恐怖の鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザ、この言葉を知らない人はいないのではないでしょうか?WHO世界保健機関ではこの病気にかかった場合、世界中で2億330万人の外来受診者、520万人の入院患者、740万人の死者(1500万人と言う話も)が出ると推定されています。日本の場合、人口の25%が罹患し、最大2,500万人の外来受診者と、死者46万人と想定しています。
そもそも鳥インフルエンザというようにもともとは鳥類の腸の中いたウイルスで、鳥類にしかかからない病気でした。それが家禽類の鶏やアヒルなどと多く接触することで、人インフルエンザと混ざりあい、人間にも感染するようになったのです。つまり鶏やアヒルなどの糞や体液に濃厚に接触している人たちから、人にも移るようになったのです。今はまだ人間への感染力はそれほど強くないのですが、もっと強力な感染力をもったインフルエンザに変異すると、パンデミックと言って、感染爆発となって世界に蔓延するので、死のインフルエンザと言われているのです。その結果は上記に記したような被害が想定されているのです。
ではぜこんなに死亡率が高いかと言うと、人間にとってはまだ未知の強毒型のウイルスと言う、新型インフルエンザです。そのためワクチンがないというか完成していないため、予防接種のように事前に接種を受けておき、防ぐということが出来ないのです。だから新型インフルエンザに対して抵抗力がないため、死んでしまう可能性が高いのです。そんな状況の中で唯一の治療薬と言われているのがタミフルです。最近ではフジフィルムGの富山化学がまったく新しい新薬を開発したとありました。タミフルはウイルス自体は殺せず感染を防ぐだけですが、この新薬は遺伝子そのものを破壊するのです。そこが大きく違うのです。しかし実用化になるまではまだ時間がかかるようで、今すぐと言うわけには行かないのです。
WHOによると、2003年12月から2006年4月末における、鳥インフルエンザH5N1に感染したと、確定診断された者に対する追跡調査結果で、10歳~19歳は49人中36人が死亡し、致死率は73%ともっとも高かった。次に高いのは20歳~29歳の62%。一方で50歳以上は18%、9歳以下は40%という低めの結果が出ています。つまり10代から20代の層が一番死亡率がっ高いと言うことで、60%から70%の人は死亡しているのです。それほど恐ろしい死のインフルエンザなのです。
世界と日本の現状はと言うと、プレパンデミワクチンと言う予防薬があるのだそうですが、アメリカでは全国民分と3100万人分の予備薬が備蓄済みだと言います。スイスでは全国民分と滞在外国人分も備蓄済みだと言います。では日本はと言うと、2009年3月の時点で3000万人分しかないそうです。と言うことは4人に一人しかワクチンがないのです。それでは誰がワクチンをもらえるのかと言うことになるのですが、優先順位があって、①医療従事者②閣僚など高官③ライフライン維持のための業種に従事する人ということで、これでもうすべて終わってしまうそうです。だから一般の国民にはワクチンが回ってこないと言うのが現状です。
感染症の研究機関に勤めている専門家の人が言っていますが、日本政府は新型インフルエンザに対する危機感がまったく足りないと言うのです。よその国ではすでに全国民分のワクチンを備蓄済みだというのに、日本では4人に一人。それも一般国民には届かないと言うお粗末な状態なのです。WHOの感染症の専門家も日本と言う国は、危機が来ないと動かないと言うが、そういう言葉は日本と言う国を表現するときによく言われる言葉でもあるように思います。
例えば、江戸幕府末期のときなどは目の前に危機がきて、外国から開国を迫られなければ、自分では改革が出来なかったのですから。また今の政治でも、アメリカから言われなければ動かないと同じようなものです。つまり人から催促され、それも止むに止まれず動くのであって、自分からは先に行動が取れないのです。まさに今回のことでも他国が備蓄しているにもかかわらず、今だ手をつけていないような状態です。
そんなことを言っていてもしょうがないのですが、個人のできる対策としては、①かかって発病するまでに2週間から2ヶ月かかるのでその間の食糧の備蓄が必要。②例えばレトルトのおかゆとかスポーツ飲料水③子供用の解熱剤、マスクなどです。新型インフルエンザにかかれば動けず、食事の支度などが出来ないからです。そして④手洗いの敢行。手の指の間、手首、爪の間もよく洗うと言うことだそうです。残念ながらそうすることで、少しでもインフルエンザにかかるのを防ぐしかないのです。
それと万が一風邪を引いたと思ったら、本来はすぐ新型インフルエンザにかかったということで、タミフルで治療を受けたいのです。つまり48時間以内なら助かる可能性が高いと言うことです。しかし現状ではワクチンが手に入る可能性が少ないので、手当てを受けることが出来ないかもしれません。仕方ありませんが、自分で出来る範囲で対処するしかないのが現状ではないでしょうか。


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