうなっているのかを知るのにたいへん役に立つと期待しているそうです。

これとは別に宇宙ヨット「イカロス」も打ち上げられることになっています。イカロスは直径1,6m高さ0,8mでドラ焼きのような形をしている小型の衛星だそうです。宇宙空間に放たれるとくるくると回転しその勢いで中にしまってある帆が数週間かけて開くようになっているそうです。帆の1辺は14mの正方形で開くとヨットのように見えることから名付けられたそうです。宇宙ヨットは風の代わりに太陽光を構成する光子を受けて進むのですが、その微弱な圧力で加速したり減速したりするのです。と言うわけで燃料を使わなくても動くと言う事です。帆には液晶テレビに使われる液晶素子が組み込んであり素子の向きを動かして姿勢や方向を変えるようになっているそうです。こうした構想は100年前からあったそうですが、帆を作るのが難しく今まで実現していませんでした。これは将来木星など遠くの惑星に向う宇宙船の新たな輸送手段につながる技術として期待が高いそうです。

あかつきによってもっとも期待されていることは、ひまわりと同じくらいの解像度で雲の内部の動きを連続して観測できる赤外線カメラで、大気の組成などを詳しく調べアメリカなどの金星探査機でも解明できなかった、硫酸の雲で雷が発生しているのかどうかと言う事です。それと大気を組成する成分は異なっているが雲の発生のでき方や大気の流れなどが分かれば、地球の状況と比べ今まで経験に頼りがちだった天気の予報が理論に基づいてしやすくなるほか、高温が続く金星の気候を手がかりにすれば地球で今後二酸化炭素濃度が上昇した場合に気温がどう上がるかと言う温暖化の予測にも役立つと言います。

日本が金星探査に取り組む中、米国や中国、インドなども太陽系惑星の探査に相次いで乗り出すそうです。オバマ大統領は人類初となる火星軌道に宇宙飛行士を2030年代半ばまでに送り込む計画を明らかにしていて、その先には火星着陸も視野に入れていると言います。中国やインドも火星探査を目指すが、その先には有人を送り込む戦略もありそうと言います。日本も欧州と共同で水星を探査する計画を進めるそうです。取り敢えずはこの18日の打ち上げの成功を見守りたいと思います。

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