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2009年8月 2日 (日)

日本の新たな宇宙時代

日本は「きぼう」が完成したことで、やっと日本独自の宇宙を利用した、さまざまな実験ができるようになります。そういう意味では日本も新たな宇宙時代に入ったということも言えます。しかし実験棟「希望」を利用する期間には限りがあるため、それまでに実験の成果を出さなくてはならないという制約があります。それは時間的な制約だけでなく、資金的な制約というものも課せられます。資金的な制約とは年間の運営費が400億円もかかるためそれに見合った成果を出さなくてならないということです。これだけでなく、今まで「きぼう」を建設するために、7600億円もの資金を投じているそうです。

こう言うことを考えると、この「きぼう」を作ったことが成功ということになるためには、それ相応の成果というものを求められるからです。それにはどのようなものがあるのかというと、生命科学や医学の実験だそうです。重力の小さい宇宙では、沈殿物や対流の影響が少ないため、たんぱく質にくっつきやすい化学物質の形から、新薬の効き目や副作用の程度を予測できるのだそうです。そのため地上では新薬の候補物質から効き目のある物質を選ぶのに2~3年かかるそうですが、これが「きぼう」の中で行えば半年に短縮できると言います。

これ以外にも無重力の宇宙では骨が減りやすいということは、ご存知の通りですが、地上にいる骨粗鬆症の患者の人と比べると、10倍の速さで骨量が減るのだそうです。だから今回の若田さんの場合も、宇宙に長くいたため精密検査が少し長くかかりそうだと言っていたのは、このようなこともあるからなのです。しかし地上の10倍の速さで骨が減っていくというのにはちょっとびっくりですよね。反対に言えば地上の10分の1の期間で骨粗鬆症の検査が出来ると言うわけです。

というわけで、こうした実験の成果が早く出せるかどうかで、「きぼう」の利用価値を高めることが出来るし、引き続き宇宙計画の推進をスムーズに行うためにも、早い成果というものが求められます。もし失敗すれば壮大な無駄遣いと言われ、その後の宇宙計画に支障が出るかもしれません。今回の完成は良いチャンスであるとともに、今後における宇宙開発の試金石にもなっているのだと思います。

日本の置かれている宇宙関連事業が、宇宙先進国と呼ぶに相応しいかどうかはともかく、今後はますます他の国も宇宙関連事業に出てきます。現に中国とかインドとかが急激に追い上げてきています。そのときに日本も宇宙先進国と呼ばれる一角にいるためにも、こうしたチャンスをものにしてほしいですね。


若田さんが映した宇宙から見た日本
http://www.youtube.com/watch?v=pzBE6-KU6LE

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