骨粗鬆症の圧迫骨折は直る。
骨粗鬆症は中年以降に多い病気で、とくに高齢の女性の場合は、閉経によって骨粗鬆症へと進みやすく、男性に比べてもともと骨量が少ないため、形成・吸収のバランスが崩れたときに、症状が表面化しやすいのです。そんなわけで日本には1000万人の人がこれで苦しんでおり、そのうち8割は女性だと言います。そしてこの病気にかかると寝たきりになるきっかけになる事が多く、寝たきりの原因の第3位にもなっています。
今まではこの病気にかかると、これと言った治療法がなく、仕方ないねという感じであきらめていた人が多いのです。もちろんカルシュウムが不足しているという事で、カルシウムを増やす薬を飲んだりする場合もあるのですが、取り過ぎると副作用もでるのです。例えば結石が出来やすいとかと言うこともあり適当な治療法がなく、コルセットや痛み止めで対処しているというのが現実です。
ところが東京の聖路加国際病院では背骨にセメントを注入して、圧迫骨折した骨を膨らませ直しているのです。骨粗鬆症というのは骨密度が低くなってカスカスの状態になっている事を言い、前に屈んだときに前方に骨が圧迫され、押しつぶされた状態のことを言うのです。だからセメントを流し込んで、つぶれた骨を元の状態のように戻す事で痛みがなくなるのです。
骨粗鬆症になっているかどうかは簡単に調べることが出来るそうで、エックス線を当てれば分かるそうです。骨密度が70%以下がこの病気だそうで、若い人を100%とすると80%以上なら病気ではないそうです。ところがここの病院では大きな手術でなく、錐体の骨折を骨セメント療法と言う画期的な療法で治すと言うのです。
まず背中に局所麻酔を行い、コツズイセンと言う針を二本、脊髄の中まで入れるのです。そしてカルシウムにアルカリ樹脂と言うものを混ぜた、骨セメントと言うものを骨に注入するのです。そのとき錐体に入れる骨セメントの量をどのくらい入れるか、と言う事が難しいのだそうです。これが多すぎればこぼれて悪影響が出るし、少なくても強度が出ないのだそうです。それを上手くできる様にするために、アメリカの技術を改良、考案したのが、二本の針を入れるということだったのです。2本ですることで圧力を緩和し、均等にセメントを入れること出来るようになり、より失敗が少なくなったと言います。手術は30分から1時間で済み、錐体4本の場合で1時間でした。
今のところこの方法は、アメリカでは保険が利きますが、日本では合併症の心配もあると言う事で保険は認められていません。そのためこの病院では早く保険で出来るようになるよう力を尽くしています。


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