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2009年11月12日 (木)

インテグラルフォトグラフィーの3D

前回、両眼立体視でみる3Dの話をしましたが、今回はインテグラルフォトグラフィと言う多眼式立体視の話です。これはフランスのリップマンという人が一九〇八年に発明したインテグラルフォトグラフィの原理を応用し、コンピュータの助けを借りて3Dにするものです。昆虫の目のようにアレイ状に整列した、たくさんの小さなレンズに取り込まれた映像が、ディスプレイを通して、見る人の前で再び三次元的に統合される仕組みです。その特徴は(1)特殊なメガネを必要としない、 (2)側面に回り込んでも正しい立体映像を見ることができる、(3)寝転んでも正しい立体映像を見ることができると言うものです。

そして東京大学の土肥教授は、特別な眼鏡を使わない3次元画像表示で、ディスプレイから5m離れた距離で観察しても、手の届くところまで飛び出す長視距離型 インテグラルフォトグラフィの表示研究で世界をリードしています。国内メーカーの技術力でもせいぜい数センチメートルに距離が限界なのですが、それを5メートルまで伸ばしているのです。これを聞きつけてこれまで国内外から10社以上が訪ねて来ているそうです。それはそうですよね。この技術が実用化されれば広告などが飛び出て見えるようになるのですから、宣伝効果が飛躍的に高まるからです。

こうした技術を使って自社の製品に利用しようと携帯電話会社やゲーム会社、広告代理店などさまざまな業種の会社が訪れているわけです。先ほども書きましたが、たくさんの小さな凸レンズが並ぶ板を通して撮影した画像を、もう一度レンズ板を通してみると物体が空中に浮かんでいるように見えるものです。ただこれだけでは飛び出す画像はぼけてしまうので、画像処理の計算モデルを作って、何百枚もの画像を立体的になるように再構成すると立体的に見えるようになるのだそうです。

何でも花びらの上に止り優雅に羽根を動かすチョウの様子が、まるで本物が飛んでいるかのような錯覚を起こすほどだそうです。そんなリアルな立体像が100年も前の原理をつかって、コンピュータの進歩でやっと日の目を見る日が近づいていると言うことであり、立体テレビなるものが各家庭で見られる日が来るのもそんなに遠くないのかもしれません。そうなれば空想物語の世界のでの話が現実になるのですから、科学の進歩はすごいですね。

それと日本のこうした技術と言うものも世界の最先端を行っているということですから、まだまだ日本の技術は大いなる力を秘めているし、これからも世界の先頭を走っていけるだけの力があるということの証明でもあります。

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