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2008年5月20日 (火)

全身トロの近大マグロ

ニューヨークタイムズ誌はマグロの水銀量に関する記事の中で、近畿大学水産研究所は水銀量の少ない餌を与え続けることで、「近大マグロ」の水銀含有量は天然の半分に抑えられたと記事が出ていたそうです。ここに出てくる「近大マグロ」とは何でしょう?聞いたことがない人も多いのではないでしょうか?実は私もTVを見て初めて知ったしだいです。近大マグロとは近畿大学がマグロについて研究し、養殖マグロに成功したことでその名前がついたものです。

今やマグロは日本人の食生活に欠かせない魚です。特に回転寿司で寿司が低価格で食べれるようになったこともあり、マグロの消費量も上がる一方です。そこへもって海外の日本食ブームや健康志向もあって、いまや日本食は世界的なブームなっています。結果今まであまり魚を食べなかった国まで寿司ネタとしてのマグロなどを食べるようになり、マグロの争奪戦になるほどであり、黒マグロは黒いダイヤと呼ばれています。最近では香港の高級レストランがわざわざ日本までマグロを買いに来たので話題にもなりました。そんなわけですのでマグロの消費量も上がる一方で、数もだいぶ減ってきているようです。だから水産資源を管理している大西洋マグロ類保存国際委員会が漁獲量を各国に割り当て漁獲量を制限しています。

そんなマグロの減少を心配していた近畿大学水産研究所がマグロの養殖は出来ないものかと研究し、ついにマグロの養殖に成功したのです。そしてそこで育ったマグロが近大マグロです。そのマグロの特徴はと言いますと冒頭にあったことはもちろんですが、全身がトロと言うほど脂身が多いと言う事です。実際TVで黒マグロと近大マグロを見比べ食べ比べていましたが、見た目にも脂が背についているのが分りました。色もピンク色をしていて見た目もきれいで、8割から9割がトロだそうです。。もう一つの特徴は成長が早いのだそうです。いけすの中で生活しているため、天然のマグロのように泳ぎ続けるにしても楽なため、筋肉をそれほどつけなくてもいいため、脂身が覆いというわけです。食べた感想も天然のマグロと遜色ないと言っていました。

一番の売りは安全性だそうです。マグロに長く小魚を食べさせる事で水銀の摂取量が少なくてすみ、冒頭でも書きましたが、近大マグロには水銀濃度が低いのです。だから妊婦さんにも安全であると言う事です。天然のマグロには一定の水銀が蓄積されており、妊婦さんはマグロを食べるときは気をつけるようにと、新聞にも載っていた事もありました。そしてもう一つの売りが成長履歴が分かるようになっていることだそうです。

生簀で何年マグロが生き続けるか飼ってみたそうですが、23年も生きたそうです。大きさは2,50mで重さは215kgにもなったそうです。むかしはマグロの養殖は不可能と言われていましたが、それを日本人の研究と努力で完全養殖まで出来るほどになったのです。ほんとうにすばらしいことですね。完全養殖とは生簀で卵で生み孵化させ大きく育て、さらにそのマグロがまた卵を産んでいくという循環が生簀の中で完結すると言う事です。それまでは稚魚を取ってそれを大きくしていたわけで、産卵させ育てると言うところが違うわけです。ただマグロは泳ぎ続けなければ死んでしまうし、うろこが小さく皮膚が薄いため傷ついてしまうとすぐ死んでしまうそうです。そう言う点でも完全飼育するのは難しかったのだと思います。ちなみにマグロの泳ぐ平均速度は80kmもあるそうです。速いものになると160kmにもなると言うからすごい速いですね。そりゃあこんなに速い速度で生簀にぶつかってしまったら死んでしまいますよね。

と言うような事で近大マグロは安全でしかも成長履歴が付いているのでどのようにして育ったかが分る仕組みになっているのです。今後大量に生産できるようになれば、資源をただ食べつくすでなく再生産し、継続して食料資源を確保できるようになると言う事ですので、大いに期待されるところです。そしてそのうち回転寿司で食べているマグロが、近大マグロになっているかもしれませんね。注意して見ていれば、あっ近代マグロだって分るかもしれません。

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