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2010年3月26日 (金)

あなたは経済成長論者か無成長論者か?

市場経済の暴走は世界経済を危機に巻き込み、日本はもとより欧米各国やその他の地域をも巻き込み、世界はその後遺症に今も悩み続けています。そうした中で「経済成長なく幸福」と言うことを言う人も出ています。経済成長には限界があり、またそうあるべきだという考えだそうです。資源には限りがあり人口は増え過ぎているから永遠の成長はないと言うわけです。そんな国にイギリスがあります。持続可能な社会のために今後の経済成長を諦め、労働時間を減らし大量消費を抑えるためにテレビ広告を禁じるというものです。つまり「成長なき繁栄」を目指すと言う事です。

そんなイギリスと対極的な国がフランスがありました。フランス大統領のサルコジ氏は、「もっと働け、もっと稼げ」と国民にハッパをかけて大統領に当選しています。ところがそんな大統領も今ではGDP成長率を追い求めるのはフェティシズム(物神崇拝)であり、国民の幸福度を図る新たな基準が必要だと言っています。こうした考えになっているのにはそれなりの理由があるのです。08年の穀物や原油の価格が急騰したとき、今のペースで資源を消費続けることには無理があると知ったからです。

それでも無成長論者は過ちを犯していると言います。と言うのもある国際的な研究機関は1972年の報告書で成長の限界で、80年代には主要な資源が世界的に不足し始めると警告を鳴らしています。また他の人は世界が食糧難に向っていると指摘しています。しかしこうした誤りは見過ごされがちです。これらの指摘には技術革新とか、環境規制、効率性の向上、行動の変化などが考慮されていないからです。資本主義にはこうした居心地の悪いところがあるのですが、無成長論者は経済的、技術的な理由ではなく、知的・政治的な観点から無成長論的考えがヨーロッパなどでは共感を呼んでいるのだそうです。もともとそうした考えが根底にあるので、今回のような資本主義が牙を向くとこうした批判が主流となってくると言います。

だからこうした無成長論者が欧州で増えても不思議はないのだそうで、市場経済に世界一不信感を持っているのはフランスだそうです。フランスの学校では教科書に「経済成長は人々に多忙な生活を課するもので、過労働やストレス、精神衰弱、循環器疾患やガンなどを招く」と言う記述があるそうです。ヨーロッパではマルクス主義者の言うエコノミズム(経済主義)を広く受け入れているそうです。資本主義は経済活動に私達の生活を従わせていると言う考えだそうです。

しかし、成長を諦めた社会では限りある資源をめぐって醜い争いが起こり、不寛容とポピュリズムへと進むと言います。経済成長だけが全てではないし、人間関係や共同体や文化の価値が図れるものではないけれど、健康や長寿、幸福追求の自由と言った生活の質と、経済的繁栄に相関関係があるのも確かです。しかし経済危機後の世界では成長が難しいのも確かですが、成長を諦める理由にはならない。むしろ教育や技術革新、企業や競争力の分野で成長を促す正しい政策を考え出すことに全力を上げるべきだとしています。

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