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2009年9月 6日 (日)

厄介者の水草がエネルギーに

琵琶湖は滋賀県の約6分の1を占める日本一の湖で、淡水湖の中では世界で129番目の大きさだそうです。また古琵琶湖は今から約400万年前に誕生していて、約40万年前から現在のような深く大きな琵琶湖に変わってきました。また湖が出来た古さでは、バイカル湖やカスピ海に次いで世界でも3番目とされています。大きさはというと、もちろん日本では一番大きいのですが、世界的に見れば決して大きな湖ではありません。

ちなみに世界で一番大きな湖はカスピ海ですが、その大きさは日本列島がすっぽり入るほどの大きさです。深さはと言うと琵琶湖の最深部は103.6mで、8番目の湖となっています。日本の一番深い湖は田沢湖で423.4mです。実は琵琶湖の北湖は、水深50m以上もある水域が広く存在し、平均水深が41mあるのに対して、南湖は10mより深いところがなく、平均水深は4mに過ぎません。それでは世界で一番深い湖はと言うと、バイカル湖ですよね。最大水深 1741m で、透明度も世界一です。 ということで、琵琶湖の誕生は古く、そこに棲む生き物たちは進化を遂げたり、あるいはほぼ古琵琶湖時代の姿のまま現在まで生きているものもいるそうです。

琵琶湖の説明が長くなってしまいましたが、こんな琵琶湖にある悩みがあります。1994年の渇水を機に、水草が繁茂するようになり、年間2000トンも取れるそうです。ところが水草は浜辺に打ち上げられると異臭を放つほか、スクリューなどに絡み、船舶の航行を妨げるというわけです。そのため毎月清掃活動をしていて、費用も1億円もかかるそうで大変だと言います。平成19年の調査によると水草の量は湖大橋以南)だけで約10万㌧にのぼっている。この処理をめぐってどうしたら良いか困っているわけです。どうもこう言う現象は琵琶湖だけでなく、宍道湖や、海外のビクトリア湖とかアマゾンでもこのような問題が発生しているようです。

さらに水草が繁茂する夏場に、湖底の一部が低酸素状態に陥ることも、調査で分かりました。それは生態系に支障があるとされる数値より低い酸素濃度を示した場所が多数確認され、湖底の貝類などへの影響が懸念されるというものです。そして南部や草津市沖を中心にした36地点で、海の内湾で健全な漁場の目安とされる酸素濃度より低い値だったのです。いままで南湖の水深は平均約4メートルと浅く、風で光が当たる表面の層と湖底の冷たい層が混ざりやすく、これまで低酸素状態にはなりにくかったと言います。

南湖では昭和10から30年代も 一定量の水草が繁茂していた のですが、漁業や環境面で支障はなかったそうです。現在4000ヘクタール強ある群落面積を当時と同程度まで縮小させることを目標として清掃することにしたそうです。 除去方法として、「マングワ」と呼ばれる貝びき漁具を使って湖底から 根こそぎ除去するのだそうです。そのほかには、草食性のワタカの放流など生物防除や、 セタシジミの種苗放流による貝びき漁業の復活など恒常的な取り組みも考えて いるそうです。とは言っても生物防除は今までも目的を達成しても、その後に、生態系を壊していることを考えるとやめてほしい方法ですが。

ところが、長浜市の東北部工業技術センターは琵琶湖の厄介者の水草から、バイオ燃料を生成することに成功したのです。湖北で異常繁殖しているオオカナダモやコカナダモに着目し、水草に含まれるセルロースを、セルラーゼという酵素で分解、発酵させバイオエタノールに変換したのです。オオカナダモの実験では乾燥した水草30gから4gのエタノールを生成したそうです。とは言ってもまだ実用化にはだいぶ時間はかかるようです。しかし2~3年後にはおそれを実用化したいということですので、そうなれば厄介者も立派なエネルギーになるわけで、期待のもてる技術です。

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