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2008年5月31日 (土)

真水で育つ海水魚!

真水の水槽に海の魚と川の魚が一緒に泳ぎまわっているところをTVで見ました。これは最近放映したものですが、もうだいぶ前になると思いますが、やはり水槽に海水魚と淡水魚が一緒に泳いでいた?のを見た記憶があります。だから今回の人が以前見た人と同じ人なのかどうか分りませんが、そのときも「えぇー何で」ってびっくりしたことがありましたが、今回もやっぱりびっくりしました。

最近、魚の漁獲高が減ってきています。去年サイエンス誌に2048年には魚が海から消えてしまうと言う衝撃的なレポートが発表されました。今、日本の漁獲高の4分の1は養殖で賄われています。と言う事は残りの4分の3(淡水魚を除く)から海水魚が消えると言う事でもあります。と言うわけで、たとえすべての魚が消えないにしても、よその国もやはり魚を食べるのですから、日本に魚がほとんど入らなくなるかもしれないのです。

今回はそんな事態を心配して、完全養殖を目指し真水で海水魚を育てる研究をしている人がおり、山村を漁村に変えることが夢なのだそうです。それは岡山理科大学専門学校というところです。ここでは水槽の中に海水魚と淡水魚が一緒に泳いでいる姿を見ることが出来ます。初めて聞くとそんな馬鹿なときっと思うことでしょう。真水に魔法の粉を入れるだけで良いのです。たったそれだけで海水魚と淡水魚が仲良く一緒に泳ぐことが出来るのです。TVでは2ℓの水に10gの粉を加えた水にカクレクマノミとタイだったかな?を、一緒に入れも死ぬことなく仲良く泳ぐ姿を見せていて、レポーターもびっくりです。

海水は60種類の成分からなっているのですが、この魔法の粉は海水魚が必要最低限の成分だけを残して作ったものです。それはナトリウムとかカリウムとかその他いろいろと入れるのですが、細かなところは企業秘密ですよね。しかし太古の海は海水とか真水とかの区別はなかったそうで、その太古の水の再現に取り組んでいるのです。ちなみに海水魚は口から海水を飲んでエラから余分な塩分を排出しているのですが、淡水魚は反対に口から水を飲んでオシッコとして排出し、エラから必要とする塩分を吸収しているのです。というわけで働きがまったく反対なので共存できないのですが、魔法の粉を入れることで海水魚と淡水魚が共存できるようになるのです。この魔法の粉の事を好適環境水と名付けたのです。

これまでは完全養殖ではなく、孵化した魚を魔法の水で養殖していたのですが、それでも水さえあれば養殖できました。この方法で養殖すると、魚を1キロの大きさに育てるのに1年か早ければ8ヶ月でその大きさに育てることができるそうです。だから一般の養殖のものより少々成長が早いそうです。試しにヒラメの刺身を、辛口の料理評論家、山本益博氏に味見をしてもらったところ、一般の養殖物よりもかなり天然物に近い味がするそうです。餌の味がしないのだそうです。料理した人も、見た目透き通るような白身でちょっと黄色が掛かっており、良い色をしていると言います。ただエンガワは脂が載っているので、天然か養殖かの区別はよく分らなかったと言いますが、味は美味いと言う事です。

この好適環境水はまだ万能ではないので、カニやタコ、イカ、アワビなどのものには上手くいっていなかったのですが、今回アワビの実験で好適環境水の成分を変え、濃くしたところアワビの生育にも成功、また今回世界で初めてトラフグの孵化にも成功しました。孵化率80%で海の香りを知らないトラフグが誕生したというわけです。これによって完全養殖の道が開かれたというわけです。だから産卵から孵化までひとつの水槽で大量生産も可能となるわけで、夢にまた一歩近づいたという事です。そうすれば将来、海の資源を減らすことなく、再生産出来るようになるわけで、食の安定供給と言った面でも好適環境水の役割は大きいものと思われます。

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