小選挙区制について
麻生首相は3日、衆院解散・総選挙の時期について、「予算が通らないと(難しい)」と述べ、2009年度予算案が成立する今春以降になるとの考えを示唆した。衆院選の情勢については、自民党にとって厳しいとの認識で一致。麻生政権の実績を積み重ねるため、通常国会では08年度第2次補正予算案、09年度予算案の早期成立に全力をあげる方針を確認した。とありました。
一方、民主党の小沢代表は4日、党本部で年頭の記者会見を行い、「年度末に向け年末以上に厳しい(経済)状況になる。麻生首相の意図を超え、『主権者の意思を問え』という声は大きくなる」と述べ、早期の衆院解散・総選挙は避けられないとの見通しを示した。
与党不利との世論調査もあり、選挙に及び腰になっている自民党と、これをチャンスと捕らえ、一気に解散総選挙へ持ち込もうと、党利党略に終始する民主党。どっちもどっち、これで本当に日本のことを考えているのかと心配になってしまいます。世界的な金融危機を端に発した世界同時不況のまただ中にいると言うのに、こんなことで日本を不況から救えるのでしょうか?今の現状を見ていると不安になってしまします。
麻生内閣に至っては世襲議員が18人中11人も含まれているのですから、こんなボンボン内閣でこの難局を乗り切れるのでしょうか?これ以外でも与党や野党を見てもまだ世襲議員がいるのですから、何をいわんやですね。何度も言っていますが、多様性があるから生物の大絶滅と言うような危機にあっても、恐竜がだめなら次は哺乳類の時代と言うように、生命を繋いできているのです。
だからいろいろなタイプの政治家がいて初めて、困難に立ち向かえる政府が出来るのであって、内閣の顔ぶれが、世襲議員で占められている内閣と言うのは、今まで聞いたことがありません。叩き上げの政治家とか、まったく違う職業からの政治家がいたりすることで、いろいろおな考え方が生まれ、最善の策が見つかると言うものです。みんな同じタイプの政治家ばかりでは線が弱く、純血種より雑種のほうが強いのと同じです。
これには選挙制度というものも原因しているのだと思います。と言う事で小選挙区についてみてみます。小選挙区制と言うと、アメリカやイギリスのような2大政党制の様な国が理想と言います。しかしこれは大政党に有利で、小政党には不利と言うわけです。それと小選挙区制は選挙に金がかかるということです。アメリカを見てください。選挙に莫大なお金がかかっています。だから選挙資金が少ないところが勝った試しはありません。今回のオバマ候補も然りです。選挙資金の差がヒラリー候補が負けた最大の理由なのです。
それに共和党も民主党も嫌だと言っても、それ以外を選ぶチャンスがありません。他に選ぶ政党がないからです。現にアメリカでは第3政党を望む声が増えて来ていると言います。しかし選ぶ政党がないと言うのです。これも生物の多様性と同じです。右か左か白黒をはっきりさせるような制度であり、これ以外を選ぶことが出来ません。個人主義のアメリカならそれはそれで良いかもしれませんが、これが日本の場合だと、白黒をはっきりさせる個人主義が日本に馴染まない様に、この制度も馴染まないと思います。
そして弊害として、日本では世襲議員が増えてしまいました。あの小泉元首相でさえも自分の選挙区を息子に継がせています。止め際が立派なんて当初言っていましたが、これでいっぺんに晩節を汚したと言われたものです。もともと小泉元首相が潔く辞めたのではないのですがね。小泉改革で規制緩和をアメリカの望むように進めてだけで、今回の事態が来るのが分かっていたので、批判される前に辞めただけなのです。いさぎ良いのどうのこうのという話ではないのです。
話が反れてしまいましたが、この小選挙区制と言うのは細川内閣のときに成立したのですが、当時の自民党の河野洋平総裁と共同で導入したのです。大政党に有利な制度と言われるように、もともと自民党の案に、政権政党になったことで、だから次の選挙を考え、自民党に同調しただけだったのです。しかしその目論見はあえなく外れ、また万年野党の座に戻って行ったのです。そして得をしたのが自民党だったというわけです。これが小選挙区制が成立した理由なのです。
日本では弊害が多いので、一度選挙制度も合わせ、考え直すのが良いのではないでしょうか?


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