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2009年5月28日 (木)

ホエールウォッチングと世界遺産

カルフォルニア湾はメキシコ太平洋側にあるにある、長さ1000キロに及ぶ細長い半島に囲まれた湾です。そんな半島にラパスと言う小さな町があるそうです。今回はここを舞台に湾内と岩絵とエルビスカイのコククジラ保護区などの世界遺産の紹介です。こんな荒れた大地の先にも人がいるのですね。地図で見ればまったく人が住んでいそうもないようなところですが、それでも人は住んでいるのです。人間って強いと言うかたくましいと言うか、びっくりしてしまいます。だからこの半島はもう一つのメキシコと言うそうです。

ラパスから船で出かけると、イルカの大群が船の横を泳いでいます。その数1000頭と言う見たこともないような途方もない数です。そんな大集団のイルカが船の横を泳いでいるのですから、それだけでも興奮してしまいそうです。そしてイルカがスピードを上げました。餌を見つけたと言うことです。100メートルほどの島には200頭もアシカがいます。じゃれて遊んでいます。このように、たくさんのイルカやアシカや魚が棲めるように、ここは世界でももっとも豊かな海と言われているところです。もちろん今回のコクジラもたくさんいますし、そのほかにもヨスジフエダイやガーデンイールなどなど。

カルフォルニア湾は外洋の荒波から守られているため、哺乳類の4割、鯨の3割がここにいるそうです。そしてここにいる生き物の生活を支えているのがオキアミ、つまりプランクトンです。例えばオキアミをサバが食べ、それを大型の魚が食べると言うように小さなものから順番に大きなものへと食物連鎖が出来上がっているのです。それではこのオキアミは何を食べているかと言うと、それはコロラド川がこの湾に栄養を大量に含んだ土砂を運んできているからです。川と言うのは森林や大地の恵みが染み出し、川となって流れだしているから、海と川と言うのはそう言う意味でも繋がっているのです。だから山が荒れると下流の海の魚が取れなくなってくるのです。

そんな豊かなこの湾にはイトマキエイもやってきます。それも大集団です。1万匹と言う見たこともないような数のエイがやって来て、ここで子どもを生むのです。つまりここは魚たちにとって母なる海と言うわけです。こんな姿を見たら大自然の壮大な姿に圧倒されてしまうでしょうね。そうこうしていると今度はシロナガスクジラを発見。体長30メートル体重2トンと言う地球上で最大の生き物です。そんなクジラでさえもあのオキアミが支えているのです。あの大きな口でガバッと一飲みし、オキアミだけをこして食べるのですが、たかだか2~3ミリのオキアミをいったいどのくらい食べたらお腹がいっぱいになるのでしょう?それも何回取れば良いのか気が遠くなりそうですね。シロナガスクジラも年に1回出産のために、はるばるアラスカの方からこの湾にやって来るのです。クジラにボートで近寄ると、潮を吹くのですが、その噴気を嗅ぐと生臭い臭いがします。こんなクジラですが、ひとたび泳ぎだせば時速30キロで泳ぐので、あっという間にボートは引き離されてしまいます。

カルフォルニア半島の真中には2000メートル級の山々があって、そこにはもう一つの世界遺産があります。サンフランシスコ山地の岩絵群です。そこに描かれている巨人の絵は人の3倍もあります。とても描けそうもないような高いところに描いてあり、赤と黒で色づけされています。最大のものは4メートルもあるそうです。だからこれは巨人が描いたと言う伝説があります。ほんとうはヤシの木でやぐらを組んで描いたと言われていて、巨人でもなんでもないのですがね。昔は夏になるとここへ3000人くらいの先住民が来たそうで、避暑に来ていた?のかも知れません。そして宗教儀式も行われたのではと言われていますだから。大鹿を崇めるように手を上げているシャーマンたちも描かれていて、いっしょに5メートル(最大)のクジラの絵も描いてあります。

そしてもう一つは半島の反対側、つまり太平洋側にあるエルビス・カイのクジラ保護区です。サンイグナシオ湾で、世界遺産の一つです。ホエールウォッチィングの出発点でもあります。ここにいるのはコククジラで湾にいるクジラがいっせいに塩を吹くそうですが、そんな景色は普段見ることはない景色であり一度見てみたいものです。ここもクジラが出産のためアラスカから遥々やって来る所なのです。体長は15メートルで、肌が剥けていたりフジツボがたくさん付いています。そしてこのフジツボとコククジラとは深い関係があります。それは最後のところで。

コククジラの動作の一つにスパイホッピングというものがあるそうです。上半身を海面から出してジャンプするものですが、これは周りを偵察しているのだそうです。外敵がいないかと言うことで警戒しているのです。そして安全に子育てをしているわけです。もう一つはパシャパシャと言う水の音に引かれるのだそうです。そのためその音に誘われるように船の真横まで来るのです。岩絵に描いてあったクジラはこれです。クジラが近づいてくるさまを描いているのです。知らない人はクジラが近づいてくるなんて思わないのです。だからそんな風に見えるクジラの絵を不思議がっていたと言うことです。話がそれましたが、真横まで来るので手でタッチすることも可能です。さらに赤ちゃんコクジラにもタッチすることが出来るのです。それも何度も何度もですよ。触ると柔らかく手温かいそうですが、当然ですよね。同じ哺乳類ですからね。赤ちゃんを育てるときにはお母さんの背中に載せて息継ぎの練習をさせるのだそうです。覚えるまでつっきりです。クジラも子育ては大変ですね。

フジツボとコククジラの関係は、砂の中にいる小さなエビやカニを、顔を横にして、顔をこ擦りつけるようにしてすくい取り、口から砂を噴出して食べるのです。だからそのときできるのが擦り傷で、そこへフジツボが付くのです。こんなことをするのはコククジラだけだそうですが、こうして他のクジラがしてこなかったことをして生き延びてきたのです。18世紀ごろ、アメリカの捕鯨船によって、2万頭いたと言われていたコククジラが、200頭まで激減してしまったそうです。そのとき海が真っ赤に染まったそうで、子どもを殺された母クジラが船に体当たりをしてきたので、悪魔のクジラと船員たちは言ったそうです。昔、散々酷いことをしながら、今頃になってクジラがかわいそうだと叫んでいても、何を言っているのだと思いたくなってしまいます。今では保護されているため2万頭にまで戻り、こう言う例は稀有な例だそうです。

エルビスカイノがなかったので代わりです。
http://www.youtube.com/watch?v=YwR77pYBvSw

追伸
コククジラの名前をコクジラと書いておりました。
げんたさんよりご指摘を受け5/29 9:15に訂正させて頂きました。
訂正前に読んで頂いた皆様、どうも申し訳ありませでした。
以後いっそう気をつけて書いていきますので、よろしくお願い致します。

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コメント

詳細に説明されているクジラでしたら、それはコクジラでなくてコククジラですよ。

>昔、散々酷いことをしながら、今頃になってクジラがかわいそうだと叫んでいても、何を言っているのだと思いたくなってしまいます。

何事にも反省はあっても好いと思いますけど?

昔散々酷いことをして、更になお執着する日本なんかもっと悪いでしょう。

げんたさん、おはようございます。

ご指摘のようにコククジラの名前を
違って書いておりました。
ご指摘して頂きありがとうございました。
これからいっそう注意して書いていきますので、
よろしくお願い致します。
どうもすいませんでした。
訂正させて頂きました。

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