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2009年1月29日 (木)

小型衛星がビジネスへ

欧州はロケットの打ち上げ技術に長けており、アリアンロケットは、米、露、中の人工衛星の打ち上げで4強の一角を占めています。そんな中、イギリスにマーチンスウィーティング社という会社があります。イギリスの小型衛星メーカーです。これはサリー大学のマーチンスウィーティング教授が1980年に小型衛星の研究を始めたのが前身で、今では小型衛星の分野ではトップランナーとして知られています。

というわけでもう半世紀近くの実績があるのですが、政府からの援助というものは受けていません。それでも今では5つの衛星で1日に1回、地球の決まった場所を監視できるようになったそうです。今までですと、1つの人工衛星で地球を監視するので、一定の地域を毎日監視することはできませんでした。ところが小型衛星をたくさん打ち上げれば、常に地球の一地域を毎日監視することができるので、災害情報などすばやく行動が取れるのです。こういうことができるようになったのは世界でもここが初めてだそうです。

ところが小型化といえば日本のお家芸とも言える技術ですが、こと小型衛星に関して言えばまだそれほど日本の存在は高くなかったのです。ところがここにきてJAXAがロケットを打ち上げるにあたり、公募により6機の小型衛星に打ち上げ機会を提供するということになり、SOHLA-1(まいど1号)、SPRITE-SAT、かがやき、PRISM、STARS、航空高専衛星KKS-1の搭載が決まりました。そしてこのたび宇宙航空研究開発機構が23日に種子島から打ち上げた温室効果ガス観測技術衛星 「いぶき」が、H2Aロケット15号機から切り離し成功しました。それとともに打ち上げたのが、「まいど1号」などの小型衛星だったのです。主衛星を含め計8基の人工衛星を打ち上げたのは、日本のロケット史上最多だと言います。

本格的な人工衛星を開発して打ち上げるには高度な技術と膨大なコストがかかります。しかし大きさ数十センチメートル程度の小型衛星を作って大型衛星の打ち上げに「便乗」させることには今や世界中の民間企業や大学などが取り組んでいることなのです。やっと日本も小型衛星分野に参加したと言う段階ですが、小型化は手先の器用な日本人が得意とする分野です。打ち上げ実績を重ね、小型衛星を打ち上げるノウハウを早く身につけてほしいものです。そうすれば大型衛星を打ち上げる資金がなくても、小型衛星なら多くの国でも実現可能であり、共同で運営すれば大型人工衛星にも引けは取らないのではないでしょうか?かえって大型衛星よりリスクが低く、かつ機動力に優れているため便利ではないかと思います。

最近では去年小型衛星ベンチャー企業を立ち上げた3人の若いエンジニアがいるのですが、まだ大学院を出たばかりの29歳の若者です。50kg以下の超小型衛星を造ってこれを売り込もうと言うのです。それは制作費1億円で超小型衛星を作り、北極海の氷の状況を知らせると言うものです。開発期間はわずか2年で安さと早さを売り込もうと言うのです。裾野は広いのでたくさん作れば中小企業でも産業としてできると言うわけで、マーケットとして成立する可能性はあると言うわけです。

このように日本にとって災害や森林の伐採状況、氷の解け具合などのデータを日々更新できれば、非軍事で大いに世界に貢献できる産業です。これを育成し裾野の広い産業としてこれからの産業に育ててほしいものです。

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