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2008年3月31日 (月)

ブラックホールに地球がのみ込まれる!

数年前に英科学雑誌ネイチャーに「CERNの加速器で作られた小型ブラックホールに
地球が飲み込まれる可能性はないのか?」と投書した人がいました。そこでネイチャー誌が計算して「1兆分の1(か何か)の確率であり得ます。」と答えたので大騒ぎになったことがあったそうです。ところが今回もそれと同じような事を言う人が現れたのです。ハワイ在住の元米国政府職員らが、CERNや米エネルギー省などを相手に計画の指し止めを求める訴訟をハワイ連邦地裁に起こしたのです。

そもそもこのCERNとは、2007年から、欧州CERN原子核研究所において、加速器(一周27キロで世界最大の大型ハドロン衝突型加速器)を使って、陽子同士を衝突させ質量の元となる未発見の粒子を確認するなどの物理実験を、今年の夏から始めるというものです。CERNなどによると極小のブラックホールを作る計画はあるということで、米退役軍人省の元放射線安全担当官だった人が、生成された数多くの極小ブラックホールが融合して大きくなったり、接触した物質を高密度の塊に変えてしまうと言う仮説上の粒子が発生したりして、地球が壊滅する可能性があると訴えたわけです。これに対してCERNは短時間で消滅し、深刻な影響が出る可能性はないと言っています。と言うことで米司法省は審理が6月に設定された事を明らかにしています。

こういう話を聞くと何かFSの世界の話のように聞こえますが、ほんとに極小ブラックホールが実験室の中に出来るのでしょうか?そしてそれが出来たとしても今回の訴えのようなことが懸念されるのでしょうか?興味津々と行った話には違いないと思います。そもそも物理学と言うものが難しい学問であるので、一般の人にとって話の話題に上がるような事は少ないと思うのですが、それでも最近はニュートンとか日経サイエンスとか言った科学雑誌が売られていますので、こういう知識を求める人も増えているという事でしょう。これらの雑誌は専門書とは違うので極力平易に書かれていると思いますが、それでも目を通すと難しい話題がたくさん載っていて、私などのようなちんぷんかんぷんな人間にとっては理解するのは大変です。

ブラックホールを簡単に言えば重力が強く、光さえも抜け出せない領域のことを言い、脱出速度が光速以上の領域(シュバァルツシルト半径と言います)を持つ天体と言うことです。シュバァルツシルト半径はそのブラックホールの質量に比例すると言う事ですので、今回の実験で人工的に生成されるブラックホールは「ほとんど問題にならない大きさ」と言うことのようです。それに出来たとしても短時間に消えてしまうので問題ないということです。たとえば地球を丸ごとブラックホール化しても、そのシュヴァルツシルト半径は「たったの0.9センチ」です。これが実験室で取り扱える程度の物となればそれこそ分らないほどの大きさでしかないと言うことで短時間に消えてしまい問題ないということでしょう。

訴訟の行方もどうなるか気になりますが、今回の実験で本当に極小ブラックホールができるかと言うことです。もしできれば分らなかったブラックホールの事で解明できるような成果が生まれるかもしれません。こっちのほうが気になりますよね。地球上のちまちました事より宇宙のことのほうがスケールが大きい分、夢がありこれからもいろいろな人の知識を刺激していく事でしょう。たまにはこういったスケールの大きな話題もほしいですね。

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