最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« オバマ大統領初来日 | トップページ | 目が点のインフルエンザ »

2009年11月14日 (土)

米の月有人探査断念?で日本は?

NASAが南極付近にあるカベウスと言うクレータに水があるということが分かったと13日発表しました。そこは太陽の光が当たらないところで、まず無人探査機エルクロスに搭載していたロケットでクレーターに衝突させ、つぎに5分後には時速8700キロ以上で同探査機も衝突させたものです。衝突で発生した噴出物はクレーターの縁を越える高さまで上昇したそうで、この巻き上がった噴出物に分光計などを使ってデーターを収集したところ、月に水が存在することを示すデーターを入手したというものです。その結果クレーターに水が存在することは間違いないという結論に至ったそうです。

これにより月の両極に相当量の氷が存在するとの推測され、もしこれが何十億年前に貯蔵されたものであるとすれば、太陽系の歴史の解明に役立つ可能性があると言います。それと月資源の観点からみれば、その利用に各国の関心が高まっていることもあって、将来、有人基地建設と言うことになれば水は欠かせない問題になり、水の存在は人間が月で暮らすのに必須のものであるからです。さらに月の地下資源を採掘することになれば、水があれば採取ロボットのエネルギー源にもなったりすることもあって、今回の月に氷が存在する可能性が高まったことは非常に重要なことと言えます。

しかし米国の宇宙開発の先行きが不透明になったことで、こうした計画がずれ込むおそれがでてきました。それはとりもなおさず日本の宇宙政策にも大きく影響することなのですが、月を目指す次世代ロケット開発について、「持続可能でない」とする報告書が出たというものです。アポロ計画以来の月有人探査の構想はブッシュ元大統領が04年に発表したコンストレイション計画で、現在、準備を進めています。それは2種類のロケットを開発すると言うもので、有人ロケットと貨物ロケットを別々に上げ、地球の軌道上でドッキングさせ月に向かうというものです。

これは今までのように再利用型のシャトルとはやり方が違っていて、今まではタンクが本体より高いため、タンクから剥がれ落ちた断熱材が、シャトルの翼などの機体に損傷を与える危険性があるための変更で、どうしてもこの問題が解消できないことと、再利用によるコスト削減も期待したほどでなかったこともあり、シャトルを2010年に引退させ、伝統的な使い捨ての円筒型ロケットに回避するというものです。しかし意味ある探査をするには今後10年間で900億ドルにプラス、毎年30億ドルの積み増しが必要だと言い、巨額の財政赤字をかかえ無駄な政府支出をカットする必要に迫られている現状では、月有人探査を断念する可能性があるということです。

もしそうなった場合、日本にも影響がでることは避けられず、2020年をめどにロボットによる無人探査を実施して人とロボットが連携した探査を目指すとしているのですが、これはブッシュ前政権が掲げた有人月探査を考慮していることもあって、もし変更となれば根本から見直しを迫られるからです。どうなる日本の宇宙計画は。

« オバマ大統領初来日 | トップページ | 目が点のインフルエンザ »

宇宙・サイエンス・科学技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 米の月有人探査断念?で日本は?:

« オバマ大統領初来日 | トップページ | 目が点のインフルエンザ »